ダーク・ファンタジー小説
- 取引 ( No.92 )
- 日時: 2023/09/28 23:06
- 名前: ミートスパゲティ (ID: LQINEF0U)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「うおおおおお!」
宗四郎がそうゲーム機のボタンを押しまくる。
「拓海もやれええええ!」
淳平はそう俺に向かって叫ぶ。
「はいはい…。」
仕方なく俺もゲームに参加する。
今やっているのは某人気ゲームのような銃撃戦ゲームだ。
ーーーーーーーーーピロリンーーーーーーーーー
スマホの着信音が鳴る。
(何だ…?)
俺はそう思いゲーム機を一度置き、スマホを確認する。
送り主は綾也だった。
「何だろ…。」
俺はそうそのメッセージを確認しようとする。
「拓海相手えぇ!」
そう宗四郎の声が聞こえる。
あ、忘れてた。
ゲーム機を置きっぱなしだったのだ。
「ちゃんとしてくれよぉ…。」
淳平はなぜか泣き気味だ。
「ごめんて。」
俺はとりあえず謝っておく。
いや、今はメッセージを確認するほうが先だ。
ヤサに来てくれ
その一文だけが送られてきていた。
「綾也からヤサに来いって言われたんだが…行くか?」
そう俺が聞くと皆めんどくさそうな表情を見せる。
仕方がない。
俺ひとりで行こう。
「俺も行く。」
そう龍心が立ち上がる。
「俺もやることねぇしな…。」
それに続き陽汰も立ち上がった。
結局、まさに行くメンバーはこの3人になった。
「それにしても何だろうな。」
陽汰がそう言う。
「どうでもいいことだろ。」
龍心はそう答えた。
だが、俺にはどうもそう思えない。
不安な気持ちでヤサに一歩一歩近づいていくのであった。
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「よく来てくれた。」
ヤサに入ると、そう綾也達が出迎えてくれた。
それだけではなく、レオ、智それに遥輝も待っていた。
「何だよ。こんなメンツで。」
そう龍心が皆に聞く。
「以前言ったと思うが恐らくうちの組に内通者がいる。それを見つけるのを手伝ってほしい。」
そう綾也が言う。
「何で俺達なんだ?」
陽汰がそう尋ねる。
「俺達は大体マークされてる。だからほぼほぼ行動パターンがバレてるんだ。」
智がそう言う。
なるほど。
それならあまり知られていない俺達が適任だろう。
「でもタダではなぁ…。」
龍心がそう悪そうに笑う。
「何だ?武器がほしいのか?」
レオがそう聞く。
「いや…それなら…。」
以前チャカの性能を試すために揉めた「大大阪連合」を滅ぼすのに力を貸してほしいとのことだった。
「「大大阪連合」か…。あいつらは歯向かってくるし丁度いいかもな。」
「大義名分にもなるし。」とか言い軽く承諾してくれた。
それならこちらも約束を守らなければならない。
また明日から忙しくなりそうだ。
俺はそう思った。