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ダーク・ファンタジー小説
- Re: Online sales site~タツナミソウ ( No.6 )
- 日時: 2023/11/25 21:16
- 名前: 日影@hikage (ID: F7nC67Td)
「しっかり全部あるな」
一人分セットと書かれた箱の中を確認してある男はそう言った。
その中には身元不明の死刑囚の遺体があり、首に紐の跡がついていた。
この世界の日本は色々な処刑方法がある。銃殺、首吊り、切断などだ。商品に使われるのは主に後者の二つ。首吊りと切断だ。首吊りの時は、一人分セットの時や、凶悪犯であったり、暴れ者だったりしたときに、後で切断できるように考えられたものだ。切断は、体の各所を切断し商品化するものであり、後ができずきれいに切れる。
だれが始めて誰が使用しているかは分からないので、秘密事項のものが多く、そして誰にもわからない謎もある。
人体の購入は誰でもでき、一般商品にもあるわけでもない。いわゆる裏ルートでやり取りをしなければならない。
セールで売る時は売れ残ったものを無料で消費者にあげる一つのルートだ。
一般人からはバレないように、一覧表には入れていない。
ただし当たり前だが一般人の手に渡るときはある。
そこに関係者しかわからない工夫がしてある。それはいつか知る時が来るだろう。ここでは話さない。
どれがどれだけの価値があるのかも分かる時がくるだろう。
「最近この人、一人分セット買いすぎでしょ。何か企んでたりしてそうですね」
と実行人が言った。
それに対し、蓮は
「何かあったとしても我々には関係ないでしょう」
そう言った。
「そうでs…」
そう言ったきりで、実行人はすべてを忘れたのかのように話を変えた。
蓮は小さく笑ったように音声の聞こえない監視カメラに写っていた。
この世界のFAQ
Q.なぜ監視カメラは音声が聞こえないのですか。
A.そこは処刑場でしたので悲鳴や切断音が見てる側が聞こえるととてもうるさくなってしまうからです。また音声として証拠を残さないためです。
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