ダーク・ファンタジー小説
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.1 )
- 日時: 2023/11/12 17:27
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「あのっ、世界を救ってくれませんかっ!」
「…え?」
私は朱嶺 茉莉花。中二だ。
妹の茉莉奈の幼稚園に、茉莉奈を迎えに行ったのだ。
そしたら、茉莉奈の話によく出てくる茉莉奈の親友…成宮 咲ちゃんが、突然世界を救ってくれと私に頼んだのだ。
「お願いです!!茉莉奈ちゃんも、茉莉花さんに頼みたいんだよね?」
「当たり前じゃん!茉莉花お姉ちゃん、お願い!」
まあきっと子供の遊びだろう。
子供と遊ぶのはもともと好きだし、ここはお姉ちゃんとして引き受けてあげようかな。
「いいよ?」
「「やったあ!」」
「えっと…私は何をすればいいの?」
「えっと…茉莉花さんは、咲の言ったことをやってくれたらいいの!」
「なるほど…じゃあ何をすればいいの?」
「まずは家に帰って、この杖を持って『Love・World!』って言ったらいいの!」
発音良すぎっ!本当に幼稚園児!?
「わ、分かった…」
「はい、これが杖ね!」
「わあ…」
段ボールとかで作ってあるのを想像してたけど、本格的…!
しかも…めっちゃ可愛いんですけど〜!?
キラキラでピンク色…
咲ちゃんは神なのか!?
「じゃあ、茉莉花さんよろしくね!」
「あ、うん、分かった!」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.2 )
- 日時: 2023/11/12 18:35
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「茉莉花お姉ちゃん、早く帰って世界を救わないとっ!」
「あ、うんそうだね!じゃあ行こっか!」
「うん!」
幼稚園から家まで約五分。
咲ちゃんも家までの道が途中まで同じだから、毎回一緒に帰る。
「茉莉花さんって、ピンク好きなの?」
「うん。あ、水色とか、紫も好きだなあ。」
「そうなんだ!咲はね、ピンクと青が好き!」
「そうなんだ!」
そんな雑談をしていたら、咲ちゃんの家が見えてきた。
「咲ちゃん、また明日ね!ばいばい!」
「うん!茉莉奈ちゃん、茉莉花さん、ばいばい!」
「ばいばーい!」
はは。咲ちゃんと茉莉奈って仲良いなあ。
「茉莉奈って、咲ちゃんと仲良いよね!」
「へへ!咲ちゃんは最初に出来た、一番の友達なんだ!」
「よかったねぇ、咲ちゃんみたいな友達がいて!」
「うん、よかった!」
「あはは。」
家が見えてきた。
「茉莉花お姉ちゃん〜!寒い!!」
「はは。早くお家の中に入ろうね!」
「うん!」
茉莉奈は可愛いなあ。
それにしても、世界を救うって…一体咲ちゃんと茉莉奈は何の遊びをしてるんだろう…
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.3 )
- 日時: 2023/11/13 08:35
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「ただいま。」
「ただいまー!」
「おかえり、茉莉花、茉莉奈。」
「さ、茉莉花お姉ちゃん、アレやろ!」
アレって…まあ多分世界を救う遊びのことだろう。
…長いからセカスクって呼ぶか。
「ごめん、ちょっと休んでもいい?」
「はーい!」
その時、付いていたテレビが、とんでもないことを言い出した…
『ここで速報です。
地球より二千km離れたところから、地球の三倍はあると考えられる隕石が落ちてきています。
このまま行くと、一週間後に地球に突撃し、滅亡します。』
「えええええっ!?!?」
なにより驚いたのは…私だろう。
だって茉莉奈と咲ちゃんが言っていたセカスクの話が本当になったのだから。
「茉莉花お姉ちゃん、もしかして茉莉奈と咲ちゃんの話信じてなかったの!?」
「え…い、いや、そんなことないよ。テレビの方が遅かったからちょっとびっくりしただけで…」
…さすがに無理があるか。
「そうなんだ!まあいいや、早くアレやんないと!」
「あ、うん、そうだね!」
私と茉莉奈は庭に出た。
そして私は唱えた。
「Love・World!」
「…キャァッ!」
突然私は光に包まれた…。
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.4 )
- 日時: 2023/12/29 08:50
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「…ここどこ…?」
…ここを一言で表すとしたら…“本格的なお化け屋敷”。
もうちょっと可愛い感じを想像してたんだけど。
「茉莉花お姉ちゃん、いるー?」
茉莉奈の呑気な声が聞こえる。
…って茉莉奈!?なんで!?
「ま、茉莉奈!?なんでいるの!?」
「あ、茉莉花お姉ちゃんみーっけ!茉莉奈はねえ、茉莉花お姉ちゃんについてきたんだ!」
「そ、そうなんだ…ここ怖いんだけど!?」
「まあそりゃあね。だって世界を救うんだもん!」
「…そしたら今すぐ動かなきゃじゃん!?」
「そうだよ?」
「って咲ちゃんいないし!咲ちゃんの言うとおりに動かなきゃいけないのに!?」
「あ、それは心配しないで!これがあるから!」
茉莉奈はポケットから何かのカードのようなものを取り出した。
「これ、『コミニケーションカード・pink-1』。茉莉花お姉ちゃんと咲ちゃんで通話する専用機械なんだ。」
「へえ…あとさ、最後の『pink-1』って何?」
「これはね、二人のどちらも好きな色が『pink』で、『1』っていうのは、pinkで登録したのが何番目かっていう意味!」
「なるほど…」
「これね、長いから『コミカp1』って言うんだ!」
「へー。」
その時。コミカp1が急に大きくなった。
「何これっ!?」
「咲ちゃんが来たみたいだよ!」
『茉莉花さん。来れましたね。それじゃあまずは…ここのボスを倒しましょう。』
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.5 )
- 日時: 2023/11/13 14:55
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「ここのボス!?!?」
いきなりボスを…!?
『はい。まずは…ちょっと待ってくださいね。』
これは…魔法陣…?
『まあ見たらわかると思いますが、魔法陣です。この魔法陣の上に乗ると、茉莉花さんが行くべき場所に着きます。最初は特訓所。まず試しに行ってみてください。』
「え、あ、はい…」
魔法陣の上…なんかドキドキする。
…なんも起こらないんだけど。
『あ、そうそう。そして、『魔法陣よ、連れて行け!』って言ってください。』
「あ、はい。魔法陣よ、連れて行けっ!」
光に包まれた…。すごく眩しいけどもう慣れた。
あ…移動できたみたい。そしてやっぱりなぜか茉莉奈もいる…
「…くっさ!!!」
『ここは特訓所ですから。このくらい耐えれないと。』
「うげえ…くさあ…」
『諦めますか?』
「諦めるわけないじゃないですか!世界がかかってるんですもん!」
『ふふ、いいですね。じゃあ、前の建物に入ってみてください。』
「はい。」
…なんか怪しげ…!
「…そういえば、お母さんは…?」
『今はそんなことは関係ないです!!早く行きますよ!』
「あ、はい…」
「来たなお前ら…覚悟はいいなあ??」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.6 )
- 日時: 2023/11/13 17:13
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「だっ、誰!?」
『はは。茉莉花さん、声がデカいですよ。』
「いやそれより…」
『静かにっ!!』
「お前もしかして…コミカもってるなぁ?」
「え、あ、は…」
『茉莉花さん、いいえと言いなさい!!』
「い、いいえ、持ってません…」
「そうか。じゃあ…こっちに来い。三つの質問に答えろ。」
「あっ…はいっ!」
…あれ、茉莉奈は…?
『茉莉奈ちゃんは外に隠れています。あと、私の声はコイツ…華淫には聞こえません。だから私に返事をすると、狙われてしまうんです。あと絶対にコミカを持っていると言ってはいけません。返事は絶対しないように。』
了解、咲ちゃん。心の中だったら返事していいよね?
っていうかこの怪物みたいなやつ、華淫っていうんだ。
「早く答えろ」
「あっ、はい!」
目の前にボードがあった。気付かなかった…
一、ここに来た目的は何か。 二、連れはいるか。 三、ボスはどういう奴か。
えっ…答えていいのかダメなのか…
咲ちゃ〜ん!助けて!!
『茉莉花さん。一は世界を救うため、ニはいる、三はコウモリのような羽がついている怪物と答えなさい。』
すげー咲ちゃん心読めるの?…早く答えないとまた怒られそう。
「…一は世界を救うため、二はいます、三はコウモリの羽がついている怪物、です。」
「…そうか。…不合格だ。お前にはここにいる資格はない!!」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.7 )
- 日時: 2023/11/13 19:08
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「ええっ!?」
なんで…咲ちゃんのいう通りにしたのに!?
『コイツ…華淫、手強いですね…まあ華淫からの指示を待ってみましょう。』
「…早く出て行け!!出て行かないと…殺す。」
「ふぇっ!」
『茉莉花さん、早くここから出ましょう!このままでは命の危険が!!』
「わ、分かりましたっ!出ていきます!」
ダッシュで建物の外に出る。
「ま、茉莉花お姉ちゃん…?ダメだった?」
「…うん。」
「そっか…」
『茉莉花さん、他の特訓所に行きましょう!魔法陣で移動です!』
「あ、はいっ!」
どうやって移動するんだっけ…
あ、そうだった。
「魔法陣よ、連れて行けっ!」
やっぱり毎回だけど眩しいっ!もう慣れたけどっ!
「ふう。って…くさくない!」
『ここはくさくないってことは…ゆるいですね。まあいいです。ここから練習しましょう。』
「はーい!」
ここ、周りの風景と全然違ってめっちゃ可愛い…!!
あ、建物の中から誰か出てきてる…
って美人っ!さっきの華淫とは違ってザ・人間って感じ!華淫はもうまさに怪物だもん。ゾンビだよもう。
「お待ちしておりました、茉莉花さん、茉莉奈さん、コミカ越しの咲さん。」
「「『なんで名前知ってるの!?!?』」」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.8 )
- 日時: 2023/11/15 15:18
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「ふふ、皆さん可愛いですねぇ。」
『そ、それよりなんで私達の名前を…?』
咲ちゃんが慌てた声で言う。
「咲さんは、私の名前を知っていますか?」
『あ、は、はい。亜淫さん、ですよね…?』
「なにで知りましたか?」
『えっと…。コミカa-1で、です。』
「コミカを持っていれば誰でも繋げられますからね。私は実はコミカの管理をしていて、やり取りが聞けるんです。だから、あなた達の名前も知っているし、咲さんとも会話が出来るのです。」
「「『なるほど』」」
「それでは。茉莉花さんには特訓をしてもらいましょう。それではこちらへ。茉莉奈さんは…着いていきますか?」
「…」
茉莉奈…顔が真っ青。
「茉莉奈っ!?どうしたのっ!?」
『茉莉花さん、茉莉奈ちゃんは置いていってください。私がそっちにいきますから。』
「い、行けるのっ!?」
『はい。それでは行きますね。』
「あ、は…ってえ!?早っ!?」
「ふふ、茉莉花さん、こんにちは。」
「こ、こんにちは…」
「さあ、ひと段落ついたみたいですので、茉莉花さん行きましょうか。」
「あ、は、はいっ!」
「茉莉花さん、行ってらっしゃい。茉莉奈ちゃんのことは任せてください!」
「うん!咲ちゃん、よろしくね。行ってきます!」
「…さあ。じゃあ、まずここの特訓所…亜淫使いのボスを倒してもらいましょうか。」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.9 )
- 日時: 2023/11/15 16:44
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「亜淫使いの、ボス…?」
「ここにはこんな建物がたくさんあるんです。それは全て、〇〇使いと名前がつけられるのです。だからここは亜淫使いなんです。」
「なるほど…で、そのボスを…?」
「はい。」
いきなりボス…この前にもこんなことがあったような。
「早く行きますよー。名前呼ぶの面倒くさいから…M(エム)と呼びますね。」
「あ、はいっ!」
「私のことはA(エー)と呼びなさい。さあ、行くわよM!」
「は、はい、A!!」
どんどん中に入って行く。
だんだんと暗くなっている…
灯、ないかな…
「あっ!」
懐中電灯だ!
「よく見つけたわねM。第一関門突破よ。懐中電灯で照らして進むわよ。」
「はいっ!」
沈黙の時間が続いた時。
「よし、着いたわ。この先にモブが出るから、ここで武器を選ぶわよ。さあ、選んでちょうだい。」
「はい!」
銃、剣の二つだけ。私は、剣に引きつけられ、手に取った。
「よし。行くわよ!」
「はい!」
「……さあ、着いたわ。存分にやっちゃいなさい!」
「は、はいっ!!」
「「「待っでだよお茉莉花ぁ」」」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.10 )
- 日時: 2023/11/16 20:35
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「どっ、どこのどいつよっ!」
こんなんで負けるかっ!私は世界を救うんだぞっ!
って思ったのはいいんだけどさ。
こいつらキモすぎて怖い。無理やん虫だよっ虫は無理だよっ!
「さあM。早くやっちゃいなさい!」
「は、はいっ、!」
私は思い切って、キモい15cmくらいの怪物?みたいなものを剣で切ってみた。
「いい感じよ。どんどんやってちょうだい!」
「は、はいっ!」
なんだ、こいつら弱いじゃん。
どんどんやっちゃえ!
そうして、全部倒した。
「よーし、よくやったわM。第二関門突破。次に行くわよ。」
「はい、A!ありがとうございます!」
また、沈黙が続いた。
「また武器を選んでちょうだい。」
「はいっ!」
剣と、弓が置いてある。
私は弓を手に取った。
「はい、じゃあ行きましょうか。」
「はい!」
次はどんな怪物かなあ。
「じゃあ、こいつを倒しなさい。亜淫使いのボスよ。」
「ぼ、ボス!?」
「遅いよお茉莉花ぁ待ってたぞお」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.11 )
- 日時: 2023/11/17 20:26
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「あ、あんたがボス、ね…」
私は身震いをした。
「M。こんなんで怖がってたらダメよ。早くやってしまいなさい。」
「は、はいぃ!」
ボス、いきなり…って、これ思うの何回目よ。まあいいや。私はとりあえず弓をボスに向けて放った。
「ウゲッ」
よし、命中!
「残りHP 91」
ボスの上に表示された。よし、この調子で…
「ウリャァッ」
あ、危ないっ!
ボスが放った弓が命中しそうになった。危ない。
「よし、これでどうだっ!」
ボスが油断した隙に剣で切った。
残りHP、75!いい感じ!
「今度こそぉ…」
「ぎゃああああああっ!!」
たくさんの矢が、こっちに向かって来た…
「痛っ!ぎゃああっ!」
やばい!HP、結構減ったと思う…結構どころかめっちゃ!!
「残りHP、45かあ…すぐに倒せそうだなぁ」
「やっ、やめてえっ!」
私はとにかく夢中で弓を放ちまくった。
「いっ、いだだだだあああっ!でも、これでぇ倒すぞお!」
ボスの残りHPは42…でも。私に向かって、また矢がたくさん飛んできた…もう、無理…助けて、咲、ちゃん、茉莉奈ぁ…
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.12 )
- 日時: 2023/11/17 20:41
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
『頑張れ!茉莉花さんっ!頑張って!!』
さ、咲、ちゃん…!ごめん、でも、もう…無理、か、も…
「回復魔法!茉莉花さんを回復せよ!」
「さ、咲ちゃん…?何でここに…?」
「あとで事情はコミカで話します!それでは!」
「あ、う、うん…」
「くっそ…回復されてしまったじゃないか…」
そうだった、対決中だった。私は弓を構えて放った。
「こんなに簡単に、当たる、か、あ…」
命中!!やった!ボスの残りHP、31。勝てそう!
…ボスって弱いな。すぐ命中するし。
「じゃあ、これを…」
私を剣で切るつもりみたい。正々堂々と受けて、その隙に剣で切ってやるっ!
「おりゃあっ!…う、うげっ…」
よし、作戦成功!ボスの残りHP、20。よし、勝てるぞ!ちょっとダメージくらっちゃったけど。私の残りHP、92。よし、このまま…!
「ボスを簡単に倒せそうとでも思ってんのかお前は?」
「あんた誰?」
「余裕ぶっこいてるんじゃねえぞ!回復魔法!ボスを回復せよ!」
や、やばい!ボスを今のうちに…剣でダメージを!!
「ゔっ…回復効かねえ…こいつ何者、だぁ…」
「は、はぁっ?お、俺は逃げるぞっ!」
「おいっ、裏切り者っ!」
よし、この隙に…剣で切ってやる!
「ウゲッ…もう、無理だ…助けてくれっ、誰かあっ!」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.13 )
- 日時: 2023/11/18 09:49
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「よし、茉莉花ぁ…許さねえぞぉ…」
「だ、誰っ!?」
「おいおい、俺の存在忘れたのかぁ?さっきの回復魔法かけたやつだよぉ。」
「あ、あんたね。」
今のうちに…!
「ウゲッ…バタン」
「よし、倒せた…!」
パチパチパチ。Aが手を叩いた。
「よくやったわ、M。じゃあ、こっちに来てちょうだい。」
「は、はいっ!」
暗っ。懐中電灯…明るい。
「よし、この穴に剣を、こっちの穴に弓をはめてちょうだい。」
「はいっ!」
ガシャン。ガシャガシャガシャン。
そしたら、一枚の紙が出てきた。20cm×10cmくらいの、小さい紙。
『あなたはこの亜淫使いを通して、次の力を身に付けることが出来ました。
一、怖くても前に進む力。
二、計画を立てて進む力。
三、質良い武器を選ぶ力。
とても素晴らしいです。これからが楽しみです。期待していますよ。
あなたに評価をするとしたら、★★★★★です。満点です。』
「わあ…」
「あなたは本当にすごいわ。これまでの中でも一番。これから、頑張ってちょうだいね。」
「はい!」
「それじゃあ、戻るわよ。転地魔法!入り口に転地せよ!」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.14 )
- 日時: 2023/11/18 12:56
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
また光に包まれた。眩しいけどもう慣れた。
「茉莉花、お姉ちゃん…助、けて…」
「ま、茉莉奈っ!?」
「茉莉花さん、緊急事態です!!茉莉奈ちゃんが…茉莉奈ちゃんがっ!…死んじゃいそうですっ!どうしよう、咲のせいだ…咲のせいでこんなことに…!」
「さ、咲ちゃん、一旦落ち着いて!この世界に病院あるっ!?」
「あ、あるにはあるんですけどお金が要ります…」
「う、嘘でしょ…?この世界のお金…?」
「はい…」
「安心しなさい!!」
A…亜淫さんが言った。
「茉莉花さんにとても頑張ってもらいました。だから、この世界のお金をあげます。100World、です。」
「本当ですかっ?ありがとうございます!!」
「ねえ、100Worldってなに?」
「Worldとはこの世界でのお金の単位で、1Worldで約10円くらいです。つまり約1000円ありますから、十分です。亜淫さん、ありがとうございます!さあ茉莉花さん、行きましょう!!」
「うん!」
「咲さん、忘れてはいけません。100Worldを渡せたのは、茉莉花さんのおかげですからね。」
「あ、はいっ!茉莉花さん、ありがとう!よし行きますよ!」
「うん!」
私達は魔法陣で移動した。そこは病院だった。
「朱嶺さん、成宮さん。朱嶺さん、成宮さん。三番室にお越しください。」
「呼ばれましたね、行きましょう!」
そして、病院の先生に茉莉奈を見てもらった。…先生の顔が引きつっている。なにかあったのだろうか…
「これは…残念ですが、助かる可能性が…少ないです。」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.15 )
- 日時: 2023/11/18 20:48
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「うっ…嘘、でしょ…ま、茉莉奈ぁっ!」
「茉莉奈ちゃん…茉莉奈ちゃんっ!嘘って言ってよ!」
「申し訳ございません。これ以上、何もしようがありません。」
「な、何か、治せる方法はないんですかっ!!」
「…命がけになってしまいますが、いいですか?」
「はい。私はどんな方法でも、茉莉奈が助かるなら、やります。」
「…分かりました。じゃあ…まず、左淫使いのボスを倒して来てください。そしたら称号が貰えますから。」
「称号?」
「亜淫使いのボスを倒して来ましたよね。そしたら、『A-クリア』という称号を持っていると思います。で、左淫の称号を貰ってきて欲しいのです。」
A-クリアの、称号?なにそれ。
「茉莉花さん、称号はここに表示されますよ。」
咲ちゃんがコミカを操作しながら言った。
「本当だっ!A-クリアの称号、持ってる!」
「…いいですか?」
「あ、は、はいっ!」
「それでは茉莉花さん、行きましょう。お医者さん、茉莉奈を預かってもらっても良いですか…?」
「はい、もちろんです。行ってらっしゃい。朱嶺茉莉奈さんは、私が責任を持って預かっておきます。何かあったら、このコミカでお知らせします。」
コミカO1を差し出した。私は受け取った。
「えっと、90Worldいただきます。」
「あ、はい。」
「丁度、いただきました。それでは行ってらっしゃい。」
「はい。さあ茉莉花さん、魔法陣で移動です!」
「うん!えっと…あ、そうだった。魔法陣よ、連れて行けっ!」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.16 )
- 日時: 2023/11/19 09:01
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
眩しい。でも慣れすぎてあんまり眩しく感じない。うん。
「くさっ」
「ここは、華淫より強いですよ。」
「だからこんなにくさいのか…」
余裕があるように見せかけてるけど、超くさすぎて鼻の奥が変になりそうっ!!
「来たわね、茉莉花。咲、久しぶりね。」
「久しぶり?咲ちゃんと左淫さんって会ったことあるの?」
「うん。下見に来た時に魔法陣で移動したら、左淫とあったの。」
「へー。」
「さあ茉莉花。特訓に行くわよ。」
「は、はいっ!」
「咲はついて行くかしら?」
「…はい。咲の友達の命がかかってるんだもん。それは咲のせい。だから、咲もついて行くっ!」
「そう。じゃあ二人とも。行くわよ!」
「「はいっ!」」
中はさっきと違って明るい。
「さあ、二人とも。武器を選んでちょうだい。」
ある武器は、銃、剣、弓、そして…とても強そうな剣。
「咲はこれにする!弓!」
「そうだな…私は…剣」
「え、なんで強そうな剣取らないのっ?」
「なんかこっちの方が強いと思ったから。私、亜淫使いの時に、武器を選ぶ力があるって言われたから、自分の気持ちがそうだって言った方が強いんだ。だから、普通の剣を取ったの。」
「へえ…なんかよく分かんない!」
「さあ、二人とも、行きますよ。冒険の、始まりです!」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.17 )
- 日時: 2023/11/19 17:08
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「きゃあっ!!」
「どうしました、茉莉花さん?」
「怪物がいるっ」
「本当だ。倒しましょう!」
この怪物は初めからHPは50みたい。すぐ倒せそう。
「うりゃあっ!」
咲ちゃんが弓を放った。私も続けて、剣でダメージをっ!
「よし、残りHP38…って危ないっ!ぎゃあっ!」
「咲ちゃんっ!大丈夫っ!?ここは私が…って咲ちゃん残りHP32だよっ!?」
「茉莉花、さん、うしろっ」
「あ、やばっ!セーフ!咲ちゃん、弓貸して!」
「あ、は、はい…」
「ありがとっ!」
私は弓を打ちまくる。あんまりダメージ入らないけど弱った隙に剣で切る!…よしっ、成功!
「ゔっ…バタン」
「よしっ!あ、咲ちゃん…出来るかわからないけど…回復魔法!咲ちゃんを回復せよっ!!」
「茉莉花さん、ありがとうございます…!茉莉花さんはやっぱり特別です。普通は特訓しないと魔法は使えないのに…!」
「へへ。じゃあ早く、行こ!」
「うん!」
「さあ、次は、ボスを倒します。でもその前に…武器をまた選んでください。」
さらにグレードアップした、銃、剣、弓、強そうな剣。私は銃、咲ちゃんは強そうな剣を選んだ。
「よし、それで良いですね。それでは、ボスを倒しましょう。」
「「はい!」」
「お前ら遅えぞぉ…罰として噛み砕いてやる…」
そしてボスは、私に噛みつこうとしてきた…
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.18 )
- 日時: 2023/11/26 08:59
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「や、やめ、て、えぇっ」
痛い…でももう抵抗できない…ゔうっ…
「茉莉花さん!!」
微かに声が聞こえてきた。これは咲ちゃんかな…
「転地魔法!茉莉花さんを咲がいるところまで転地せよ!」
咲ちゃんそれ効くの…?って…ここ…ボスの部屋の前…効いたんだ。
「茉莉花さんっ!何やってるんですか!?命が危なかったじゃないですか…!!」
「ご、ごめん…」
「回復魔法!茉莉花さんを回復せよ!」
「咲ちゃんありがとう…」
「よしこれでいいですね。それでは行きましょう。」
「うんっ!」
「かかってこい…」
「「は、はいっ!」」
私は銃でボスを一回撃ってみた。
ボスのHPは残り…82!結構減った!いい感じ!
「おりゃあああっ!!」
咲ちゃんが剣で切る。ボスの残りHPは…58!結構減ったね。
「咲ちゃん、一気撃ちするよ!」
「うん!」
「「おりゃあああああああああ!!!!」」
「うううっ…バタン」
「え…っとやったあ、?」
めっちゃすぐ倒れるじゃん!?って…咲ちゃんの顔が…
「咲ちゃん大丈夫!?」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.19 )
- 日時: 2023/11/26 12:38
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「う、うぐぐぐぐっ…」
「咲ちゃん…!!」
「咲…咲。さ、き…」
すごく静かな空気に、左淫のかすれた声が響いた。
「咲、ごめん、私、咲に隠してたことが…あと、茉莉花にも…」
左淫は重い口を開いた。
「茉莉奈は、魔界の病気にかかった。その病気はアリスノサと言って、魔界の病気の中でもとても重い病気。直す方法はすごく難しくて…でね、アリスノキが発生した理由は…私が原因なの。」
「え…」
咲ちゃんは自分が苦しいことも忘れたように呟いた。
「私が魔法を作って、試しにやってみたの。そしたら、アリスノという物質が発生してしまって…それが原因なのよ。そこからアリスノサが流行った。でね私はそれを直さなければ、と思っていろいろ考えて考え抜いた結果、私のボスを倒すことになったのよ。そしてすぐさまボスを弱くして…だからすぐボスを倒せた。でも何回かアリスノサにかかった人やその家族や友達、親戚なども来ていたからここにもアリスノサがいたみたいで…だから今咲は、アリスノサにかかってしまったのよ。」
「咲が、アリスノサにかかった…?じゃあ咲、死んじゃう…?」
「きっと大丈夫だよ。だって今、ボス倒したじゃん。」
「そう、だね…」
本当に大丈夫なのか、と聞かれたら、答えれない。それが事実。だけど…
咲ちゃんをなるべく安心させるために、取らないといけない手段。
「左淫さん、ありがとうございます。茉莉奈のとこ、行って来ます。」
「え、ええ、分かったわ。気をつけていってらっしゃい。」
「はい…!」
「…魔法陣よ、連れて行けっ!」
病院の前だった。すぐ茉莉奈のところに…!
「茉莉花お姉ちゃん…咲ちゃん…」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.20 )
- 日時: 2023/12/01 17:47
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
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「茉莉奈…!!」
「茉莉奈ちゃん…!!」
「茉莉花お姉ちゃん、咲ちゃん…」
「茉莉奈。今すぐに楽にしてあげるからねっ!!…あ、咲ちゃん…先生、すみません、ベッドもう一個ありませんか…?」
「あ、ありますよ。」
先生は、魔法の杖を取り出し…え?
ベッドが出てきたんだけど…!?
「さあ、どうぞ。」
「あ、あ、ありがとうございます!咲ちゃん、ここに…」
「う、うん…」
「そして、先生。S-クリアの称号、取ってきました。二つ。」
「そうか。じゃあそれを見せてくれ。」
先生は私と咲ちゃんのコミカを確認した後、こう言った。
「…アリスノサ、消えろ!Sの力、発揮せよ!」
すると、茉莉奈と咲の顔色は、一旦戻ったが、また真っ青になった。
「…茉莉奈、さっきまで、病気だったよね?」
「咲、さっきまで、死にそうなぐらい痛かったよね?え、なんで…?」
「無事治ったみたいでよかったです。これでもう大丈夫ですよ。」
「あ、ありがとう、ございます?」
「茉莉奈〜!疑問系になっちゃってるよー!」
「えへへ…」
「まあひと段落ついたことですし、外に出て休みましょうか。」
「…ちょっと待て、君たち!」
急に先生が怒鳴った。
「お金を払え。100Worldだ。払わないと、外には出さない。」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.21 )
- 日時: 2023/12/04 17:37
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「「「…えええええっ!?」」」
「当たり前だろう。この魔法には100Worldの価値があるんだ。」
「…」
沈黙の時間が続いた。
一分程経った時。
「…先生。なぜ最初、90World、咲たちから取ったんですか?」
咲ちゃんが言った。先生の顔、少し引きつっている。
「え…っと、診察料、です。」
「咲は知っています。アリスノサにかかったっていうのは、背中が青色に変化していたら誰にでも分かるって。それで90World取るのは、ぼったくりです。」
「あ、朱嶺茉莉奈さんを、預かる料金です。」
「90World取ったのは、茉莉奈ちゃんを預かってください、とお願いした前です。これはなんなんですか?」
「こ、これは、あの、その、預かるって分かっていたから、お願いしただけであって…」
「それで、預からなくていい、と言われたら、そのまま取っていましたよね。」
「い、いえ、そんなことは…」
咲ちゃんが黙った。言い返す言葉が無くなったのか…?
…いや、違う。咲ちゃん、一生懸命コミカを操作している。
「…これを見てください、ここにはアリスノサにかかった人にどう対応すればいいのかが書いてあります。ここには、預かる時は料金は取らないと書いてあります。つまり、ぼったくりということでよろしいでしょうか?」
「…っ、くそがっ!お前ら手強い…もういい最終手段だ…」
先生…というかヤツは、窓から飛び降りようとしている。
…ここは二階…危ないっ!!
私はとっさに先生をかばったが…。
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.22 )
- 日時: 2023/12/15 18:04
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「茉莉花さんっ!危ない…!!」
「茉莉花お姉ちゃんっ!!」
でも私は進む。
だって、いくらぼったくりだとしても、命を粗末にするわけにはいかないっ!!
私は、行くのっ!!
「だめー!危ないっ!!」
「茉莉花さん、やめて!!」
茉莉奈と咲ちゃんが言うけど、そんなわけにはっ!!
私は急いで窓に先回りする。
ヤツは、私を押し退けてでも逃げようとしている。でも私は…!
「きゃあーっ!!」
「茉莉花お姉ちゃん〜!!!」
咲ちゃんと茉莉奈の悲鳴が聞こえる。
だって、ヤツは私を突き飛ばそうとしているから…
…私は、ヤツについに突き飛ばされて、落ちた。
二階から。
…もう、終わりだ。
ヤツは落ちなかったけど…
はあ、もう、ダメだな…
茉莉奈、咲ちゃん、ごめんね…
命を粗末にしないって言ったの、私なのにね…。
お母さん、お父さん、今まで、ありが、と、う…
そして、みんな、ごめん、ね…
私は、意識を失った…。
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.23 )
- 日時: 2023/12/27 19:28
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「茉莉花さんっ!」
「茉莉花お姉ちゃんっ!!」
最後に聞こえたのは、そんな声だった。
世界は、救えなかった。
でも、その前に、私が、死ぬんだよね…。
「茉莉花お姉ちゃん、?」
「茉莉花さん!!」
「茉莉奈、咲ちゃん…」
「起きた!!」
「よかった、茉莉花お姉ちゃんっ!」
…え?
私、とりあえず、死ななかったみたいだ。
「ねえ、ここ、どこ…?」
「あ、ここですか?ここは、さっきのところと別の病院。さっきのところはもう信用できませんからね。あ、あと、お金はヤツから取り返しましたよ。この病院はタダって保証されてるので大丈夫ですよ。あと、茉莉花さんが倒れて、二時間くらい経ってます。」
「そ、そうなんだ…」
「あーあ、もう色々起きすぎて頭パンクしそう!!」
茉莉奈が言う。
「それは咲も!」
「私も…」
「…さ、治ったことですし、再開しましょう!…先に、休憩するか。」
「そうだね…」
私たちは病院から出た。
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.24 )
- 日時: 2024/01/05 14:10
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13843
「…っと。咲ちゃんに色々と聞きたいことがあるんだけど…」
「はい、なんですか、なんでも答えますよ?」
「えっと…時間とかどうなってるの?」
「えっと、ここでの一時間は、向こうの世界の1分です。」
「ほ、ほう?」
「つまり早く帰らないと、とかの心配要りませんし、二時間ロスっても大丈夫ってことですよ。」
「な、なるほど…」
「茉莉奈もしつもーん!」
茉莉奈が元気よく言う。
「なになに?」
「どーやって帰るの?」
「…あ。」
咲ちゃんは…って…え、?
「さ、咲ちゃん…?」
「忘れたああああああああ!!」
「咲ちゃんなにやってんの!?」
「ごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめん」
「いや、全然大丈夫…じゃない!!」
茉莉奈が言う。それには私も同情。
「あの、左淫とかに聞けば、どうにか…」
「…茉莉花さん、天才!!さあ、行きますよ!!」
「いや、ちょ、まだ聞きたいことが…」
でも咲ちゃんはガン無視。
「いっくぞー!!出発しんこー!」
やっぱりこういうところは幼稚園児だなあ…w
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.25 )
- 日時: 2024/01/09 12:29
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「左淫!」
「咲、茉莉奈…治ったのね。よかったわ…。それで、みんなそろって来て…どうしたの?」
「えーっと。現実世界に戻る方法教えて〜」
咲ちゃんが思いっきりタメ口で言う。
「ええ…っと。華淫を倒せばいいわよ。」
「華淫って…咲ちゃん、あの華淫だよね…?」
「だね。」
私華淫恐怖症なんだけど!?
「い、いやだあっ」
「ある程度進めばすぐ倒せるわよ。」
「へ〜」
茉莉奈が興味なさそうに言う。なんで茉莉奈がついてきてるんだろ。w
「左淫、コツとかあるの?さっき茉莉花さん、一瞬にして失格になったんだけど。」
「え…もう、行ったの!?」
「うん。」
咲ちゃんが当たり前のように言う。まあそうなんだけど。
「もう行ったなら…もう無理!!」
左淫がとんでもないことを言う。
「え、じゃあ、どうすれば…!?」
「まあまあ茉莉花、落ち着い…って、どうしましょ!?」
「左淫、なんか、他に戻る方法は…!?」
「…ないわね。」
「嘘でしょー!!茉莉奈、帰れないのー!?」
「それは私も同感…」
「…無理だよ。諦めな。お前らには…無理だよ」
- Re: 世界滅亡のその日まで。 ( No.26 )
- 日時: 2024/01/12 19:27
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「「「えっ…?」」」
「お前らには、無理なんだよ。」
左淫は、とんでもないことを言った。
「無理に決まってるじゃないか。そもそも、幼稚園児と中学生がやるのがダメなんだよ。人選びが、ダメだね。咲。あと、幼いからと言って、甘やかされてる。亜淫に武器がどーのこーの言われたのも、嘘。甘やかされてるんだよ。お前らは、舐められてる。それを解除するのも、不可能に近いだろうね…」
「そ、そんなの、不可能って決めつけたら、なんでもダメになるじゃんっ!!」
いつのまにか、私の口が開いていた。
「はあ…だから中学生はダメなんだよ。ここは大学生以上しかいない。高校生以下なのは、お前らだけだ。幼稚園児と一緒にいる中学生を舐めていて、舐めなくする、なんて大学生以上の人であるのか?」
「…」
何も言い返せない。
確かに、事実だから…
「じゃあね。私にもう用は済んだだろ?」
「ちょっと、左淫…!!」
咲ちゃんが言う。
きっとそんなの、聞きもしないんだろうけど…
「じゃあね、ガキども。この世界に、ずっと留まってたらいいんじゃない?さようなら。」
「左淫…」
「ちょっと、左淫…!!!」
左淫…
行ってしまった。
私は、もうダメなのだろう…
咲ちゃんも、茉莉奈も、それを感じている。
左淫、許さない…