PR
ダーク・ファンタジー小説
- Re: 私は「あれ」を忘れない ( No.1 )
- 日時: 2023/11/16 18:40
- 名前: デンさん (ID: nrbjfzgl)
ピピピピ!ピピピピ!
目覚まし時計の音が俺の部屋に鳴り響く。
「あーもう朝?早いって。」
ガチャ!
思いっきりドアが開く。
「お兄ちゃんおはよう!」
妹が笑顔で言う。
「おは、よう...。」
俺は腑抜けた声を出し寝てしまった。
「お兄ちゃん寝ないで!」
「うわあああ!揺らすな〜!分かったってもう」
俺は少し気持ち悪くなりながらも起きた。
「はい早く準備して!」
ダッダッダッ!
「はいまずご飯!」
「ウグッ!口に入らねえ!」
「はい次は歯磨き!」
「ウガア!」
俺は思うがままに動かされた。
「はい次着替え!」
「おいやめろよ着替えは自分でやるから!」
俺は顔を赤くして言った。
「そう?分かった、じゃあ私は行くからお兄ちゃんも早く言ってよ?」
妹が首を傾げて言う。
「おう!」
俺は元気よく返事をした。
「じゃあね!お兄ちゃん!」
妹が可愛い顔で言う。
「お、おう!」
俺は少し見惚れてしまった。
「やべえこうしてる場合じゃねえ早く着替えよ!」
光の速さで着替え俺は行こうとした。
ダッダッダッ!
「あ!テレビ消さないと!」
俺はリモコンに手を伸ばし消そうとした。
「エックス・フィーチャーズという歌い手グループが、1億円以上の詐欺容疑で起訴されました。」
「ん?」
俺はテレビを見た。
「エックス・フィーチャーズのリーダーりんことシー・ファン容疑者は、女児に金銭を騙し取ろうとした疑いがかけられています。」
「へーそんなんあるんだえぐ!それにしても被害者可哀想だな...。」
俺は被害者に同情してしまった。
そしてどうやらその詐欺の方法は、自分のファンにさせどんどん沼らせ金を取るらしい。
「まあ、縁のない話か。」
俺は気にも留めないで言った。
「やべえ!もうこんな時間だいかなきゃ!」
俺は走って学校に向かった。
PR