ダーク・ファンタジー小説
- Re: あの時までは…。 ( No.1 )
- 日時: 2023/12/02 13:12
- 名前: みぃみぃ。 (ID: t7GemDmG)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
【第一話】あの時までは…。
時は六年前、2017年の4月15日のことだった。
私は、流華っていうの。苗字は橘。
私は今日から、与那野東小学校に入学するんだっ!
「おねーちゃん!この小学校、きれいですてきだね!」
「そうだね!まあ流愛の方がきれいですてきだよ!」
「おねえちゃん、ありがとっ!」
この可愛い子は、流愛っていう可愛い私のふたごの妹なんだ!
「さあ二人とも、行くわよ!」
これはママ。すっごく可愛くて、自慢のママなんだ!
「あれ、パパは?」
「ああ、なんか水を買いに行ったわ。先に買っとけば良いのに…。」
「もうパパったらぁ!」
流愛とママが笑いながら言う。
「さあ、今度こそ行くわよっ!遅刻しちゃう。」
「「うん!」」
与那野東小学校の、体育館に着いた。
「すっごい!広ーい!」
「こら、流華。静かにしなさい。」
「はーい、ごめんなさーい。」
「流華は素直でいい子ねえ。」
「えへへ!」
ママ、だーいすき。
「…じゃあ、頑張ってね!あそこに係の人がいるでしょ。だから、そこに行きなさい。」
「はーい」
「…おねえちゃんっお願いっ」
流愛はこう見えて恥ずかしがり屋。まあ私もだけど…っていうか私の方がだけどっ
「わ、分かった…あ、あの、す、すみません…」
「あ、与那野小の入学式に来た子だね。じゃあ、案内するから着いてきて。」
「「は、はいぃっ」」
私たちは体育館の奥の方にどんどん入っていく。
「おねえちゃん、まだ…?」
「る、流愛…私もまだわかんない…だって来たことないもん」
「あ、もうちょっとで着くから安心して。」
「「あ、は、はいっ」」
ふうううううっドキドキするっ
「着いたよ。名前を教えて?」
「え、あ、は、はい、わ、私はっ…」
「あはは。落ち着いて。」
「え、あ、はい、た、橘、流華、ですっ」
「わ、私は、橘、る、流愛、です」
「流華ちゃんと流愛ちゃんだね。僕は望月 大我。ここの小学校の、先生だよ。望月先生って呼んでね。」
「は、はい、望月先生っ」
「わ、分かりました、望月先生っ」
「…じゃあ。ここに並んでね。」
「「は、はいっ」」
ふうっ疲れた…まあどうにかなったしいいでしょ!
10分後。
「さあ、新たに与那野小学校に入学してくる、新一年生の入場です!大きな拍手でお迎えください!」
「さあ、みんな、行くよ。」
望月先生が言った。
私たちが体育館のステージに上がった時。
そこにいたのは、ママ、パパ、他の人のママ、パパ、親戚、兄弟…だけじゃなかった。
与那野小学校の六年生もいた…。
すごい…
見惚れている時だった。
大きな音楽が流れ出し、六年生が踊り出した。
すごく綺麗…すごい…私たちもこんな風になるの…?
「すげー!!」「やば…」「すごい…」
そんな言葉が飛び交った。
そうして無事に入学式は終わった。
15分後。
「名前を教えてください。」
六年生のおねえさんが言った。
「流華、流愛、いいなさい。」
「た、橘、流華、ですっ」
「た、橘、る、流愛、ですっ」
「橘流華さんと橘流愛さんね。じゃあ、1-2ね。あの先生に着いていってね。あ、この名札も持って行ってね。」
「あ、は、はい、ありがとう、ございますっ」
「ありがとうございます。じゃあ流華、流愛、行くわよ。」
「「うんっ!」」
1-2にて。
「こんにちは。1-2担任の、秋月 歩美です。これからよろしくお願いします!」
「よろしくお願いしますっ!」
わあ、ここが学校…すごい!
「じゃあ、まず一分間、隣の人と話してみましょう。よーい、スタート!」
と、隣の人…この人か…
「こんにちは。私は白石 雪!雪って呼んでね!」
「あ、わ、私は、橘 流華っ!よろしくねっ!私は、流華って呼んで、!」
「流華!よろしくね!」
「ゆ、雪っ!よろしくねっ!」
「うん!よろしくー!」
その時、タイマーが鳴った。
「はーい、終了。仲良くなれたかな?仲良くなれた人、手を挙げてください!」
「はーい!」
「わあ、たくさんいますね。良かったです。それでは今日は帰ります。明日からまた学校が始まります!頑張りましょう!」
「はーい!」
帰り道にて。
「流華、流愛、友達できた?」
「「うん!」」
「わあ、良かったね!友達のこと、教えてくれない?」
「うん!流愛はねえ、木村 凛子ちゃんと仲良くなったー!」
「私は、白石 雪ちゃんと仲良くなったっ!」
「そうなんだ。良かったね!」
はあ、良かった、やって行けそう!
友達ってこんなにすぐできるんだ…!
幸せで、笑顔いっぱい溢れる家族…のはずだった。
そう、あの時までは…。