ダーク・ファンタジー小説
- 星に願いと忠誠を 32話 ( No.67 )
- 日時: 2024/01/18 17:29
- 名前: シュン (ID: evp0hpRa)
- 参照: https://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode
夜奈「ここは、、、」
辺り一面真っ黒、、、か。
夜奈「私は確か、、、」
「やっと起きたの?待ちくたびれていたのだけど」
32話 2つの夜
夜奈「!?」
?「全く、哀れね。」
そこに居たのはつり目、冷たい目、透き通った声。
私とは違う。だけど、、、私の前に立っていたのは正真正銘[私]だったのだから。
夜奈「、、、」
?「貴方、今こう思ってるでしょ?[なんで私がもうひとりいるの?]って。貴方は私。私も[星月夜奈]よ。」
夜奈「おかしいでしょ!!星月夜奈が2人なんて!!」
夜奈?「そうね。でも正真正銘私は夜奈なの。[前]のね。」
夜奈「、、、え、、、?」
夜奈?「[私]の記憶は消えた。だから、[私]という人格もこの体から消えた。
そこに[貴方]という新しい人格が生まれた。」
夜奈「じゃあ、、、つまり、、、」
夜奈?「私は貴方が恨み続けた過去、、、星月夜奈よ」
夜奈「貴方が、、、星月夜奈、、、」
夜奈?「そうね。」
夜奈「意味ないと思うけど聞いて、、、
、、、私はからっぽ。零みたいに冷静にはなれないし、礼さんみたいに魔法は使えない。
キズナみたいに使命がある訳でもないし、航隊長みたいな正義もない。」
夜奈?「、、、そうか。」
夜奈「私はなんなの?必要なの?本来なら私は存在してない。そう、、、存在してないんだよ?もう、、、」
[夜で輝く星になりたいよ、、、]
夜奈?「なら言わせてもらおうか」
夜奈「、、、何」
夜奈?「私は貴方みたいに優しくなれない。私は貴方みたいに信頼出来る仲間がいる訳でもない。
応援してくれる上司がいる訳でもないし、楽しく過ごせる場所がある訳じゃない。」
夜奈「それはッ、、、」
夜奈?「貴方、言ったよね。[私は必要なの?]って。」
夜奈「、、、うん、、、」
夜奈?「私は知らない。貴方の存在意義は私が作るわけじゃない。
彼は姉の記憶を戻す為。彼女は妹の仇をとる為。彼女は絆を導く為。彼は正義を知る為に。
存在意義は自分で作るもの。そうじゃない?」
夜奈「、、、」
夜奈?「地べたに這いつくばって自分の[存在意義]を探すんだ。
って、語ったけど私だって人殺し。私の放つ言葉に正義なんてそんな綺麗なものない。
言っとくけど、貴方が死んだら私も死ぬ。それだけのためにこんなこと言ってるのよ。感謝しなさい」
、、、うんッ_______________
「な、、、な、、、るな、、、」
「よるな、、、夜奈、、、夜奈、、、!!夜奈!!」
夜奈「はっ!?」
キズナ「良かった、、、起きた、、、」
鏡子「月皇が顕現終了したら急に倒れたからびっくりしたわ、、、」
夜奈「ダイ達は?」
礼「幸い怪我が深くなかったのでもう任務に行ってますよ。
それに、なんか[知り合い]がどうちゃらこうちゃら、、、」
零「会場であったからな、、、かなり焦った」
航「そういえば、隊長会議明日らしいぞ」
夜奈「マジ、、、で、、、??」
キズナ「なんか主、、、??様も来るらしいよ」
夜奈「な、、、なるほど、、、」
零「隊長会議頑張れよー」
夜奈「棒読みすぎだよ!!」
[大会事変篇]完