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ダーク・ファンタジー小説
- Re: "リセットボタン" ( No.3 )
- 日時: 2024/03/09 07:46
- 名前: 紗希 (ID: b.1Ikr33)
そのあとちょっと雑談して家に帰った。
少し心がホッとした
けど部屋に戻るとリセットボタンはもう無い
『え?枕元に無い!?』
私は不思議に思った
部屋のどこを探しても見つからない
『どういう…こと?』
そう思っている時
下の階から声がした
母「瑠奈ー!ご飯よー!」
『行かなきゃ、はーい!』
リセットボタンのことは一旦忘れて
ご飯を食べることにした。
母「やっと来た」
妹「お姉ちゃん遅いよー!くたびれちゃったんだから!」
『瑠李だっていつも遅いじゃん!』
妹「お姉ちゃんよりは早いですー!」
母「早く食べるわよ、いただきます」
妹「いただきまーす!」
『…いただきます』
生意気な妹
ほんとにムカつく。
黙ってればいいのに…
『美味しい』
妹「そりゃお母さん特製のトンカツだもん!」
母「まぁ!嬉しい」
『そうだね』
妹は褒め上手だ
まぁ、私には生意気だけどね。
妹「お姉ちゃんのトンカツいただきっ!」
『ちょ!』
妹「美味し〜!」
『なんで盗むの!?返してよ!』
妹「食べちゃったんだから無理」
『はぁ!?じゃあ瑠李のちょうだいよ!』
母「もう!喧嘩しないの!お姉ちゃんなんだから我慢しなさい?」
『お母さんまで!?』
妹「ラッキー」
母「そんなんで怒ってないで早く食べなさい」
『…』
私は、いっつも言われてきた
お母さんに“お姉ちゃんだから”お父さんに“姉なんだから”
仕舞いには友達に“仕方ないよ”妹には“お姉ちゃん、なんでしょ?”
もう、お姉ちゃんお姉ちゃんって…仕方ないって…
何が?妹だからなんでもしていいの?
『…ふざけんな』
母「何か言った?」
『ふざけんなって言ってんの!』
怒りが込み上げて私は“ふざけるな”と口にしていた。
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