ダーク・ファンタジー小説

Re: "リセットボタン" ( No.4 )
日時: 2024/03/09 07:47
名前: 紗希 (ID: b.1Ikr33)

『毎回毎回私ばっかり』

『何がお姉ちゃんだ!妹なんていらない!』

母「なんて事言うの!?」

妹「…なにそれ」

妹「私だって…お姉ちゃんいらないよ!」

母「瑠李!」

『瑠李は良いよね、なんでも許される"妹"だもん』

『私ばっか我慢して…何がお姉ちゃんだよ!」

母「…」

言ってはいけないような、そんな言葉を口にしてしまった気がした。
けどもう遅い、取り返しつかない、そんな怒りに込み上げている瑠李

妹「…そう思ってたんだ」

妹「私"お姉ちゃん"の事信じてたのに…!!」

母「2人とも!」

泣きながら上に行く瑠李、何もできないお母さん
そしして、何か失った気がする私
その通りになってしまった。
来る日も来る日も瑠李は目も合わせななければ口も利かない。

妹「行ってきます…」

母「瑠李!ご飯は?」

妹「要らない」

『…』

母「瑠奈もなんか言ってよ!!」

『…』

お父さんは出張中、お母さんは家事など仕事で手一杯
だから、何も分からない。
私は"後悔"なのかそれとも"焦っている"のか、それとも"嬉しい"のか
なんの感情かわからないごちゃごちゃになっていた