ダーク・ファンタジー小説
- Re: 黄昏の煌めき ( No.1 )
- 日時: 2026/02/16 19:28
- 名前: ほうれんそう (ID: mwHMOji8)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
第1話 黄昏の招待状
そこには、〝ゲームスタート〟とだけ書かれていた。なんて気味の悪い手紙だ。ゲームとは、何のことを指しているのか。そもそも誰が誰宛に書いたのかも分からない。
文字の下を見ると、そこにははっきりと、〝橙様へ〟と記されていた。尚更気味が悪い。こちらは書き手もわからないのに、相手は俺のことを知っている。
(まぁ、こんな事を心配してもどうにもならないか…)
家に爆弾でも仕掛けられてたら、それこそ警察案件だが、ただよくわからない手紙が置いてあっただけ。心配したところで、杞憂に終わるだろう。
その後、夕食と風呂を済ませ、部屋に戻る。明らかにその手紙だけが、異色のオーラを放っているように見えた。
これ以上考えても無駄。そんなことはわかっていた。そのはずなのに、何故か手紙のことが頭から離れない。こうなったら寝るに限る。明日にはこの気持ちも薄れているはず。そう信じて眠りにつく。
…ここは、どこだ?学校の教室のような場所に、俺はいた。夢か?いや、それ以外ありえない。第一、夢遊病だろうがなんだろうが、夜の学校は開いていない。
現状に戸惑っていると、いつの間にか男がいた。それは、そこに立っていた、というわけではない。黒板のスクリーンに映っていた。
『ようこそ、永遠のゲームへ』
その人物の声が聞こえた。あんなことを考えながら寝たから、変な夢を見るんだ…。取り敢えず話を聞いてみるか。
『君達は、私主催のゲームに招待された、選ばれし幸運な人間だ。』
幸運の定義がおかしいのは置いておいて、やはり〝ゲーム〟と言っていたな。手紙の内容と一致している。
『誤解しないでほしいが、これは夢ではない。仮想空間にいる、というのが適切かもしれない。君達にはこれから、ゲームをしてもらう。毎夜、ここに集まるから、君達には命を賭けたゲームをしてもらう』
理解った。これは多分、空想じゃない。不可解な手紙、いるはずのない空間、謎の男。俺は、正真正銘の『デスゲーム』に招待されてしまったんだ…!
