ダーク・ファンタジー小説
- Re: 死ぬ前にすべきこと。 ( No.8 )
- 日時: 2012/09/12 20:27
- 名前: 朱雀 (ID: P/sxtNFs)
- 参照: 二日目
「ハル君、来て?」
私は窓側の一番後ろを見た。そこにハル君が座ってる。
わぁ、来てくれる。ハル君、来てくれるよ?いままでずっと私のこと知らないふりしてたの知ってるよ、でもでもでも好きなんだよ、ずぅーっと好き。貴方が私をいじめても無視しても許してあげられる、許せる。
ハル君が私の前に来てくれる。
ねえ、そんな悲しい顔しないで?私が悲しいのも全部取り払ってあげるから。
ハル君の腕に自分の腕をからませる。
ここにいるんだ。ここに。アイツのところじゃなく!
「ねえ、ハル君?あの子のコト、好き?」
澤田を指差す。あはは、見ろよ、あんな小さく蹲って。耳まで真っ赤だよ?
「・・・・・・ずっとうざいと思ってた。あんな奴いなくていいって。集団で固まって屑みたいなやつ。嫌いだよ」
「はははは、ねえ、じゃあ私は?」
「ずっと・・・・・・好きだった。あんな奴と比べられないぐらい」
あはははははははっははは、手に入れた!全部、手に入れた!私はすべて!手に入れた!欲しかったものを取り戻せたんだ!もともとあいつは私だったんだよ私!こうなるのはアイツだった!
なのに、なのに、なのに、なのに、なのになのに、なのになのに、なのに!アイツが。アイツが!!私のものを取った!!アイツは私だったのに!私のようにいじめられるはずだったのに!
許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない、許せない。
「ねえ、どうしたの、みんな」
何やってるの。私がこんなに怒りに震えているのに、黙っていないでよ?
「澤田に罰を。私がされたように。隠れて分からないようお腹5回、背中3回。肩2回。太もも6回を踏み潰して・・・早く!!」
その数分後、教室に悲鳴が響き渡った。私のでなく、あいつの叫び声が。