ダーク・ファンタジー小説
- Re: 死ぬ前にすべきこと。 ( No.16 )
- 日時: 2012/09/13 18:11
- 名前: 朱雀 (ID: P/sxtNFs)
- 参照: 二日目 変わり身
「何に対いして?私のノートを全部破って校舎の中庭に捨てたこと?黒板に私のアドレスを書いて淫乱女だって書いたこと?ドッジボールで4つのボールを一斉に投げて私の耳を聞こえなくさせようとしたこと?階段から突き落として足を折られたこと?校舎の裏に呼び寄せて制服をカッターで破いてそのカッターで私の腕をズタズタに切ったこと?
ねえ、教えてよ?何を謝るの?どれを謝るの?」
たったの一言で済まされるとお前は思ってるの?今までごめんね、許して。いいよ、私も悪かったよ、仲直りの握手。はいちゃんちゃん。そうなると思ってるの?今まで私にやってきたことがそんなにきれいにハッピーエンドになると思ってるの?
甘いよ、甘すぎる、自分が今までどんなことをしてきたのか、忘れちゃった?私は覚えてるのに。やられた一つ一つの行動も、言葉もこの脳裏にしっかり焼き付いているのに、それでもお前は、許させる思ってるの??
「あはははは・・・」
自嘲するように私はのけぞって笑った。
澤田が最後の力を振り絞る様に、言う。
「ゆる、して・・・・・・っ」
かたりと、私の狂気を閉じていた蓋が外れた音がした。
「お前なんかいなくてよかったのに!!消えていればよかったのに、死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇええエエえええええぇぇエエえええええええええええ!!」
握った両手を大きく振りかぶる。死んでしまえ、お前なんか、死んでしまえぇぇえええええぁぁアアああああああああアアぁアアああああアアアアアアああああああああああああアアああアアぁアアぁああ!!
ぐちゃ。
柔らかな肉の感触を感じた。
人の肉ってこんなに柔らかいんだぁ、あはははははははははははははははははははははははははは、もっと押し込んでやる、あ、骨があたったもっともっと押し込んでやる、死んでしまえ、死んでしまえ、振りかぶって何度も何度もこぶしを振り下ろす、ねちゃ、ねちゃ、ねちゃ、ねちゃ、振り下ろすたびだんだんまとわりつく粘着するような気持ち悪い生温かさが私のこぶしに残る。
あ、これって臓器かなぁ?とっても柔らかくて、ふにゃふにゃで柔らかいんだねぇ、あはははははははははははははははははははははははははははははははっははは、柔らかい、人のお腹ってこんなに柔らかいんだねぇ、まるで解剖したウサギの体みたいなんだぁ、はみ出した内臓とっても柔らかかったもんね。
「はははははははははははははははははは、ねえ、許されると思ったの?私にしてきたこと全部、許されると思った?!ははははははははははははははははは、許さない、許せない、甘いんだよぉ?あんなに痛かったのに、泣きそうだったのに、お前は私を許してくれなかったのに、私は何で許さなきゃいけないの?!都合よすぎる、良すぎるんだよぇぇええぇえええええええぇぇえええええぇええええええぇぇえぇぇ?!!!!」
ユルサナイ、許さない、許さない、許さない、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる殺してやる・・・!!