ダーク・ファンタジー小説
- Re: 死ぬ前にすべきこと。 変わり身編 ( No.75 )
- 日時: 2012/12/06 16:50
- 名前: 朱雀 (ID: P/sxtNFs)
>クラス一同が異論なく全員が美紀の言うことにしたがっていることが謎です!(断言
すみません、これは私があんまり描写をしていなかったからですね。力不足です。
この時点であんまり知られたくないことがばれるかもしれない、という理由であまり描写を書いていないんです(´д`ι)
まず、>>2、>>15、>>16に目を通していただけると嬉しいです。
読まれましたか? では、説明いたしますねヽ(´▽`)/
まず、キーになるのが主人公が今までをすべて記録し、撮り、彼らの今まで『やってきたこと』すべてを書き綴った、ノートや写真です。
>>2、>>15、>>16で見ていただいたように、彼らの『やってきたこと』のすべては、法律で裁けるほどの残酷で、残虐的な、最悪の行動です。
腕をカッターで切り裂き、感覚が失われるまでの暴行。
確かに、悪口程度だったら罰せられず、彼らは必死に訴え続ける主人公を横目に、舌を出していられます。
けれど、違うのです。
彼らは明らかに、主人公を人と思わないような扱いをしました。そう、まるで奴隷のように。
彼らは、主人公を殴るたび、蹴るたび、切り裂くたび、これは罰なんだ、罰ゲームなんだよと言い続けました。そんな罰、ありはしないのに。
それを主人公を持っているのです。自分のされてきたすべてのことを細やかに。これは>>2を見ていただければわかります。誰がどこにどうやってと細やかに、本当に、すべてを記録しているのです。
彼らは人間です。
化け物になり切れなかった、ただの化け物の仮面をかぶった人間です。
それは、なぜか。
彼らは『隠れて』彼女に暴行をくわえていたからです。
彼らははなぜ、『隠れて』何かをするのか。
『悪いこと』だと知っているからです。
彼らは、知っていたのです。きちんと。
主人公を無視したり、殴ったり、隠したり、破ったり、嘲笑ったり、切り裂いたりすることを。
『悪いこと』だと。
だから隠れ、隠し、黙った。
それが、裏目に出たのです。
なぜ、『悪いこと』は『隠れて』するのか。
それは、そのさきにある最悪の事態をしっかり知っているからです。
彼らが、今まで『してきた』ことを知られれば、どうなるか知っているからです。
世間から後ろ指を指され、人殺しと罵られ、人として扱いをうけなくなり、見放される。知られたくない過去をさらされて世間から非難される生活を受ける。
人として生きる価値をなくすのです。
それは、今のいじめを取り上げるニュースやネットで分かると思います。加害者はどうなっているのか。
だから彼らは隠しました。彼女にしてきたこと、すべてを。
でも、主人公はそれをばらす為の道具はそろっているんです。そして、それを彼らに見せつけ、奴隷を決めようと、澤田を指名しました。
『誰かを犠牲にして、助かるかもしれない』『誰かが傷つけば、自分は非難を受けなくていいかもしれない』
これが、彼らに働いている本能です。
言いなりになれば、受けたかもしれない罰を受けなくていいのだから。
それなら、誰だって。
逃げたいと思うはず。
それは、トモダチだとしても、コイビトだとしても。
そして、彼らは彼女に言いなりになります。主人公の国の、平民として。生きる権利を与えられたのです。
彼らは、逃げられなくなるのです。この『死ぬ前にすべきこと。』が進むたび。
それは、なぜか。
『死』を恐れるからです。
ネタバレになってしまいますね。この『死ぬ前にすべきこと。』では死人が出ます。おそらく、多くの。
人は、他人の死に直面した時。
『恐怖』を感じます。
死になくない、と。
まだ、生きていたい、と。
それが彼らをより強く強く縛り付けるのです。
もう、逃げられないのです。
逃げれば、殺される。
ばらしたら、きっと主人公はクラスの人々を使って、完全なアリバイを作るでしょう。1対30何人。人は、どちらを信じますか?
と、こんな感じです。
私の小説を読んだ方で、北斗七星様のように思った方はもしよければ目を通していただけるとありがたいです。