ダーク・ファンタジー小説

Re: 甦り、繰り返す ( No.35 )
日時: 2012/09/24 16:57
名前: きみゃる (ID: 187ZDN1M)

「えへへ、私はどっちにしても馬鹿だから。馬鹿のままでいいから。
 それは誰も傷つかないでしょう?
 でもB子が傷ついたら、私はただの馬鹿だけじゃなくなっちゃうよ。
 友達を傷つける最低な人間になってしまう。

 私のためなら今すぐやめて。
 お願いだから・・・」
A子が泣きながら言う。
私が思っていたほどコイツは悪いやつじゃないようだ。

友達にここまでやってもらっているのに変われないならB子はここまでの人間だった、それだけだ。
今すぐA子はコイツと関わるのをやめた方が良い。

「A子、ごめん。私が間違っていたよ。
 私ね、A子は学校の先生になりたいって言ってたから
 私も協力したいって思ってただけなの。
 こんな方法で賢くなるなんておかしいよね」

なんかベタだなぁ・・・。
だいたい私はB子に攻撃されたんだぞ。
少し面白くないが泣きながら抱き合う二人を見たら
そんなのどうでも良くなってきた。

「ありがとう、明菜ちゃん。 掴みかかってごめんね」
・・・どう致しまして。


                   B子編 終わり