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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 甦り、繰り返す ( No.37 )
- 日時: 2012/09/24 19:49
- 名前: きみゃる (ID: 187ZDN1M)
はぁ、テストが終わったな。自然と身体がだらける。
「次は第三理科室に移動ですよ〜、玉森さん」
あ、次は移動教室だ。いつの間にか皆いなくなっている。
「サボろうかな」
諦めかけてそう呟いたが、それはダメだ。
期末テストが今日帰ってくるから代わりに誰かが持って帰ってくると
なると大変だ。
中間テストでも授業をサボったら男子が持って帰ってきて
笑いものにされてしまった。
「もう行くしかないか!」
あと2分で3階上の第三理科室に行くのは困難だ。
だが行くしかない。道具をまとめて片手に持ち、走る。
「うぅぅぅぅぅぅぅぅ」
小さい声で唸りながら行ったから近くにいた人にビビられた。
当たり前か。
第三理科室の目の前に着いた。1分前。
私は勝ったのだ、自分自身に。
感動で目の前が暗くなる。
「いてっ」
目の前が暗くなったのは感動したからじゃないようだ。
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