ダーク・ファンタジー小説

Re: 甦り、繰り返す ( No.77 )
日時: 2012/11/10 21:18
名前: きみゃる (ID: 187ZDN1M)

「何するんだ! 放せ、気色悪い」
体育館裏に来ると不良に囲まれた明菜ちゃんが居た。
1人の男に手を握られている。明菜ちゃんのピンチ。
俺は強くなるぜーーーーー!!


結局俺が倒したのは明菜ちゃんを掴んでいた男1人だけ。
後は明菜ちゃんが倒しちゃったよ。どんだけ強いんだよ。
「大丈夫? 明菜ちゃん」
まぁ大丈夫でしょうね。
「うん、昔は空手やってたし、柔道も」
なるほど、つまり最強ってことね。

「でもうれしかったぞ、沖田。
 お前が来ていなければ私はどうなっていたか分からないからな。
 弱いなりに頑張っていてすごいと思うぞ。
 でもなんで私の居場所が分かったんだ?
 別の時空でも見たのか?」

それは、不良どもに明菜ちゃんの情報教えたのは俺だからね。
まぁ、それは言わないでおこう。
このままヒーローになっておこうかな。

「そんなことはどうでも良い、それより沖田
 私と一緒に生きてくれないか?」


は?何その急展開。プロポーズ?
確かに俺は明菜ちゃんのことが好きだけれども。
確かに、俺より明菜ちゃんの方が強いけれども。
「いやいやいや、その台詞普通俺が言う方じゃない? 明菜ちゃん。
それに突然どうしたの?」
十秒程の間があいて。

「で?結局返事はどうなんだ、沖田君」
「ま、別にいいけどさ」

                                                沖田編 終わり