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ダーク・ファンタジー小説
- Re: ■些細な嘘から始まった■ ( No.4 )
- 日時: 2012/10/10 21:44
- 名前: 碧 (ID: Uxa2Epx7)
第二話【つまらない日常の狂い】
葵は、
「世間のせいで、母さんは……」
なんて、物事を悲観的に見て悲しみに浸りながら、下校していた。
白虎橋を通り抜けると、その先が家である。
「なんか、面白い事かないかな」
そんな事をぼんやりと考え、橋の手前の路地まで来た時だ。
「ボチャン……」
大きな魚が跳ねたかのような音がした。
あぁ、魚が跳ねたのか。と行きたいが、この川に魚は居ない。居たとしても、めだかぐらいであろう。とにかく、川がこんな音をたてるはずがないのだ。
葵はあいにく面白い事を求めていた事もあり、不思議にも思いながら、白虎橋の方まで走った。
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