第三話【思わぬ勘違い】「俺は……何をしてしまったんだ」一斗は、ぼんやりとセットへ戻ろうとしていた。「きゃー!一斗よ」「え、ホンモノ!?」という、女子達の声が遠く聞こえる。俺は、皆の前で、性格までも偽っているのか。そう思うと、罪悪感が増すのであった。セットに戻り、あとの時間をなにでやり過ごそう……と考えていた。清水が紅茶を淹れてくれたので、それをのみながら。清水の紅茶は正直いうと、薄い。ほぼ水に近い。どんな淹れ方をしたら、こうなるのか謎だ。