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ダーク・ファンタジー小説
- Re: ■些細な嘘から始まった■参照400越、イベント企画! ( No.77 )
- 日時: 2012/11/30 09:10
- 名前: 碧 (ID: mnvJJNll)
私は、その綺麗な女性に見惚れていた……。
すると、後ろから鉄拳をくらった。
「母さんばっか見ないでよ!」
意味分からない言葉を吐く鉄拳の主ーーーー光は、腕を組んで目を逸らしている。嫉妬しているらしいが、何故かはよく分からない。
ズキズキと痛む後頭部を撫でながら、ふと光の母を見ると、面白そうにクスッと笑っている。
「ふふ、葵ちゃん。面白い娘ねぇ」
彼女が言った言葉に、私は目を丸くした。
…………葵ちゃん。私は、白咲 葵。つまり、彼女は私の名前を知っている。何故だ……私は、思考を巡らすが、分からない。只、混乱するだけだ。
「あら、ごめんなさいね。私の名前は、日子よ」
私の行動を読み取ったのか、彼女ーー日子さんは言った。
読心術出来るのか……こんな変な事を考えてしまった私は、馬鹿だろうか。
「母さん、多分奈保子さんから聞いたんだよ」
光が、私にコソッと言う。
光の顔は相変わらず不機嫌そうだ。未だに何故か分からないが。
「すげぇ情報網だから。何でも知っててこえぇんだよ」
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