ダーク・ファンタジー小説

Re: ■些細な嘘から始まった■ ( No.8 )
日時: 2012/10/11 19:18
名前: 碧 (ID: 6nOSsJSp)

「ん?待てよ……もしかしたら」
殺人をした後は、もしかしたらという考えがいくらでも出てくる。
もしかしたら、誰かに見つかるかもしれない。
もしかしたら、誰かに見られていたかもしれない。
『もしかしたら』には、共通点があった。
それは、必ず “誰か” が入るのである。
そんな事はどうでもよく、とにかく落ち着かない。
一斗は、橋へと引き返したーーーー

橋に到着する。
橋から下を見る。
そこには、霞の水死体が…………ない!?
ない!ない!ない!ない!何故だ?
「確か、ここに捨てた筈だ」
一斗は呟くと、周りを見回した。
霞は見当たらない。
一斗は、くまなくさがした。だが、ない。
そこにあった筈の霞が。
その時、一斗は、思い出した。