ダーク・ファンタジー小説

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真夜中の始業チャイム
日時: 2013/07/10 21:03
名前: 鈴凛*&鈴蘭+ (ID: jmwU8QL1)

こんいちは!
筆名変えました、栞那です。

今回の作品は、【ザ・ホラー】が主です。
苦手な方はブラウザバックで。

▽注意△
・誤字、脱字の恐れがあります
・キャラ崩壊の可能性も◎
・荒らし,成りすまし,盗作などは受け付けておりません

£お客様

£目次
 +プロローグ>>1
 *キャラ設定>>2
 +一人目 >>3
 *二人目 >>4
 +三人目 >>5
 *四人目 >>6
 +五人目 >>7
 +*作者から >>8

£伝言板
 凛はしばらく来ません!
 私で我慢をw

Re: 真夜中の始業チャイム ( No.1 )
日時: 2013/02/15 16:40
名前: 鈴蘭+ (ID: jxsNqic9)

−−−−プロローグ−−−−

『今から、鬼ごっこを始めます。体育館にお集まりください』

この一言から"俺たち"はいつもの学校の体育館に集まった。

誰も居ない夜の学校。俺たち十人は何者なのかもわからない"鬼"から逃げる。捕まった者は即、退場のようだ。
逃げる。逃げなければいけないような気がした。

そして、……俺たちは気づいたんだ。
【捕まった者は即退場】この言葉の意味を。
目の前で、見てしまったんだ。

——人が、……"鬼"に殺される瞬間を——


俺たちはただ、"たまたま"学校に残っていただけなのに。
なのに……こんなことになるんだとは、



















思いもしなかったんだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−プロローグ担当:鈴蘭+

Re: 真夜中の始業チャイム ( No.2 )
日時: 2013/02/15 17:19
名前: 鈴凛* (ID: jxsNqic9)

−−−−キャラ設定−−−−

学校に取り残された十人。
その十人とは……!?

@メンバー
男.西条 憂斗<サイジョウユウト>
 北原 大牙<キタハラタイガ>
 白井 鉱矢<シライコウヤ>
 柊木 輝衣<ヒイラギキイ>
 砂中 翔裏<サチュウショウリ>
 
女.幸野 るりか<コウノルリカ>
 西夏 玲奈<セイカレナ>
 雛野伊 光<ヒナノイヒカリ>
 乃木下 莉香<ノギシタリカ>
 奏城李 子桃<ソウジョウリコモモ>

鬼.???


















……生き残りと、黒板消しの物語が今……始まるんだ。

ナレーター.鈴蘭+
『』.鈴凛*

舞台—学校
季節—真夏

月日—2013/2/15
原作/鈴凛* 文/鈴凛*,鈴蘭+ イラスト/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−キャラ設定担当:鈴凛*

Re: 真夜中の始業チャイム ( No.3 )
日時: 2013/07/10 21:39
名前: 鈴蘭+ (ID: jmwU8QL1)

<1限目>

『今から、〝あるゲーム〟を始めます。至急、体育館へお集まり下さい』

やっと帰れるーっと、居残りから開放されたあとランドセルを背負って帰ろうと思ったら、このアナウンスが聞こえたせいで帰るにも帰れなくなった。

(早く帰らねぇと……)

そう思う気持ちと、

(体育館で何をするんだ?)

という気持ちが混ざり合って、微妙な感情になった。

アナウンスから聞こえた声は、合成音で誰かわからない。
が、学校で合成音はおかしいだろう。
そう思いつつも、俺は体育館へ向かった。

「はぁっはぁ……っはぁ」

息を切らして体育館のちょっと重いドアを開ける。
すると中には俺の他に学校に残っていた生徒や先生たちがいた。

——その中心に、モニターがあった。

俺はランドセルをドアの端に寄せて、みんなのもとへ駆け寄った。
すると、刹那……モニターからは"あの"合成音声が聞こえてきた。
モニターには、黒い背中まである髪をまとった少女が写っていた。
その少女の顔は見えないが、黒いセーラー服を来ていて、肌が白い。
ソファーに座っているのかしらないが、椅子の端にある棒みたいなところに頬杖をついている。

俺が彼女に見入っていると、彼女が口を開いた。

『みなさんには、鬼ごっこをしてもらいます。ルールは簡単。鬼に捕まらないように逃げればいいだけです』

彼女の口調は明るかった。だがしかし、次の言葉はとても低く恐ろしい声だった。

『ただ、鬼に捕まれば……即退場ということになります』

彼女は一旦言葉を切り、また口を開いた。

『校庭には出られませんので、校内で逃げてください。この鬼ごっこは、最後の一人になるまで続きますのでご了承下さい——プツッ』

これで、モニターの画面は閉じ、何の声も聞こえなかった。
ただ変わったのは、ここに居る人の反応だ。

下級生は泣き、上級生の俺たちはただたんに唖然としている。そして呆然と突っ立っている教師たちは、下級生をなだめたり、思考を回したりしている。

——意味が、わからなかったんだ。

最後の一人まで続ける? 鬼ごっこは鬼が代わっていくはずだ。
即退場? どこに行くんだ?
校庭には出られない——? 家に、帰れないだと……?

「「ふざけるなっっ」」

俺と翔裏の声が重なった。他の奴らは呆然とこっちを凝視している。
吃驚させてしまった。

























——俺たちは、モニターがなくなったこの体育館で、話し合うことにした。

Re: 真夜中の始業チャイム ( No.4 )
日時: 2013/07/11 22:24
名前: 鈴凛* (ID: jmwU8QL1)

<二限目>

「それで……、どういうことだと思う?」

今はここにいる全員で円型に並んで座っている。
すると、俺の斜め前にいた乃木下が言った。

みんなは顔を俯かせていたり、冷や汗をかいたりしている。
俺も今、若干だが冷や汗を感じている。
どうしようもない恐怖が、冷や汗をかかせているのだ。

俺は乃木下の質問に答えようと思う。
そして、口を開いた。

「俺は……」

『ジリリリリリリリリリィッ』

俺が口を開いたとき、アナウンスからベルの音がした(ホラ、火災のヤツみたいな)。
音と共に、俺たちはアナウンスの方向を見た。

声がした。

先ほどの少女の声に違いなかった。
彼女が、口を開く気配がした。

『時間です。皆様、今から私が転送いたします。なのでこの体育館からは出ないように。どこに転送するのか私にもわかりません。あ、もちろん学校の中……校内で、ですよ? もうすぐ鬼がここに現れますので……皆様が生き残るのを、祈っています』

? ……どういうことだ? 生き残る? そんなこと……。

「……——ッ」

誰かが口を開こうとした。だけど——口を次ぐんだ。

でも、それが誰か、すぐに分かった。

「こんなのウソだ!! 俺は、ここから出る!」

そう言ってのけたのが、——翔裏だった。
翔裏が体育館のドアに手をかける。

「おいっ、翔裏ッ」
「ちょっと砂中ッ?」

幸野と俺は叫んだ。そのあとに続いてみんなも口を開いた。

「待てよッ。体育館の外に出ちゃいけないって、さっき……」

俺の代わりに叫んだのが、俺の親友の大牙だった。
大牙が注意をしたにもかかわらず、翔裏は体育館のドアを……




























開けてしまった。
——刹那。

「う"っ。う"あ"あぁぁぁぁああ」

翔裏の叫び声と共に、血が鮮やかに飛び散った。
そう、〝鬼〟が来てしまったのだ。
〝鬼〟は、翔裏の身体を抉った。翔裏の身体は引きちぎられて〝肉の塊〟と化していた。

Re: 真夜中の始業チャイム ( No.5 )
日時: 2013/07/11 22:28
名前: 鈴蘭+ (ID: jmwU8QL1)

<3限目>

 俺たちは、目の前の光景に、ただただ見入っているだけで。
 誰も、声を出す者は居なかった。
 するとアナウンスから声が聞こえた。先ほどから聞こえていた声じゃなく、もっと幼い感じの子だった。
『どうやら、〝鬼〟が来てしまったようですね〜♪ これで一人、【退場】となります』
 【退......場......】。
 さっきまで謎めいていた言葉の意味が、今……ようやく分かり始めた。この場には、この言葉に恐怖を覚えるもの、まだよく分かっていないもの、唖然と翔裏の……いや、"翔裏だったもの"を見つめているもの……の、三種類に分かれていた。俺は、その場から動けなくなってしまっていた。

 ——どうしてこうなった?
 俺は今日も、普通に登校してきて、みんなと仲良く暴れて(遊んで)、いつもどおりの学校生活だった。
 ——なのに、どうして……。
 俺は歯を噛み締めた。涙が出そうになって、顔を俯けた。視界が眩む。
 みんな同じ気持ちだった。

 すると、俺たちの体が、透けてきた。俺は直感した。
 転送、させられるんだな——そう思った。


◆  ◆  ◆

 目が覚めると、目の前には……いつも見慣れた大牙がいた。近くにはヒーカ(光)もいる。どうやら俺たちは一緒に転送されたみたいだ。
 俺は体を起こして辺りを見回す。俺たちが転送された場所は《図書室》だった。
 図書室は、一番いい場所だと思う。本棚が一杯あって、本も余るほどある。机と椅子も十分あるし……ここからは校庭も見え、よく監視(み)ることができる。……もちろん"鬼"をな。

「た......いが......」

 俺が声を押し殺して言うと、大牙は体をビクつかせて返事をした。

「あ、あぁ……」

 顔は汗だくだった。もちろん、俺も。
 冷や汗が顔を伝っていく。

「……ぇ、あれ……?」

 突然、ヒーカが口を開く。窓の方を向いて。
 何事かと俺たちも窓の外を見る。
 すると……。
 窓の外にいたのは……死んだ筈の翔裏を担いで行く人々のかたまりだった。
 俺らは窓の外の以上な光景に見入っていた。














 ——だから、気づかなかったんだ。
 もう、下級生や教師の殆どが……【退場】してしまったことを……。


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