ダーク・ファンタジー小説
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- 黒夜な熱に染められて —毒にやられた学校—
- 日時: 2014/09/08 15:55
- 名前: 愛淋 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
「・・また、会えるよ。」
黒いバラと滲んだ涙が、君色に染まる
明日は近い未来かな。
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こんにちは、愛淋です。
宜しくお願いします!
若干、社会問題系小説掲示板に当てはまる部分はありますが、承知した旨で書いておりますし、シリアスのが合う部分が多めであることを愛淋は思ったうえで投稿させてもらっています。
第一章・・・麗かな黒黎
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登場人物 >>1
プロローグ >>2
to1/>>3-7
- Re: 黒夜な熱に染められて ( No.1 )
- 日時: 2014/09/07 12:42
- 名前: 愛淋 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
登場人物
黒杭沙奈 sana kurokui
氷室爽太 souta himuro
茅野桃花 touka kayano
仲瀬光輝 kouki nakase
坂折りの rino sakaori
レイ rei
レイカ reika
- Re: 黒夜な熱に染められて ( No.2 )
- 日時: 2014/09/07 13:00
- 名前: 愛淋 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
∮プロローグ∮
ぼとっと落ちた椿
夕暮れの赤い日がとてつもなく燃えたぎってる
電気がチカチカとした外灯の下を走り抜けた
この村中に植えてある、赤色の彼岸花が無惨にも、へし折られて 赤色の花が道路中に散らばっているの
———どういうこと・・・どうすれば?
ケータイが音を立ててる
『あと、2分で予告の時間よ。来なければあなたの友達を殺す 来たらあなたを殺す。さあどっちが良いの?』
- Re: 黒夜な熱に染められて ( No.3 )
- 日時: 2014/09/07 16:57
- 名前: 愛淋 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
to1
小学校に、わたしはいた。
そろそろ給食の時間だった。
ひそひそと、派手なクラスの女子が集まって、手にしている物を見て、わたしは嫌な予感がした。
(・・)
無言で、その様子をじたーっとみていると、私は話しかけられた。
「沙奈?大丈夫?」
親友の桃花だった。
「あ、うん。」
「顔色悪いよ?」
あ、そっか。その方法がある。
わたしは、その時期を見計らって保健室へ行った。
全く気分は悪くないが、気分が悪そうなフリを装った。
だからベッドで寝かしてもらえて、しかも給食を食べなくて済んだ。
養護の先生が、給食を食べ始める音がした。
(急げ・・早く)
先生が給食を食べているというコトは、桃花も食べているのだろう。
本当はもっと早く抜け出して給食室に向かおうと思っていたのに。
「…黒崎先生?!」
その瞬間、ガタガタとスプーンが落ちたり食器が割れる音がして、ごとっと人がスツールから落ちた。
(ああ、またか)
とわたしは思った。
そのまま、もう一人の先生も倒れ、保健室は無人の状態になった。
わたしは、そのまま教室へ移動を始めた。
自分のクラスだ。
(おかしい—・・。普通は校長が毒見してから食べるはずなのに、校長の給食には毒はないということか?)
裏から回れば、教室の前を通らずに、教室の天井から入り込めるルートを回った。
家から持ち込んだおにぎりを食べ終わってから、すぐに滑り込むようにした。
教室のベランダの片隅で、嘲笑うように、五人の人影が見ていた。
わたしは天井から、霧吹きであるものを教室と、床と人間全体にかけて、消毒してから、五人が見てないうちに、さっと飛び降りると、
わたしも、毒にやられたふりして、倒れた。
親友の桃花の上に、折り重なるように。
ф
気絶したフリをしていたわたしは いつの間にか眠っていた。
彼岸花が落ちているので、いくら消毒したとはいえ、直に床に触れると毒にやられる確率が高い。
5人の人影が立ち去った後、わたしはすぐに立ち上がった。
(学校が毒にやられている)
それだけではないかもしれない。
村中にある彼岸花が、嫌らしいぐらい真っ赤だった。
(給食室に向かおう)
- Re: 黒夜な熱に染められて —毒にやられた学校— ( No.4 )
- 日時: 2014/09/07 17:40
- 名前: 愛淋 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi?mode
to2
うっかりしていた。
まさか寝てしまうとは…
彼岸花の威力を少し浴びたのかもしれない。と思った
給食室へ向かう前に、職員室前を通ると、先生のほぼが、無人or横たわっていた。
(もう毒が身体を回ってしまったかもしれない)
そうなると厄介だ。
早く毒を抜かないと、死亡のリスクが高まる。
特に、クラスの大食いなんかで、彼岸花の毒を10グラム以上食べれば、死亡確実ともいえる。
彼岸花は綺麗な花だけど、これだけ村に生えていると、なんだか毒も何も感じない気がしてしまう。
触ると皮膚炎が起きるし、とても危ない。
(本当に生き残りは、わたしとあの5人だけなのか?)
ほかに、わたしのように食べていない人はいないのか?学校中の人間は全員毒にやられたのか?
どれだけ威力があるのだろう。
皆倒れるほど、彼岸花にもともとの毒の威力はなかったはずだ。
その時、お手洗いで物音がしたので見に行ってみると、嘔吐をしている少女が居た。
ドアは全開だったので、急いでいたのだろう。
「・・大丈夫…か?」
わたしは近寄り背中をさすった。
「…ごほっ——・・」
少女はしばらくして、わたしとお手洗いを出た。
「水は飲まずに、口を漱ぐだけで良い。じゃないと悪化するらしいか
ら」
「ありがとうございます。」
貰った水を口に含んだ少女は、笑顔を見せた。
「——…」
随分痩せていた。
この子は、おかげで毒の効果はなくなったのか?
ふらふらしている少女に名前を訊いた。
「私は、黒杭沙奈。6年。名前は?」
「坂折りのって言います。5年2組です。よろしくお願いします。」
クラスの風紀委員みたいで、正面から見ると目パッチリでとてもかわいらしい子だった。
「りのちゃんか・・」
「——今日は、ちょっとやばかった…」
りのが呟いた。
「毒が入ってたかもしれないからね。」
わたしが言った。
「毒?!」
りのがビックリしたように呟いた。
「うん。これからちょっと調べるつもり。体調は?」
「今は、大丈夫です。」
ということで、りのが毒に超興味を持ってしまったため一緒に学校の中を散策し始めた。
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