ダーク・ファンタジー小説
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- 魔法少女の世界
- 日時: 2015/08/30 00:24
- 名前: 日瑠音 (ID: JzqNbpzc)
新しいスレッドについての説明は
>>27 を見ていただければと思います。
初めまして、こんにちは!
日瑠音と申します。
このお話はシリアス・ダーク小説に書いていますがそれほど怖くありません。
プロローグ
>>1
『レアノの世界』
>>2 >>3 >>6 >>9 >>10
『転校生の世界』
>>11 >>12 >>14 >>15 >>16
『授業の世界』
>>20 >>23 >>25
ホーズ魔法学園生徒
レアノ
13歳の見習い魔女。頭が良く、優しい。
武田夏芽(たけだ なつめ)
攻撃的な魔法の腕は学園一。わがままだが、美少年。
エステマ・ゾル
レアノの友達。防御的な魔法が得意。
葉山雪見(はやま ゆきみ)
夏芽が好き。レアノのライバル的存在。
レスター・カノヴァス
夏芽の部活仲間で親友。Sなイケメン。
秦 紅花(しん ほんふぁ)
雪見と寮の同室。少々毒舌で、語尾には「〜ルラ」をつける。
教師
ミカ・マレトン
20歳。攻撃的魔法の先生。学園の卒業生で、天才と呼ばれていた。
バルシェ・ドーレ
24歳。防御的魔法の先生。イケメンで女子に人気。
ザスト・ホーズ
ホーズ魔法学園の二代目学園長。女性のような顔立ちをしている。
楽しいものにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくです。
週に一回は更新できるよう頑張ります。
- Re: 魔法少女の世界 ( No.8 )
- 日時: 2015/03/23 17:49
- 名前: 日瑠音 (ID: zQUqUdQN)
リスカ様、いつもありがとうございます。
あのキャラ、正直適当に創ったから使わなくても良いよww
たぶん次かその次で主要キャラが出てくるんでよろしく〜!!
- Re: 魔法少女の世界 ( No.9 )
- 日時: 2015/06/29 18:42
- 名前: 日瑠音 (ID: BGc0M6LZ)
バルシェ先生のとてつもなく簡単な説明によると、レアノはとりあえず空き教室に行くことになったらしい。
どうやらレアノと同じ年齢の子の新入生がいるとの情報だ。
「失礼しまーす・・・」
教室のドアを開けると、少女が一人。
ゆるい黒髪の三つ編みにメガネ、薄いカーディガンにブラウス、プリーツスカートというスタイルだ。
隅の椅子に、ちょこんと座っていた。
「あ、こんにちは」
割ときれいな顔立ち。
「あなたも新入生ですか?」
「え、あ、うん!」
(きっとこの子だ、同じ年齢の子!)
「よろしく!レアノです」
「私はエステマ・ゾルです」
目つきが鋭く、レアノは少し、というかかなり、恐がっている。
「やっほー」
しばらくして、ザスト・ホーズが教室にきた。
レアノにとっては、助け舟のような存在であった。
「ザスト!」
「レアノちゃーん、呼び捨ては無いんじゃない?」
「あなただって、レアノちゃんなんて言ってるじゃん」
「はあ、まあいいでしょう」
「あなたたちには、基本的になる魔法がどちらかを調べます」
魔法使いは、攻撃的な魔法と防御的な魔法のどちらかが
生まれつき使えるようになっているのです。
攻撃的な魔法なら白色の血
防御的な魔法なら青色の血
になっているのです。
「では、彼に調べてもらいましょう」
「ザスト学長じゃないんですか?」
今のはエステマの質問だ。
「僕は攻撃的なんですよ」
「バルシェです。じゃ、さっそくやるよ☆」
「バルシェ先生防御的だったんだ!」
その瞬間、一瞬で私たちの血液が見えた。
私は白色の血、エステマは青色の血だった。
「よーし、決まったようですね」
- Re: 魔法少女の世界 ( No.10 )
- 日時: 2015/08/08 15:00
- 名前: 日瑠音 (ID: vlinVEaO)
「そうと決まれば、さっそく教室に行こーう!」
そう言って、ザストはレアノの手を、バルシェはエステマの手を掴んだ。
「は?ここが教室なんじゃないの?」
「レアノちゃん?頭もっと使ってよ」
(・・・ザストに言われるとムカつく。)
「私中学校でいつも学年一位だったんだから!」
「親に感謝しなよ、レアノちゃん」
ザストはそれを言うなり、やばっ、と言って話をしなかった。
レアノは産まれてすぐ捨てられ10歳までを孤児院ですごし、それからはアパートで独り暮らしという日々だった。
レアノのいた国では、孤児は11歳からは一人で生きていかなければいけないからだ。
だからレアノのような孤児は、養子になるか結婚するまでは名字がないのだった。
(ザスト、もしかして知ってるの?なんで…?)
「ここが攻撃的魔法科の教室だよ。隣は防御的魔法科」
廊下から見ても分かるほど大きい感じだ。
「へー、少し緊張するね」
レアノの気持ちとはうらはらに、教室内はガヤガヤしていた。
「じゃー、入ろっか」
ザストが教室のドアを開けた。
- Re: 魔法少女の世界 ( No.11 )
- 日時: 2015/08/08 15:07
- 名前: 日瑠音 (ID: vlinVEaO)
『転校生の世界』
ドアを開けた先に、まず目が入ったのは若く可愛らしい先生だ。
「ああ、あなたがレアノさんね!」
茶髪のショートカットの先生はこちらに駆け寄り、微笑んでくれた。
「攻撃的魔法科の担任のミカ・マレトンです」
ザストが彼女について説明をくれた。
「彼女はこの学園の卒業生で、魔法の天才だったんだ」
可愛らしいその先生は、頬を染めうつ向いた。
「で、そのまま教師になって貰った訳だ」
「む、昔の話です!それより、生徒が待ってますよ、レアノさん!」
先生に連れられ教卓の横に立つと、生徒の視線が集まってきた。
でも、バルシェ先生が言ってた通り、生徒は少ないな…。
目で数えてみると、24人。
「ハイ、この子が転校生のレアノさんです」
先生が視線を送ってきた。
自己紹介しろってことか。
「レアノと言います。宜しくお願いします」
ぱちぱちと拍手が送られた。
「じゃあ、あの空いてる席へどうぞ」
隣の席は、何だか見慣れない顔立ちだ。
外国人…アジアの人かな?
「武田夏芽です。宜しく」
わぁ、カッコイイ人だなぁ。
彼はポケットに手をつっこんだまま、ペコッと少し頭を下げた。
長いまつ毛に少し焼けている肌が、茶色がかかった黒髪に似合っている。
髪の毛が跳ねまくっているのは気になるけど。
なんだかこれからの魔法学園生活、楽しみになってきた!
- Re: 魔法少女の世界 ( No.12 )
- 日時: 2015/08/08 15:11
- 名前: 日瑠音 (ID: vlinVEaO)
「おいおい、レアノちゃん」
ザストに呼ばれた。
何なの、せっかくワクワクしてきたのに。
「君、魔法の事何も知らないでしょ」
「はぁ?だからここで教えてもらうんじゃないの?」
私の話を聞いて、ザストは大きくため息をついた。
・・・何かムカつくな。
「あそこは基礎を学んだコたちがいる場所なんだよ」
「ホウキの飛び方も知らないコは授業は受けられません」
イラッ・・・。
「でも、ここに来たときホウキ無しで空飛んでる人がいたけど?」
「ああ、その人は防御的魔法の人だね。防御魔法型はジャンプすれば空が飛べるんだ」
防御型の方が便利そう?
「まぁそのかわり攻撃は出来ないから、戦いの時はサポートか逃げるしかないけど」
・・・どっちもどっちかも。
すると、ザストが思い出したように言った。
「そうだ、制服渡してなかったよね」
「ああ、うん」
制服なんてあったのか。
「はい、どーぞ」
「あ、ありがと。って、これポンチョ??」
渡されたのは、白を基調としたポンチョだった。
「それを着てると自分の魔力を最大まで引き出すから、皆魔法の授業で着てるんだ」
あ、普段は私服でいいからーと付け足していた。
私服なんて全部元の世界の家だし・・・。
・・・って、そーじゃん!!
「普段着!私服!私ずっとこのままの服!?!?」
ザストはケラケラ笑った。
「店なんてこっちにもあるよ。買ってあげようか」
「さて、問題が解決したところで、僕がホウキの乗り方の授業をしてあげよう!」
「えー、今からぁ?」
ザストの授業なんて面倒だけど・・・でも、ちょっと楽しみかも。