ダーク・ファンタジー小説
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- __超能力開発販売機構__
- 日時: 2015/08/26 23:17
- 名前: cheesecake (ID: g/om0k0Y)
__超能力開発販売機構。
「お客様ァ。……ようこそいらっしゃいました。
今日も各種、夢のような能力を取り揃えております」
閲覧ありがとうございます。
初めてこちらで文章を書かせていただきます。ちーずけーきです。
もしも、超能力を人工的に開発し、自分が使えるようにして売ってくれる会社があったらなあ、というなんとも言えない中(厨)二な思いつきで書き始めた小説とも言えないただのお話です。
【attention*】
・死ネタをバリバリ含みます。苦手な方はブラウザバックを。多分グロ描写はあまりないと思います。多分。
・文才?……こ、この小説と共に成長していく予定です(汗)
・今年受験なので更新速度は亀以下です
感想、ご意見、アドバイスなどございましたら是非お願いいたします。
それでは……
あなたは、どの超能力をお買い求めになりますか?
---
目次
Prologue…>>1
Characters…>>2
Day 0…>>15 >>28 >>33 >>39
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
参照500! ありがとうございます!!
- 登場人物【cheesecake考案】 ( No.13 )
- 日時: 2015/08/21 13:22
- 名前: Cheesecake ◆o7IoaYt5UM (ID: k7pNoPCO)
〈名前〉秋澤 修人 (あきざわ・しゅうと)
〈年齢〉15
〈容姿〉白シャツにベージュのセーターを萌え袖にして着ている。髪は少し長め。ひょろっと背が高い。
〈性格〉とにかくめんどくさがり。ちょっとやそっとのことでは動かないが、超能力のことになると目の色を変えて語り出す。典型的な先生嫌いであり、授業時はいつも居眠り気味。そのため成績は微妙。
〈機構の募集に応募した理由〉超能力でお金を稼ぎ、将来楽に暮らすため
〈人よりできること〉居眠り、怠け、本気の時の集中、屁理屈
〈できないこと〉その他勉強、つまらん授業でもちゃんと起きていること
〈ほか〉話の主人公。昔からマジックや超常現象好きな節があった。中学3年生。
〈台詞参考〉「...起こすな。この睡眠のおかげで俺は夜遅くまで勉強してられるんだぞ」「つまんねえんだよね、授業。もうちょっと寝ないように工夫しろっつーの」「超能力。魅力的だよな、まず言葉自体が浪漫の塊だし?」
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〈名前〉神原 亜矢 (かんばら・あや)
〈年齢〉14
〈容姿〉肩までのストレート髪。セーラー服に赤いスカーフ、ローファーを履いている。背丈は至って平均、顔も(秋澤に言わせれば)至って平均。
〈性格〉ここぞという時はしっかりしているものの、人生は"なんとなく"で生きてきた。持論や自分なりの考え方、というものがあまりない。春から進学予定の高校もそれなりに偏差値が高いし、行った方が世間的に良さそうだから行く、なんていうダメなパターン。
〈機構の募集に応募した理由〉うーん、なんでだろ……
〈人よりできること〉英語(学年3位)、周りに協調すること、人(主にシャロンや秋澤)のお世話、思いやり
〈できないこと〉自分の意思を持つこと、何かを決定すること(優柔不断)、体育、理科全般
〈台詞参考〉「秋澤! おーきーろーーー!!」「何てことを言うの? もう少し人の気持ちも考えようよ?!」「...あー、私、どっちでもいいかな...」
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〈名前〉伊集院 千里
〈年齢〉15
〈容姿〉THE女の子。切りそろえられた前髪のボブ、わりと小柄で細身。スカート派。
〈性格〉自分に厳しく他人に優しく、を理想と考えているらしいがなかなかうまくいかないことに苛立ちを覚えている。白黒つけたがる。かなり頑固であり、自分の意見をまっすぐ持って曲げようとしない。根は純粋な子。
〈機構の募集に応募した理由〉「興味深い内容だったから、ね」
〈人よりできること〉ピアノ、空気を読むこと、論理的に考えること
〈できないこと〉妥協・協調、咄嗟のひらめき
〈ほか〉亜矢の親友。小学校5年の時、いきなり転校していってしまった。
〈台詞参考〉「お金持ちそうな名前だねってよく言われるの。でも、そうでもないよ」「あなたの考え、おかしいんじゃない?」「...はあ、また人の意見全否定しちゃった......悪い癖だよね、私の」
- Re: __超能力開発販売機構__【キャラ募集なう】 ( No.14 )
- 日時: 2015/03/22 15:10
- 名前: 竜騎士みぃ (ID: OHq3ryuj)
黒月は下の名前なかったから第弐と混ぜた。
あと、黒月が出てくるのは
【復讐屋】
です。
良ければ、見てください。
まぁ、こっちのやつ復讐屋の黒月とはだいぶ違いますにゃ。
- Re: __超能力開発販売機構__【キャラ募集なう】 ( No.15 )
- 日時: 2015/03/22 17:39
- 名前: cheesecake ◆o7IoaYt5UM (ID: TiyGL1QZ)
「……それでは、今日の社会科の授業では、"テクノロジーの進歩と社会への影響"についてレポートにまとめていきたいと思います」
……金曜日の五時間目。
一日のうち、一番眠い時間なのに、社会科の授業というのは何事か、嫌がらせなのか?
しかも、レポートを書く課題となると、これはひどすぎる。
先生の声と、ぽかぽかと窓から入ってくる3月の日差しは、秋澤修人にとって史上最悪の敵であり、禁断の"居眠り"という行為への誘惑であった。
「先週、"日本の産業発展と社会の変化"の単元を一通り学び終えました」
社会科教師の厳しそうな声がつんと教室に響く。
修人の目は、すでにとろんとして閉じかかっていた。
「その学びを深めるため、皆さんには席別の班になってもらい……」
ゆらゆら、かくんと修人が揺れる。既にほぼ眠気に負けてしまっているようで、目を閉じ、彼は椅子に力なく腰掛けていた。
「それぞれ独自の産業発展をテーマに、模造紙一枚分のレポートを……」
……ガタン。
「……」
眠っていてバランスが不安定だった修人の体は、己の頭の重さに耐えることができず、頭を机にぶつけてしまった。大きく鋭い衝撃音が響いてもなお起きないでそのまま寝始める修人に、
「……ちょっと、秋澤?!」
……隣の席の神原亜矢が慌てて彼の肩を揺する。「何寝てんのさ、先生に怒られるよ?!」
そんな彼女にも修人は無反応だ。
「ねーえ、ってば。先生見てるよ、なんで起きないのッ」
亜矢は必死に修人を起こそうと試みるが、彼は石のように全く動かない。
しかし。
「……秋澤修人君っ!!」
先生のキンとした声が上がると、流石の彼も起き上がった。
「……なんすか」
「なんすか、じゃないです! 授業は真面目に受けましょう。ましてや居眠りなんて……もってのほかですっ!」
先生はそう言って眉間にしわを寄せる。
「……だから言ったでしょ」亜矢もため息をついて言った。
……うるさいなあ……
授業とか、だからやる気でないんですけど。
ガミガミ言われんの、不快。
修人は、めんどくさそうに「……さーせん」とつぶやき、また机に突っ伏した。
……これも、全部超能力を手に入れれば終わる日常なのかな……
いや、絶対にそうだ。
……彼は机の中に入れた、今日の登校途中にもらった一枚の広告をチラリと見る。
「緊急募集」
そう称されたこの一枚の紙切れは、修人にとっては美しい真珠のように見えた。
……いつもだったら、世界中でも一握りの大金持ちしか手が出ない金額で売られている超能力が、この抽選に当たれば……
ただで、得ることができるんだ……!
そう考えると、自身が興奮していくのがわかる。
修人は自他共に認める、大変めんどくさがりな性格であった。
自分が今こうやって勉強しているのも、将来楽をするため。
働く以外の方法でお金をがっぽり稼ぎ、自由気ままに人生を謳歌したい彼。
そんな、一見叶うはずのないような願いでさえ……
超能力があったら、きっと叶うはず。
なんとしても、性能テストの参加者抽選に当選せねば……!
複数口応募するか……
修人は授業そっちのけで、そんなことを考えていたのだった。
***
「……それでは、説明は終わりにして作業に移りましょう。今回の作業では、隣の席の生徒と共同でレポートを作成するので、テーマについて話し合う時間を設けます」
先生はそう言い、生徒たちに話し合いを始めるように指示した。
神原亜矢は、自分の隣の席の人物……秋澤修人にどう対処しようか悩んでいた。
ぐっすり寝ている彼。
その寝顔はとても穏やかである。すーすー、と時折漏れる寝息はとても平和な響きであった。
とても、幸せそうな雰囲気であった。
しかし。
「……っ!」
……その雰囲気に騙されてはいけない。
亜矢は、少しばかり悩んだ末、容赦無く修人の頭に拳を叩き込んだ。
「…痛ぇんだよ! 何しやがる!」
あまりの衝撃に、流石の修人もパッチリ目が覚めた。
「なんで寝てるわけ? 今なんの時間だと思う? そもそも今なにやるか分かってるの?」
亜矢も負けずに言葉のナイフをぐさぐさと修人に刺していく。
「そんなこと、俺の知ったこっちゃねえな。俺は寝るから勝手にレポート書いてて」
「……ねえ、バカ?」亜矢は呆れて肩をすくめた。
「……この課題は共同作業なの。あんたの成績が減るだけだったらいいけどさ、あんたの居眠りはこっちの成績にも大きく影響するわけ。やることちゃんとやってから寝てください」
「……」
ぴしゃりとそう述べた亜矢に流石に申し訳ないと思ったのか、修人はかくんと顔を上げた。
「じゃあ、まずは……テーマは何にする?」亜矢は修人が起きてくれたことに少し安心して言った。
「テーマ?
いや、そこは"超能力がもたらした社会への影響"に決まってるだろ」
「は?」
「ああ」今までのやる気のない態度は何処へやら、修人は机から身を乗り出して言った。
「すごくないか? 今までSF小説で夢見ていた能力……テレパシーだろ、テレポートだろ、はたまた念力とか……それが、お金さえあれば手に入る物になっちまったんだよ!」
「うん、そうだね」亜矢はとりあえず頷いた。
「それって、今世紀の最大であり最強の発明だろ! テーマとしてぴったりじゃないか!」
「……秋澤がやる気になるんだったら、そのテーマでいいや」亜矢は修人が異様に超能力にこだわっていることに苦笑しながら言った。
「それにさ、今日俺こんな広告もらったんだよね」修人は机の中から「緊急募集」の広告を出す。
「あ、それ、知ってる」
「俺はもちろん応募する。お前は応募しねえの?」
「うーん……」
亜矢は、別に超能力が欲しいわけでも、はたまた興味があるわけでもなかった。
さらに言えば、亜矢は何か一つのことに打ち込んだり、何かに夢中になったりしたことが一回もない。
……全て、「なんとなく」で物事を進めてしまう。
部活だって、なんとなく。
遊びにいくのだって、なんとなく。
時の流れに逆らうことなく、亜矢はいつでもフラフラ浮遊していた。
「どうしよっかな……」
「しねえの馬鹿?!」修人は顔をしかめて言った。
「こんなチャンス、一生に一回しかないんだぞ? 人生有意義に使おうとは思わないか?!」
修人のあまりの熱意に、亜矢は勢いで頷いてしまった。
「え、あ、うん」
「じゃあ今日応募しておいたらいいじゃねえか」そう言って修人は席についた。
同時に、きーんこーんかーんこーんと鳴り響くチャイム。
修人はまただらりと適当に礼をすると、ぼけーっと席に座り机に突っ伏してしまった。
……うん、これがいつもの彼だよね。
亜矢はその様子を見て苦笑する。
……でもなあ……
そんなに、秋澤は超能力にこだわってるんだ……
さっきみたいな様子の彼、初めてみた。
- Re: __超能力開発販売機構__【キャラ募集なう】 ( No.16 )
- 日時: 2015/03/22 16:54
- 名前: 電波 (ID: dFTsrC3s)
更新お疲れ様です。
とても面白かったです!
キャラに個性がちゃんとあって、しかも文才があって……とにかくすごいですね!
次も楽しみに待ってます!
- Re: __超能力開発販売機構__【キャラ募集なう】 ( No.17 )
- 日時: 2015/03/22 18:49
- 名前: はにわ (ID: MrkfzUec)
- 参照: 諸事情により別機種からの投稿です
更新お疲れ様です!!
修人くんが眠そうなときの描写が個人的に好きです。
本当ガクッてなりますよね。頭が重くて……
あーわかるわかる……と思いながら読んでいました。
亜矢ちゃんとは超能力に対して正反対の気持ちをもってるんですね……
それもあってこれから二人がどうなるか気になります……!!
コメント失礼しました。
追記
わあ識の名字一人だけありませんね……!!
もし必要でしたら考えます!!(土下座)