ダーク・ファンタジー小説
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- 狐の嫁入り
- 日時: 2015/05/10 00:41
- 名前: 鶴魏 (ID: Fa9NiHx5)
ザー ザー
天気雨
「狐の嫁入りって知ってる?」
「天気雨のことでしょ?それが?」
「本当に嫁入りしてるのかな!?」
「はぁ。バカにしてんの?それとも馬鹿なの?ああ。馬鹿だったね。」
「酷くない!確かに馬鹿だけど!」
カラーン
「はいはい。言ってな。」
「もう!」
カラーン
『おお。これは美しい。』
『あのお方には相応しい女狐だな。ハハハ』
『あのお方には妾の方が…。』
カラーン
『サチと申します。』
今宵、
『声も美しいときた』
晴天の中
『俺は、要だ。よろしくな。サチよ。』
『はい。要様……いえ、旦那様。』
雨を降らせ
『では、御二方。盃を。』
狐は嫁入りを果たす。
カラーン
- Re: 狐の嫁入り ( No.1 )
- 日時: 2015/05/13 17:24
- 名前: 鶴魏 (ID: 7WA3pLQ0)
『サチ様ー!』
ドタドタ
すーっ
『ここにおられましたか。サチ様。』
襖を開ければ美しい狐の耳と尻尾が生えている女がいた。
女。サチは窓際におり、無表情で外を眺めていた。
『朝食の準備ができました。お支度が終わり次第、食卓の方へ。』
『…………ねぇ。蘭丸。』
『はい?』
部屋を出ようと襖を開けた子狐。蘭丸は、呼び止められ不思議に思いながらも返事をした。
『人間界には、どうしたらいけるのかしらね。』
『サ、サチ様!人間界は恐ろしいところです!特に陰陽師といいう奴らは土蜘蛛をも倒す強さですぞ!!危険です!!行ってはなりません!!』
『ふふふ。安心なさい。行くとは言っておりません。人間の脅威は私も重々承知しております。』
『うっ。そうですよね。良っかたぁ。』
人間界。
その昔、狐の一族は人間に滅ぼされそうになった。
その時の狐の一族は妖力が高く、普通の人間では倒せない一族だった。
そのため、陰陽師とかいう妖怪退治を専門としている者達が力をふるった。
(らしいのだけれど。今の時代。人間界に行ったものはいない。)
ギリッ
『!』
(奴らなら…奴らならあいつ等を!)
『サチ様!』
『!』
『どうかなされたのですか?すごい殺気でございましたが?』
『………。』
サチの手は握りすぎたのか血が出ていた。
『わっ!血が出てる!治療!治療!』
サチの血を見て慌て回る蘭丸を見てサチは小さく笑みをこぼした。
『ふふふ。心配かけてごめんなさい。そこに包帯があるから取ってくれる?』
『あっ。はい!』
サチが指差した棚の中から包帯を出した蘭丸はそれをさちにわたした。
『ありがとう。さて、きっと要様が待ちくたびれているわ。食卓へ行きましょう。』
『!はい!』
器用に包帯を巻き終えたサチは立ち上がり食卓へとあるきだした。
そんなサチの後ろを
(サチ様も要様も幸せそうです!こんな日々がいつまでも続きますように!!)
満面の笑みでついて行く蘭丸だった。
- Re: 狐の嫁入り ( No.2 )
- 日時: 2015/05/26 23:09
- 名前: 鶴魏 (ID: a0p/ia.h)
はじめまして。鶴魏です。
こんな駄作を見に来てくださって有難うございます!!
チラ見でも嬉しいです!
挨拶が遅れてしまい申し訳ありません!!
えっと、次からはサチ視点になります。
カチャカチャ
『ここでの生活は慣れたか?』
『はい。話すのが苦手な私でも蘭丸くらいならはなせるようになりました!』
『クスクス。』
『?どうかなされましたか?』
『いや…よかったなと。』
『むぅ。馬鹿にしてるんですか?』
今だ肩を震わせて笑いをこらえている要様に少し拗ねてしまう。
『いや、すまない。まさかコミュニケーションが苦手だったとわな。それで来た時無口だったわけだ。』
『仕方ないではありませぬか。ずっと一人だったんですから……。』
『すまない。嫌なことを思い出させてしまったな。』
『いえ!昔のことですし………。そうだ!要様!今度蘭丸も一緒にお花見行きませんか?』
『花見か。いいかもな。明日にでも行くか!』
『はい!蘭丸ー!』
トテトテと蘭丸が走ってくる。私達に子供が出来たらこんな感じなのかしらとつい考えてしまう。
『どうかなされましたか?』
『明日、お花見に行くのだけれど蘭丸もどう?』
『え!?よろしいのですか!?』
『むしろ来てほしいのです。』
『!はい!是非お供させてください!』
『ふふふ』
私たちのやり取りを要様は微笑ましそうに笑っていた。
朝食を食べ終えた私は自室へと戻った。
『ふふふ。明日が楽しみだわ!……家族って、暖かいんだ。忘れてたな……。』
私は外を眺め、一人ポツリと、呟いた。
- Re: 狐の嫁入り ( No.3 )
- 日時: 2015/05/12 21:23
- 名前: 鶴魏 (ID: 7WA3pLQ0)
『サチー!準備できたか?』
『はい!行きましょう!要様!』
次の日 私たちは花見をするため、身支度をしていた。
身支度といっても着替えて弁当を持つだけだが。
私は楽しみで楽しみでニヤける顔を止めることはできなかった。
ザザッ カサカサ グサッ グチュ
そんな音が……またあの悪夢が始まろうとは思いもしていなかった。
短くてすみません!駄作者鶴魏です!
今日は思いつかない!
ということでこれでおしまいです( ;´Д`)
本当すみませんm(_ _)m
- Re: 狐の嫁入り ( No.4 )
- 日時: 2015/05/12 21:36
- 名前: 望月ゆづ ◆zFgdS3PhOg (ID: w4lZuq26)
鶴魏さん
初めまして。
サチちゃん可愛いですね。
読んでて面白いです。
あと、>>1で蘭丸が『うっ。そうですよね。良かたぁ。』のセリフで良かった?が良かたぁ、になってますね(´・ω・)お気をつけを。
これからも無理なく頑張ってくださいね(*´∀`)

