ダーク・ファンタジー小説
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- 白いウサギの殺人劇
- 日時: 2016/11/24 18:03
- 名前: ウタ (ID: QxkFlg5H)
馬鹿でかい一軒家。ここがターゲットの住んでいるところだ。今回のターゲットも夫婦揃ってなかなかのクズだ。
「やめてください、お願いします!!どうか助け…
バンッ
ハゲの男が言い終わる前に撃った。頭に1発。隣で怯えている不細工な女にも銃を向け、撃った。
私のワンピースが汚れた。血はなかなか落ちないから、新しいのを買わないといけない。カッパを着ろとは言われているが、動きにくいから嫌だ。
「クズが。」
床に倒れた死体を一回蹴る。怒りがおさまらないからもう一回。
ブーツにも血がついた。
「すっきりした。」
その時、スマホがメールを受信した。
『終わったか?早く出ろ。』
ユータからだった。
『すぐ出る。』
と返信し、証拠を消して家を出る。
黒いパーカーを着て、血に染まったワンピースや髪を隠し、フードをかぶる。
私はどんな顔をしているのだろうか?
…きっと、狂った笑顔を浮かべているのだろう。
- Re: 白いウサギの殺人劇 ( No.1 )
- 日時: 2016/11/26 18:52
- 名前: ウタ (ID: v2BiiJyf)
ここは、クズで満ちている。
人通りの多い道を曲がり、路地裏に入ると人が全くいなくなる。
パーカーのフードを脱いだ。 見えたのは珍しい生まれつきの白い髪。
今は髪を邪魔にならないように一つに結んでいる。
路地裏を少し歩くと黒い木のドアが見えた。非常に不自然だ。
私は、ドアを開け中に入る。ドアのきしむ音がした。
中に入ると私の仲間が笑顔で迎えてくれた。
「アイ。今日は少し遅かったな。まあ、無事終了して良かった。」
「おつかれです。私、おなか減りました〜!早く食べましょう!」
「アイちゃん!今日はアイちゃんの好きなオムライスだよー」
上から、ユータ、チナ、ユリだ。みんな私の仲間。
早く食べようと急かす3人をみると、笑えてくる。
「待って、着替えてくる。まだ食べないで」
黒いパーカーを脱ぎながら、そう言うと
「「「了解〜」」」
と返ってきた。
私達は、殺し屋集団『シロウサギ』。
クズ達を掃除するのが私達の役目だ。
- Re: 白いウサギの殺人劇 ( No.2 )
- 日時: 2017/02/12 09:46
- 名前: ウタ (ID: PiDVVb0.)
ーーー
『白ウサギ』は、引き受けた殺しの依頼を完璧にこなすことで知られている、今注目の殺し屋集団だ。だが、条件をクリアしていないと引き受けてくれない。
ーーー
「ふーん…」
僕には、殺してほしい奴がいる。だから、殺し屋情報サイトを開いた。噂には聞いていたがこんなサイト本当にあるとは。
どうやら何百、何千と殺し屋はいるらしい。そんななか、僕は『シロウサギ』という殺し屋集団が目にとまったのだ。画面を下げて続きを読み進める。
ーーー
その条件とは、
・ターゲットがクズであること
・依頼者もクズであること
これが条件である。これをクリアしていれば、彼らは依頼を引き受ける。
ーーー
「なんだ?この条件?…でも僕の依頼は条件をクリアしているみたいだし…。依頼は完璧にこなすらしいし…とりあえずかけるか。」
僕はクズだ。オタクでひきこもり。まさしくクズ。
僕はスマホを手に取り、電話をかけた。
クズを殺してもらうために。
- Re: 白いウサギの殺人劇 ( No.3 )
- 日時: 2017/02/12 10:14
- 名前: ウタ (ID: PiDVVb0.)
サイトに書いてある電話番号にかけてみると、3コール目で女性がでた。
『もしもし〜こちらシロウサギですが。』
意外だった。もっと怖そうな奴がでてくるんじゃないかと思っていたが、この声は優しそうな女性の声だ。声を聴く限り若い人だと思う。
『依頼されますか?』
あくまでも殺すという表現はしないようだ。
『はい。殺してほしい人がいます。』
『かしこまりました。では、今からそちらにうかがいます。』
『…へ?』
女性はそれだけ言うと電話を切った。
…ちょっと待て、来るってどういうことだ?
するとチャイムが鳴った。まだ電話を切ってから1分しか経っていない。
『さすがに違うよな…』
少し怖かったが扉を開けた。そこには…
『どーも。ご依頼を受けたシロウサギです。
あなたが依頼人の緋田凛人さんですね?』
銃を持った、白い髪の少女がいた。少女はどう見ても高校生に見える。
その少女は真っ赤な目を輝かせて、笑顔をうかべていた。
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