ダーク・ファンタジー小説
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- 偽りの正義は本物になる(キャラ募集)
- 日時: 2016/11/20 18:46
- 名前: ゼラチン (ID: fnyLTl/6)
ある男は、空を見上げて。
ある男は、クズと呼ばれ。 『新井正義』
ある男は、裏切られた。
そして、男達は『本物』を目指す為に、戦う。
キャラ募集
ちょっと募集したいです。まだ全体がぼんやりとしかできあがっていませんので・・・・・・
名前 (外国人でも大丈夫です。ふりがなも)
性別
性格 (どんな人間か具体的でもぼんやりでも大丈夫です)
口調(実際に書かせてもらう時の参考となりますので)
仕事(無職でも大丈夫です)
補足(何かあれば、主人公との関係など書きたい方はどうぞ。まだ主人公が全員紹介しきれてないのが現状ですが)
- Re: 偽りの正義は本物になる ( No.1 )
- 日時: 2016/11/17 18:02
- 名前: ゼラチン (ID: fnyLTl/6)
とあるアパートの一室。平日だというのに男が一人、眠っている。
その時、近くに置いてあった携帯が鳴り出した。
「ハイハイ、今出ますよ」
『もしもし、今村さんですか?』
「はい・・・神田か?」
『今日は会社に来ないんですか?お客さん来てますよ』
「マジか!?ごめん今いく!」
今村と言われた男は急いで家を出ていった。
「今村、今日来るって言った?」
「はい、社長。あと少しで来ると思いますよ」
その会社は、社員が3人しか居ない「金貸し」である。
「で、いくら貸してほしいんです?お客様」
1話 今村 辰雄
短いのはすいません。次回からは、もうちょっと長くします。
- Re: 偽りの正義は本物になる ( No.2 )
- 日時: 2016/11/17 17:59
- 名前: ゼラチン (ID: fnyLTl/6)
「すいません!・・・・・・あれ?お客さんは?」
今村が会社に入ってもそこにいるのはいつもの二人だけであった。
「お客様なら君が来るすぐ前に帰ったよ」
「そうですか・・・神田、お茶くれ」
「なんでそんな偉そうなんですか!?」
神田が奥の部屋に行ったところで社長が話始めた。
「なあ、今村君」
「なんですか?給料カットは勘弁してください」
「俺ってまだ若いよな?」
「俺からしたら34歳は十分なおっさんですけどね」
「うっ・・・・・・まあまあ、君は俺の会社に来て何年になる?」
「俺が20の時に来たから5年です。それより今日金貸した人は誰ですか?」
「えっとね、確か大野さんだったね」
二人がそんな事を話していると会社の出入口の扉が開き若い男性が入ってくる
「ここって、黒井さんの会社ですか?」
「今村あっち行ってろ。ああそうですよ。どうしました?」
「いや、お金を貸して欲しいんですが」
「いくらですか?」
男性は深々と頭を下げた。
「1億・・・・・・1億円を、貸してください」
「特別な事情でもあるんですか?」
「いえ、明日競馬があるんですよ」
「はい?」
思わず社長の黒井が聞き返す。
「全部は使いませんが明日は絶対に勝てると思うんですよ」
「・・・まず名前を教えてください」
「新井正義です。新しいに井戸の井、名前は正義です」
「何故うちに?」
「行ったら断られまして、ここら辺にはもうここしか残っていないんですよ」
「はあ・・・」
二人の話を隅から今村は見ている。
「どうなるかねぇ」
- Re: 偽りの正義は本物になる ( No.3 )
- 日時: 2016/11/20 18:33
- 名前: ゼラチン (ID: fnyLTl/6)
新井は上機嫌で会社へ向かう。
「こんちはー、新井が帰ってきましたよっと」
会社にいる人間は全員新井を無視している。
「おい新井、どうだったんだよ、あの黒井の会社は」
「無茶な要求も一応受け取ってくれたよ、どこから1億なんて金だしてるんだか」
「ま、お前にしてはいい仕事したじゃないか、スパイの仕事お疲れさん」
新井は会社に来たばかりなのに出かけようとする。
「おいおい、どこ行くんだ?」
「別に・・・飯でも食うんですよ」
男は会社を出ていく新井の背中を見ながら小さく舌打ちをする。
「あの・・・西村さん」
部下らしき男性が西村に話しかける。
「どうした?」
「あの人・・・・・・めったに見かけないですけど何者なんですか?」
西村は軽くため息をつき話す。
「あいつは新井正義、知っての通りこの会社は金貸しであいつはその取り立て専門だ」
「えっ、今の時代取り立てなんかしていいんですか?」
「さあな、社長が決めたことだ。俺らが関わる話じゃねえ。話を戻すがあいつは喧嘩だけは強く取り立て率は100%」
「100%!?金を取るのに少しはためらいがないんですか?」
「あいつにそんなもんあるわけねえ。現に他の会社へのスパイに自分から立候補しやがった奴だ。あいつに人の心はねえ」
西村はタバコを取り出す。部下が火をつける。
「老若男女構わずあいつは冷酷に取り立てる。まるで『返さなかったお前らが悪い』という表情でだ。ま、真っ当な人間じゃないのは確かだな、この会社であいつを知らない奴はお前みたいな新入りしかいない」
「そんな人が居たんですね・・・・・・」
「俺らはあいつをこう呼ぶ・・・・・・・・・・・・
”クズ"ってな」
新井は欠伸をしながら町を歩く。
1.2話 新井正義
- Re: キャラ説明の回が続きます ( No.4 )
- 日時: 2016/11/21 20:24
- 名前: ゼラチン (ID: fnyLTl/6)
「社長、あの人に貸していいんですか?」
「まぁ、返してくれるっていうし」
その時また扉が開く。
「はいはい、誰でしょうか」
「・・・・・・こんにちは、黒井さん」
「お邪魔なようなので俺は外行ってます」
今村が外に出ていく。
「おお、上ちゃんか。どうしたの?」
「いえ・・・久しぶりに来てみようかと、今村も元気そうすね」
「上ちゃんは今村のことあんまり知らないんだっけ?」
「挨拶をするぐらいですよ、そうだ。今村のことを今日は教えてください」
「ええ・・・いいの?」
「はい」
黒井はタバコを加え吸い始めた。
「5年前、路上で高校生3人と喧嘩しているあいつを見つけた。その時は周りの野次馬に紛れて見てたんだけど、驚いちゃってさ」
「と、言いますと?」
「あっ・・・という間に倒しちゃったんだよね。普通のチンピラみたいな型なんだけどね、上ちゃんも驚くと思うよ」
「その時にスカウトしたんすか?」
「うん、すぐさまいい給料と休みを出しますよーって言って少し強引に勧誘したよ」
「それから5年ですか」
「ヘッキシ!!」
外で今村はくしゃみをする。
「お兄さん。大丈夫?」
声の方向を見ると今村と同年代くらいの男がいた。
「お兄さん金貸しから出てきたねー、お金持ってんじゃないの?恵んでよー」
「ただのチンピラかよ。俺にいきなり弟ができたと思ったじゃないか」
「何言ってんだよ。いいから恵めや、大事にしたくないでしょ?」
男が突然殴りかかってきたが今村はそれを受け止める。
「え・・・・・・」
「あんたろくに鍛えてないだろ。拳が軽い」
「ざっけんじゃねえ!」
今度は蹴ってくるが受け流し、男の顔面に拳を被せる。
「うぐぁっ・・・」
男は呆気なく倒れる。
「あーあ、今じゃこんな弱い奴しかいねえよ」
今村は倒れている男の髪を掴み持ち上げる。
「分かるか?お前らのせいで喧嘩に意味がなくなってくんだよ」
「うう・・・俺に手、出したな」
「何?」
「へへ、黙ってねえぞ。兄貴が黙ってねえぞ。ハハハ、てめえはもうお仕舞いだ!ウハハハハ!ほら見ろ。早速仲間が来てくれたぞ」
周りを見ると数人の男に囲まれていた。
「これが歓迎か!上茂さんが帰るまで楽しんでやるぜ。ガッカリさせんなよ!!」
VSチンピラ集団
- Re: 偽りの正義は本物になる ( No.5 )
- 日時: 2016/11/22 18:06
- 名前: ゼラチン (ID: fnyLTl/6)
今村はとりあえず目の前にいた男を掴む。
「うらぁっ!」
そのまま振り回し周りの男達を巻き込む。
「な!?うわあああ!」
次々と吹き飛んでいく、今村は掴んでた男をそのまま壁へ投げる。いつの間にか野次馬ができていた。
「どけ!」
野次馬を突飛ばし路地へと走って行く。そのまま路地裏に行くと一人の男がその場にいた。
「向こうからあいつらの声が聞こえてきたと思ったら・・・お前がやったんだな」
「お前の部下だったか?」
「いや、勝手に兄貴と呼んで妙な期待をしてくるだけだ。別にどうなろうが構わないさ」
「見逃してくれる?あいつらは向こうで寝ていると思うよ」
「いいぞ、さっさと行け」
「もう上茂さん帰ってるかな・・・」
今村がそう言うと男が急に今村を睨んだ。
「お前、今上茂って言ったか?」
「そう言ったけど、どうした?」
「だったらお前を逃がすわけにはいかないな、俺はあの野郎に痛い目あわせないと気がすまないんだ!」
「おいおい。本人に言えばいいじゃないか。なんなら連れてくるか?」
「あいつと関わりのある人間は片っ端から殺すと俺は決めてんだ」
「そこまで恨む必要あんのか?」
「うるせえええ!!」
男がドスを取り出す。
「そんなもの出してどうすんだよ。危ないぞ」
「死ねやあ!!」
突っ込んでくる男の顔面にカウンターした。
「悪いけどそんな簡単に殺されないぜ!」
VS謎の男
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