ダーク・ファンタジー小説
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- 暗黒の召喚法【コメ募集中】
- 日時: 2016/12/07 18:47
- 名前: リープ (ID: SqYHSRj5)
「初めまして。美羽様。今回貴方様の担当をさせていただきますヒカゲでございます。どうぞお見知りおきを。」
私の目の前には真っ黒な髪で丸い黒縁眼鏡を掛けた青年がいる。
「今回のご契約では、貴方様の心の中にある妬みやストレスをこのレベルで御召喚致しますが宜しいですか?」
レベル、とはどれだけ強い憎しみを心の中から呼び出せるか、ということであ
る。
因みに私はレジェンドクラスの憎しみを召喚する。
どれくらいのものかといえば恨んでいる、憎しんでいる人を人間が分からない、たどり着けないところで意識が消える寸前まで痛めつけて、そこから心臓にナイフを刺してトドメを刺す。そのあと魂を奪い、残った抜け殻を八つ裂きにして放置する。
私はその八つ裂きにして放置するところを気に入って心の中から召喚することにした。
「魔法陣を書き終わりました。あとは、貴方様の血を魔法陣の上に垂らしてください。」
あの魔人随分と仕事が早いな、と思いながら私は魔法陣に血を垂らした。
血を垂らすと、まぶしい不気味な赤い光が辺りを覆った。
私はその眩しさに目を閉じた。
目を開けるとそこにはー
私そっくりの女の子が立っていた。
………………………………………………………………
注意!
コメ募集中ですが、荒らしや悪口はやめて下さい。
消去します。
応援コメ待ってます!←応援する奴なんていねーよ
登場人物>>3
- Re: 暗黒の召喚法 ( No.1 )
- 日時: 2016/12/06 21:45
- 名前: リープ (ID: SqYHSRj5)
「わぁ!すごく私にそっくり!」
本当にその子は私にそっくりなのだ。
「当たり前じゃないですか。美羽様の心の中から召喚したのですから。」
(冷静に返されたよ…)
そう心で思いながら、私にそっくりの女の子に話しかけてみる。
「えーと…あの…」
「初めましてご主人様。私はユガミと申します。ご主人様に嫌がらせをしたホコリカス以下のやつは私が抹消致します。」
「あっはい。よろしく。」
(こっ怖っ)
「さてと。無事憎しみも呼び出せたことですし。ご契約をなさったらいかがですか?」
「それとご契約の前にもう一度だけ聞きます。本当にユガミとご契約なさりますか?一度契約してしまうと、もう取り消しが効きません。」
「はい。何があっても、あの子たちには消えてもらいたい。だから、契約してあの子たちを殺してほしい。」
「そうですか。ではこちらの書類にサインを。」
私は書類に『天谷 美羽』とサインした。
「ご主人様。貴方様の代わりに私が復讐を果たしますね。」
彼女は最後にふっと笑うと、消えた。
「さて、ユガミは殺戮というお仕事に向かったので改めて。今回のご契約では、代償として貴方様の魂をいただくことになっています。それでは、お支払いください。」
「ちょっと待って。どうやって支払えばいいの?魂なんて取れるもんじゃないし。」
「貴方様は目をつぶっているだけでいいです。」
「あっそうなの。」
私は目をつぶった。
「それでは美羽様。この世に永遠の別れを。それではさようなら。」
次の瞬間、彼の目の前に立っていた女の子は倒れ、泡となり消えた。
彼の手には、青く光るモノがあった。
- Re: 暗黒の召喚法 ( No.2 )
- 日時: 2016/12/07 20:02
- 名前: リープ (ID: SqYHSRj5)
ここまでの登場人物
天谷 美羽 (あまたに みわ)
中学三年生。中学に入ってからずっといじめられていた。変な占い師からもらった地図を見ながら辿ってみたところ、魔人の契約の役所の暗黒の館へとたどり着く。その後、自分で考えて魔人と契約することに決めた。
ユガミ
美羽の復讐心。決してサイコパスではない。ただ、主人の美羽の復讐を決行することだけを考えて行動する。成績優秀、運動神経抜群。ここだけは美羽とは反対
美羽(成績普通、運動音痴)
ヒカゲ
美羽とユガミの契約の仲居人の魔人で暗黒の館の支配人。実は彼もまた誰かの影なのだが、誰なのかは館の誰一人知らない。噂では、死者の楽園utopiaに本人がいるらしい。
魂を集めて何かをしようとしているらしいが何が目的なのかは誰も知らない。
龍驤 海斗(りゅうじょう かいと)
最近転校してきた男の子。何事も楽しければそれでいいと思っている。慎とは仲がいい。特に何かあるわけでもない普通な子。
華原 慎(かはら まこと)
海斗と仲がいい。クラスでは大人しくしている。クラスの闇を色々と知っている。
- Re: 暗黒の召喚法 ( No.3 )
- 日時: 2016/12/07 18:41
- 名前: リープ (ID: SqYHSRj5)
3日前。
「この学校で自殺未遂があったらしい。」
という担任の先生は空いている窓側の一番後ろの席を見ながら言う。
ここは3年4組。このクラスではいじめがあったらしい。先生が見ている席は確か天谷美羽とかいう人の席らしい。僕は一昨日親の都合で転校してきたので詳しくは分からないが、雰囲気からしていじめが起きていることが分かった。昨日、僕が天谷さんが入ってきた時に「おはよう。」と声をかけようとしたら僕の隣にいた慎が小声で「おい、やめとけ。彼奴はクラスの生贄なんだ。」といってきた。
「生贄?なにそれ?」と僕が聞くと、慎が「ああ、まだこのクラスのルールを知らないのか。」と言い、「そんじゃおしえてやるよ」と言った。
「あそこに、天上杏樹がいるだろ。」「うん。」「彼奴はクラスのボスだ。彼奴に気に入られなかった最後、社会的に殺されるのさ。まぁどんなことされるのかは知らんがな。」「マジかよ…」「まぁ、幸い海斗。お前は気に入られてるみたいだよ。よかったな。」「はっ…はぁ…。」「本当、女子って怖いな。」「そう
だね。」
このクラスはボスに逆らえば死が待っている。先生は見て見ぬ振りをしている。このクラス内は弱肉強食の世界なのだ。
それにしても残酷なものだ。一人の人間に気に入られなかっただけでこんなことになってしまうなんて。
そんな僕も、ただただそんな現状を見ていることしかできない人間なのだ。
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