ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 報復の旅
- 日時: 2017/01/16 17:08
- 名前: シルバーラビット (ID: FWNZhYRN)
どうも、小説を書くのが大好きなシルバーラビットです。
昔からダーク小説に憧れ色々な発想を浮かべていました。
今日からここでお世話になるのでどうぞよろしくお願いします<(_ _)>
★はじめに★
★素人の作品です、大目に見てくれたら幸いです。
★自己紹介はこんな感じですが本編は生真面目ストーリーです。
★ダークファンタジーなんだから当然なんですがグロ要素を含みます。
★出来たら追加ストーリー(外伝)も書きたいです。
それでは始まります。
・・・・・・ですがその前にストーリーと登場人物の紹介から
- Re: 報復の旅 ( No.1 )
- 日時: 2017/01/23 16:04
- 名前: シルバーラビット (ID: FWNZhYRN)
ストーリー
孤児院で暮らすレオンハルト・グリーブスは孤児達の優しい兄として幸せに過ごしていた。
彼にとって一番の楽しみは小さな少女マリアと一緒に遊ぶ事だった。
そんなある日とある来客が訪れる。名はデズモンド・クレイス、街で評判の紳士だった。
・・・・・・だが、この男には誰も知らない異常な秘密があった。
その秘密を知り襲われたレオンハルトは部屋にあったピストルでデズモンドを射殺してしまう。
館から抜け出し孤児院へ逃げ帰るが本当の絶望はこれからだった。
湖の別荘で久しぶりに義理の姉と再会した日に悲報が届く。
それはデズモンドの組織のリーダーが仲間を殺された報復として孤児院を襲撃したという内容だった。
馬を走らせ急いで施設に戻るレオンハルト、だが全て手遅れだった。
親である先生も一緒に笑い合った子供達、マリアも無残に殺されていた。
・・・・・・自分のせいで・・・・・・青年は泣き崩れる。そして決意した。
愛する者の形見を手に取り湖の別荘に戻ったレオンハルトは義姉の銃を持ち出し旅に出る。
全ては「復讐」のため、自分の過ちを正すため・・・・・・
- Re: 報復の旅 ( No.2 )
- 日時: 2017/01/16 21:28
- 名前: シルバーラビット (ID: FWNZhYRN)
登場人物の紹介
レオンハルト・グリーブス
物語の主人公である15歳の少年。
赤子の頃に暗殺者に攫われ『赤い森の孤児院』で殺し屋として育てられる。
そこへやってきた義姉と出会い彼女と共に森を抜け平凡な生活を送っていた。
新たな孤児院ではマリアを含む子供達の兄として過ごす。
そんなある日、紳士を装い孤児達を戦争の道具にしようと目論んでいたデズモンドを射殺する。
それが原因で報復に遭い孤児院が襲撃されマリアや子供達家族全員を失う。
自分の犯した過ちを正し大切な物を奪った組織に復讐するため義姉の銃を盗み旅に出る。
義姉と同じ『センス』というスキルの持ち主で身体能力や知能が高い。
武器は4丁のリボルバー拳銃を使い正確に標的を仕留められる。
また接近戦も得意で子供でありながら軍人とも互角に戦える戦闘力を持つ。
佐平
レオンハルトの相棒である和国人の男性。
和国でレオンハルトと出会い報復の旅に同行する事となる。
表稼業は雑貨屋を営んでいるが裏の顔は悪を暗殺する『仕掛人』。
権力者に家族を殺されそれがきっかけで裏稼業に手を染めた。
正面から戦うレオンハルトとは裏腹に暗器での暗殺を得意とする。
また、情報の収集や工作などで戦況を優位に導く。
酒好きで趣味は飲食巡り。
侍が嫌いな反面、同じ境遇を持ち正義の意を持つレオンハルトに心酔している。
義姉
レオンハルトを殺し屋の道から救い出した旅人。国籍も名前も不明。
『ただ旅をしたい』という理由で世界中を旅していた。
湖に別荘を持っており旅をやめた現在はそこで過ごしている。
一応良心を持ってはいるものの自分の命に危険を感じた際には子供すら銃を向ける冷酷な性格の持ち主。
善意が強く慈悲深いレオンハルトからは『僕はお姉ちゃんとは違う』と反感を買われた。
だがそれでも平穏な生活を与えてくれた事に感謝されており実の姉のように慕われている。
デズモンド・クレイス
レオンハルトの住む孤児院に訪れた紳士。
施設の援助をすると約束し子供達から信頼を得る。
だがその正体は国の一部の政権を握る戦争犯罪者達の1人。
ある計画のために子供達を戦争の道具にしようと目論んでいた。
だがその真実をレオンハルトに知られ子供に射殺されるという悲惨な最期を迎えた。
孤児院を襲った組織
デズモンドが所属していた戦争をビジネスとした闇組織。
政府の権力の一部を掌握しており過去に起きた数々の戦乱では大きな功績を築いてきた。
テロワーニュ皇国という軍事国家に本部を持ちその国が物語の最終決戦の場となる。
大勢の刺客を放ちレオンハルトと佐平の暗殺を謀る。
- Re: 報復の旅 ( No.3 )
- 日時: 2017/01/19 17:44
- 名前: シルバーラビット (ID: FWNZhYRN)
そこは赤い森だった。
深紅に染まった無数の葉が風に揺れている。
不気味にも見える自然のトンネルは夕日の光を妨げ薄暗い世界を作っていた。
地面には花はなく緑の草も赤い落ち葉で覆い隠されていた。
秋のように冷たい空気が漂う。
そんな道の真ん中で二人の子供が歩いていた。
片方の子供は背が高く年齢は十五歳くらい。
髪は短く瞳の色は薄い黒、優しそうな顔つきだった。
男性用の衣装に見える黒い長袖の服と長ズボン、その上に黄色いコートを羽織っている。
腰のベルトにはいくつかのポーチがついており右側の脇腹のすぐ下にはリボルバー式の拳銃がホルスターに収められていた。
グリップを常に握り締めすぐに抜き撃ちができる状態を保っていた。
その子供は無表情、さっきも何事もなかったように前を歩いていく。
もう片方の腕は背の低い子供へと伸びていた。
もう一人の子供は背が低く十代にも満たない幼子だった。
年齢は五歳くらいで同じ髪が短く薄い黒の瞳、優しそうな顔をしている。
着ている服は黒い色のローブに酷似したものだった。
背の高いもう一人に肩を抱かれ腰にくっつくように歩いている。
何かに怯えている様子で相手の体を掴み放さない。
「大丈夫?」
背の高い子供が横を見下ろして聞く。
背の低い子供は小声で
「大丈夫......」
と不安そうに答えた。
そしてさっきよりも強い力で腰にしがみついた。
「もうすぐ森を出るけど君はこれからどうするつもり?」
「......」
返事はなかった。
「ここから一番近い町まで連れていく事にしていい?そこなら君が入れる施設だってあると思うし。」
もう一度聞く。
すぐには返事は返ってこなかった。
背の低い子供は勢いよく首を横に振って
「この国には居たくない......遠い所に行きたい......!」
そう強く言い放った。
「残念だけど君を旅に同行させる事は出来ない。危険だし余裕がない。どこまで守れるのかも分からないからね。」
「いや......!ここは嫌い......!」
泣きそうな顔で必死に訴える。
背の高い子供は困ったなと苦笑する。
取り敢えずそのままの姿勢で森の終点まで向かう。
強い風が吹き無数の落ち葉が二人に降りかかった。
頭に積もったのを払い落とし止まらずに進む。
「そう言えばまだ名前を聞いてなかったね。君の名前は?」
Page:1 2