ダーク・ファンタジー小説
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- 終わりの朝と始まりの夜
- 日時: 2017/02/05 10:53
- 名前: 倉科瑠梨 (ID: mrjOiZFR)
prologue
朝は、この世の終わり。そして夜は、この世の始まり———。
キャラクター紹介
朝原 夜月(あさはら よずき)
崗澤 春見(おかさわ かすみ)
岸埜 鴇谷(きしの とうや)
基本はこの3人ですが、途中からじゃんじゃん増やしていくつもりです
では、楽しんでください!
- Re: 終わりの朝と始まりの夜 ( No.1 )
- 日時: 2017/02/05 11:19
- 名前: 倉科瑠梨 (ID: mrjOiZFR)
朝目が覚めると、いつもの香りがする。
そう。友の香水の香り。
「春見?おはよう」
「よっちゃん。起こしちゃった?」
「ううん。大丈夫だよ」
「そう。なら良かった。おはよう、朝食できてるからね」
彼女は崗澤春見。私と『同種』の存在。
「…。着替えよう」
× ×
下に降りると、私の恋人、岸埜鴇谷がいた。
そして、その恋人に手を引っ張られ、私の体内から血を吸う。
「んっ、とう、やっ」
「うん。ごめんね。でも、お腹減ってるから」
もうわかっていると思うが、鴇谷は吸血鬼なのだ。
鴇谷が私の首から赤く染まった唇を離す。
そしてそのままキスをされた。
「ふぁ。メシ食う」
「まったく」
リビングに入ると、テーブルの上に3人分の朝食が置いてあった。
そう。さばかれた人間の肉が。
「こいつ、昨日来てた警官じゃね?」
「そうよ。ってか、女性をいきなり押し倒してくるから、ついつい殺しちゃった」
「春見は相変わらずね」
「そうかしら?」
『アハハ』と、皆で笑う。
さあ、理解はしてくれたかしら?
そう。私たちは族に言う、怪物と言う存在。
鴇谷は吸血鬼。
春見は死神。
そして、私夜月は。悪魔。
私達は、誰からも理解されていない存在。
この森の奥に在る屋敷に来る者は、そう少なくはない。
- Re: 終わりの朝と始まりの夜 ( No.2 )
- 日時: 2017/03/06 08:54
- 名前: 倉科瑠梨 (ID: IhKpDlGJ)
朝食を食べ終え、それぞれが自分の仕事に取りかかる。
私と春見は学校へ。鴇谷は大学へ行く。
私達も、人間達になるべく紛れ込むようにしている。
だって、そうした方が人間を殺しやすいからね。
× ×
「鴇谷、また後で」
「あぁ。2人とも、気をつけてな」
「「ありがとう」」
私は鴇谷と少し長めのキスをして別れた
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