ダーク・ファンタジー小説
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- 裏切りの珠 (コメント募集中です)
- 日時: 2017/03/15 16:50
- 名前: 舞々 (ID: 1v8J9i1X)
「ふわぁーあ。眠い眠い」
私、柿沢麗(かきざわ うらら)は、中学2年生。
「麗、パパ、出張で、明々後日まで帰ってこないからな。」
私はパパが嫌い。なんでもかんでも口出しする。
「あーいってらっしゃい」
ガチャン
パパが行った。いたずらもなんでもできる。
「はぁ〜、何しよう。」
その時、窓からカラスの羽根が落ちてきた。
「うーわっ、やだやだ。」
あわてて放り投げようとしたら、羽根から煙が出てきた。
「ケホッケホッ、だれのいたずら?」
目を開けると、あたり一面赤い液体だらけだった。
まるで血みたいだ。
〚なめてごらん〛
ものすごく低い声だった。
「誰!?誰なの!?」
もう声は聞こえてこなかった。
赤い液体をなめて死んでしまったら困る。
でもずっとこのままでも死ぬ・・・。
〚どうしたの?なめてごらんよ〛
「毒とか入ってないでしょうね!?」
〚君みたいな可愛い子を殺しはしないさ。いまはね・・・。〛
背中に寒気を感じた。「いまは」・・・?
「夢だ・・・、夢なんだ・・・。」
〚ゆめじゃないよ〛
麗は夢中で叫んだ。
〚僕は死神。ほら早くなめて。〛
背中をすごい勢いで押された。
「ああっ・・、いやぁぁ・・。」
そしてペロリとなめた。
鉄の味がして、麗は泣き出した。
麗は、これは夢ではないと思った。
視覚も、聴覚も、嗅覚も、味覚も、触覚も、
すべて現実と同じ感じだった。
〚フフフ・・・。そうだよ。この液は全部、血。どうして
こんなに血があると思う?それはね・・・・・、〛
「・・・・?」
〚僕が殺したからさ。〛
「え?殺した・・・?」
〚そうだよ。だから君にも協力してほしいのさ。〛
「何をすればいいの・・?」
すると目の前に、真っ赤な本と青色の箱が現れた。
〚それはね、裏切りの書。裏切れば裏切るほど、その青の箱に
珠が現れるよ。珠はどうやって使うかというとね、
殺しのターゲットの口に入れるんだ。ちょっとむずかしいかな?
口に入れれば、その人は自殺するんだ。〛
「意味が分からない・・・。なぜ私が?」
それには答えず、死神は、
〚やらなかったら、君の口の中に珠を入れるからね・・・。〛
気がつくと、そこは麗の部屋のすみだった。
「はぁ」
麗はため息をついた。
「裏切り・・・、珠・・・・。」
麗は握りしめていた「裏切りの書」と「青の箱」を
見つめていた・・・・。
つづく
- Re: 裏切りの珠 (コメント募集中です) ( No.1 )
- 日時: 2017/03/15 19:19
- 名前: モズ (ID: FpNTyiBw)
はじめまして〜!
バグってる、でも設定は面白いなぁー!
こんな通りすがりでしたー、失礼した。
- Re: 裏切りの珠 (コメント募集中です) ( No.2 )
- 日時: 2017/03/17 15:28
- 名前: 舞々 (ID: 1v8J9i1X)
モズさんどうもです!
小説頑張ってるので是非読んでください
返信遅くなってしまいすみません
- Re: 裏切りの珠 (コメント募集中です) ( No.3 )
- 日時: 2017/03/17 15:49
- 名前: 舞々 (ID: 1v8J9i1X)
「裏切る・・・?」
麗は悩んでいた。裏切ると言ったって、麗には
友達もいないし、父さんもまだ帰ってこない。
「ほんっとわかんない」
その瞬間、辺りがまた血だらけになった。
『やあ、悩んでるみたいだね』
死神の声がした。
「死神、私、裏切りようがないわ。なんとかして」
死神はしばらく黙っていた。
『うーん、どうしようか。』
3分ぐらいたって、目の前に金色の鉛筆が現れた。
「何これ。またこういう物を使うの?」
『うん。それは黄金のダイヤ。』
「は?鉛筆でしょ?」
『知ってる?鉛筆の芯ってね、ダイヤと粘土をあわせてできているのさ。』
「へぇ、あんまり興味ないけど。」
『ハハ、まあいいや。説明するね。
その鉛筆で現実には起こっていないことを書くと、それが
本当のことになる。』
麗はよくわからなかった。
「ごめん死神、よくわからないや」
『例えばさ、君が「友達100人」って書けば、朝、学校に
行った時、生徒100人が友達になっている、ということ。』
「え、そんなことができるんだ・・・。」
『それを使って、どんどん殺してね。』
気がつくと、やっぱり部屋のすみにいた。
黄金のダイヤを握りしめながら、麗は笑った。
「これで、うざい奴を全員消してやる。」
ではみなさんまたお会いしましょう。コメントお待ちしていまーす
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