ダーク・ファンタジー小説
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- 最果てのクランディア
- 日時: 2017/03/30 01:16
- 名前: 海運zz (ID: kLQvQSfA)
錆び付いたバイクに乗り、廃墟となった家々を通り過ぎる女がいた。
「私とくるか?」
俺はこの廃墟となった家に住み着き、仲間と共に暮らしていた。
あの時までは、、、、
「ごはんまだ?」
仲間の中でも年長ぐらいの少年が訴えてきた。
「今から取りに行く」
この町には、食べれるものはなく近くにある川から魚を釣ってきてそれを焼いてご飯としている。只、それだけだと栄養に偏りが生じるため山菜や木の実などでアレンジを加えている。
「今日は、何匹釣れるかな!!」
少年が目をキラキラさせながら言う。
「うーん」
俺は、言葉を濁した。
最近、川に何かが流されているような気がした。
そして、魚も減っているような気がした。そのため、大漁だよ!!とは言えず、神様次第だなと言うしかなかった。
「うん!!たくさん釣れると良いね」
少年はまだ子供であるため、素直だ。
俺は、釣具と釣った魚を入れるバケツを手に川に向かった。
「あいつのためにも、10匹以上は釣るぞ!!」
俺は意気込んだ。
するとその直後だった。
「おい!!大変だ、、、皆が、みんなが、、、」
俺たち仲間の中でも女の子グループのまとめ役立った少女が走ってきた。
「ど、どうした?」
「こ、、、こうなったの、、、」
ブスッ
何かが腹に刺さった気がした
「・・・・え?」
手で触ってみる。
「・・・・赤い?」
かつてのあの悲惨な光景が浮かんだ
「・・・・・血?」
俺は少女に刺されたのだ。理由は分からない。そこで俺は、死んだのだから。
ならば何故こうして話しているのか。
甦ったからだ。
でも、誰もいない。
俺一人。
ここは天国なのか。
「私とくるか?」
錆び付いたバイクに股がる女が話し掛けてきた。
つづく?