ダーク・ファンタジー小説

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『午前4時44分、君を迎えにいく。』
日時: 2017/04/10 20:03
名前: ねこぱん (ID: hTgX0rwQ)

秋月夜が死んだ。
幼馴染みの男の子で。
とっても、優しくて。
小さい頃の泣き虫な性格はいつしか無くなり、それでいて穏やかだった。
『みーちゃん!あそぼ!』
『よるくん……!』

もう………もう、あの夕暮れの笑顔を見ることはないのだと、私は理解してしまった。

「…きて、お…て、、お・き・て!」
「!?!?……っ、いたぁ……」
「お、そ、い!もう7時40分!」
「へ?え、、、
はわああああああ!!!!」
し、新学期早々遅刻するなんて、あり得ない……!

…………それにしても。
『よるくん』の夢をみるのは久しぶりだ。
もうすぐ、よるくんが死んで1年。
今までよく自分が耐えたな、と感心する。
………。
や、やばい。もう前に人いない!
………
ーーーキーンコーン……
「…………………………オワッタ…」


まだ、この頃の私は何も知らなかった。

『午前4時44分、君を迎えにいく。』 ( No.1 )
日時: 2017/04/15 15:22
名前: ねこぱん (ID: ByQjFP4v)

「美薫〜、資料集かして!」
「うん、なんの?」
「歴史!」
「…はい、どーぞ。あ、4時限目までに返してね」
「はあい」
中3になって離れてしまった親友、果林だ。
小学校からの親友だけど、他に親友と呼べるひとは居ない。友達づくりが年々出来なくなっている。寂しいけど、もともと一人っ子だし。いじめられた経験もある。慣れっこだ。
だけど、今年は。
ーーー最悪だ。
4年生、いじめてきた柚依。
6年生、無視された。綾。
中1、睨まれ、無視された。茉苗。

なんでこんなに憎い相手が連続し、同時に?
なんで…
そもそも、性格だって、キャピキャピして、ブリっ子で、正直ウザイ。
なのに、人は集まり、グループとなり、音のない攻撃をしてくる。


………………よる、くん。


「おーい、青木?」
ハッ………。
「な、何!?」
「次体育だろ?もう女子皆外出たぞ?」
「す、すいません、、先生……」

そして、急いで外へ出た。


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