ダーク・ファンタジー小説
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- 少女と死神。
- 日時: 2017/04/23 23:43
- 名前: りんか (ID: J/brDdUE)
ssを書きながら新しいのを書くバカ、りんかです。
文才無いです。
よろしくお願いいたします!
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花音は、壊れた家庭に生まれた。
小さな頃はみんなに可愛がられ、大事にされていた。
よかった昔を知っているから、もっと辛くなった。
父親は大きな借金を抱え、朝から晩まで酒を呑んでは家族に当たるようになった。そんな父に嫌気が差し、母親は妹を連れて出て行った。
静かに雨が降る、明け方だった。アスファルトのが濡れる匂いと、傘をさし、小さな妹の手を引く母の後ろ姿。その姿が遠のくに連れて、私の視界が暗くぼやけ、目から透明な液体が流れ落ちた。流れた液体は、頬を滑り、私は声を押し殺して泣いた。11歳の6月の事。その日は私の誕生日だった。この世に生まれてきてから約1時間後。その時、私の人生は終わったも同然だった。
母がいなくなってから、私は学校に行かなくなった。いや、いけなくなった。
父は、理由なく暴力を振るった。
酒を呑んでは殴り、蹴る。
最初の方こそ泣いていたが、しばらくすると泣く気も失せた。
父は泣かないのを良い事に、もっと暴力を振るった。
そしてついに私の意識は遠退き、目の前が真っ暗になった。体が軽くなるような気がした。何も感じない。
どれくらい時間がたったのだろうか、ふと目を覚ます。そこは岩にかこまれた真っ暗な世界だった。見た事のない場所だが、何故か何と言う場所か解った。私達人間が〝地獄〟と呼ぶ場所だ。
死んだように静かな空間で、自分の鼓動が今までにないほど大きく聞こえる。
『おい』と、背後からの突然の声。
驚いて振り返ると、私よりも少し背の高い男の子が立っていた。日焼けのない真っ白な体を闇のような黒の服で包み、その上からまた同じ色のマントのようなものを羽織っている。真っ黒な髪から除く瞳は、吸い込まれるように美しく、冷たい黒だった。私はこの人を知っている。いや、人じゃない、死神だ。
「君は、死神?」とっさに聞いた。
男の子は一瞬驚いたようだったが、すぐに表情を戻した。そして、『ああ。おまえら人間に、死神と呼ばれるものだ。説明がはやくてすむ。』と答えた。
一旦中断します。眠いです。中途半端ですみません。