ダーク・ファンタジー小説
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- 不老不死。
- 日時: 2017/04/27 16:07
- 名前: レインレモン (ID: gdK5hR0W)
初のシリアス小説!w
(シリアスっぽくなかったらすみません)
あらすじ
神様「琴美よ…智也よ…不老不死になりたいかね?」
地球に隕石が落下する30分前。つまり人類滅亡30分前。その前に突然現れた神様。神様は私と私の彼氏の智也に問いかける。
琴美、智也「…はい」
神様「よろしい、ならば2人を不老不死にして差し上げよう。」
琴美と智也は、死にたくない、ずっと2人でいたいと思ってた。その願いが叶ったのだろう。
神様「どんな苦労にも耐えられるのなら…」
琴美も智也も、生きていればどんな事にも耐えられると信じていた…
はずなのに…
- Re: 不老不死。 ( No.1 )
- 日時: 2017/04/27 16:52
- 名前: レインレモン (ID: gdK5hR0W)
不老不死 0日目
隕石が…衝突したらしい。アジア州ら辺に衝突するとニュースで聞いていた。すぐに、日本に被害が及んだ。私と智也は、その衝撃で吹っ飛ばされた。
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い
酸素が…ない。息が吸えない。
苦しい、苦しい、苦しい、苦しい、苦しい、苦しい、苦しい
あぁ、ここは宇宙なんだ。地球は今、燃えてるだろう。
宇宙。太陽あたりはものすごく熱く、遠い所はものすごく寒い。そして今、宇宙からは遠い。地球にいた時は熱かった。吹っ飛ばされた時、ものすごく熱かった。そして今、とても寒い。それは本来人間ならば死ぬはずの寒さ。絶対に体験することのない寒さを、今体験してる。
違う。私が望んだのはこんな事じゃない。熱いのは嫌、寒いのは嫌、痛いのは嫌、苦しいのも嫌。感覚が、おかしくなってく。
ただ、それでもまだ大丈夫。だって智也と2人、手を繋いでいるから。繋がれている左手の感覚。そこの感覚だけ、狂っていない。ちゃんと、しっかり分かる。
絶対に、智也と2人で地球に…いや、地球じゃなくてもいいから、どこかしっかり暮らせる星で…2人で永遠に暮らしたい。
だから…諦めない。絶対に。
- Re: 不老不死。 ( No.2 )
- 日時: 2017/04/29 18:43
- 名前: レインレモン (ID: gdK5hR0W)
不老不死 1日目
私は今どこにいるのだろう。どれくらい経ったのだろう?1時間?1日?1週間?1年??地球からは遠く離れてしまったのかな。息を吸わないのが普通になってきたかもしれない。本当はこの世に酸素なんか無かったのかもしれない。あぁ、不老不死なんかならない方がよかったのかな?2人で楽に逝けばよかったかな?あぁ、どうなっちゃうんだろうか。私の体は消えてるのかな。何もない、無の状態なのかな。智也もそうなのかな。何も感じない。狂ってしまったの?でも意識はある。考えることはできる。おかしい。変なの。これも神様がやった事なのかな?
- Re: 不老不死。 ( No.3 )
- 日時: 2017/05/02 21:17
- 名前: レインレモン (ID: gdK5hR0W)
これは死んでるのに等しい。でも…
不老不死2日目
何も分かんないや。
不老不死3日目
空気を吸えるのは本当にありがたい事なんだね…
不老不死4日目
あれ?そういえば神様が…
不老不死5日目
「死にたい」と思えば死なせてくれるって…
不老不死6日目
でも、まだ希望はあるはず…
不老不死7日目
ついに希望を見つけた。神様が許してくれたのだ。私と智也は、今、空は青く、木があり、草や花は咲き、感覚もあり、酸素もある空間に来れたのだ。
琴美「あぁ、奇跡だ!話せる!私は今、喋れるし空気も吸える!」
智也「琴美、素晴らしいよ!奇跡は本当にあったんだ!」
神様「2人とも、よく頑張った。ここは天国だよ。」
琴美・智也「え、天国?死後の世界なの?」
神様「そうだけど、何か?」
- Re: 不老不死。 ( No.4 )
- 日時: 2017/05/04 11:54
- 名前: レインレモン (ID: gdK5hR0W)
神様「とぼけても無駄じゃ…智也」
智也「は?」
神様「お前は…琴美の気持ちも知らずに《死にたい》と思っただろ」
琴美「…嘘」
智也「そうだよな!嘘だよな!神様は俺らを騙して、サプライズを企んでるのかもしれない!きっとここは神様が火を消して草木を生やしてくださった…その、地球なんだよ!ほ、ほら、人はいないけどさ…」
神様「その発言が嘘なら、この水晶が黒く光るはずだが」
神様が持ってる水晶…それが、黒く光ってる。でも、このままじゃ誰が嘘をついてるか分からない。
神様「…ついでに、この水晶は、嘘つきの方向に光を放つこともできるんじゃ。ほれ」
神様が一瞬だけ私の方を見て、そう告げる。神様が心を読めたとしても、別におかしいとは思わない。そして、光が智也の方向を指す。その方向には、智也しかいない。て事は…
琴美「嘘つき!!!」
私は智也から逃げなければ、と思った。話せば和解できるかもしれないのに、それでも逃げる。神様からは逃げられなくても、せめて智也から…
- Re: 不老不死。 ( No.5 )
- 日時: 2017/05/04 12:04
- 名前: レインレモン (ID: gdK5hR0W)
走れ、走れ、走れ。私の体がそう告げている。
酸素に感謝して進め。私の脳がそう言ってる。
走るという感覚を抱きしめて行け。私の直感がそう告げている。
ここはどこだろう。でも気にしない。たどり着いた先が何処であろうと、私は進む。
どれくらい走ったんだろう…不意に、誰かにぶつかった。
琴美「あ、すみませー」
神様「疲れただろう。もう智也はいないぞ。さぁ、休め」
神様だった。私は安心して、ようやく休憩した。体があちこち痛い。生きてると思う。でも、もともと運動不足の私だから、とても辛い。
神様「2、3、4…うむ、結構走ったようだな。一度寝たらどうだ。」
琴美「そうさせてもらいます。」
すると、どこからともなくベッドが現れ、私のそばにワープしてきた。ベッドに入ると、ものすごくフカフカで、気持ちいい。どんどん眠くなってゆくー
神様「このベッドで寝ればすべての疲れがとれるぞ。そういう効果があるベッドだからな。さぁ、ゆっくり、ゆっくり、おやすみ…」
意識が、どんどんどっか行って…
???「寝るな!そいつは、人の不幸を見て楽しむ、神様の姿をした《悪魔》だぞ!」
一気に覚醒した。
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