ダーク・ファンタジー小説
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- 偽りであった本当の自分のお話
- 日時: 2017/05/02 20:00
- 名前: 春ノ木 (ID: JIUk.xR2)
あぁ、そうだったのか。
- Re: 偽りであった本当の自分のお話 ( No.1 )
- 日時: 2017/05/02 20:34
- 名前: 春ノ木 (ID: MFhVYAIJ)
簡単な事だった。わたしは自分という人間を大きく見積もり過ぎていた。ただそれだけの話であった。
逆にそんな事すら今まで気付く事が出来なかったのかと自分を責める気にもなれない。後悔よりも大きな何かにかられた。
今まで生きてきた自分を振り返ってみる。実に中身の無いものだと、はっきり言えるものだろう。
まず、私にはいつにしても自信が無かった。胸を張って言えるような自慢や特技などなければ、自分を凄い人間だと思うようなことは無かった。しかし、これは日本人であるなら誰もが思っている事では無いだろうか?よっぽどな人間でなければ自信があるなんて胸を張っていえない。そう思うかもしれないし思わないかもしれない。
だが、そう言いつつも人間はどこかで自分は相手よりも優れている。もしくは優れているところがあるのだ、というような顔を見せる時がある。私はそれを知っていた。知っていたからこそそんな事は考えないようにしていた。偉そうにも私はそんな人間にはなりたく無いと思っていた。考えるとしたら「私は誰よりも優れていない人間である。」
私は良く自分を下に見過ぎだと言われていた。自分をわざと下にして相手を上に立てる。もちろんこんな事は考えていなかったし、これは大切な事ではあると思っている。しかし人間は自分をわざと下に立てて相手に上へ立てさせる。無意識なのか意識的なのか人間はそれをする傾向もある。私はそれを知っている。だから偉そうだが、そんな人間にはなりたくは無いと思っていた。自分を下に立てるときは、本当に自分は大した人間では無いと言っていた。
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