ダーク・ファンタジー小説

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空白少女と首吊り少女
日時: 2017/05/28 17:10
名前: から紅のひろにい (ID: DJZUTpqa)

プロローグ

 私は何かを忘れている気がするでも何を忘れているのか分からない
それは二年前からだ何故か急に忘れてしまったのだ
突然に重要な物だったかどうでもいい物だったのかそれすら分からない
人なのか物なのかすらも分からない
それが分からないまま二年が経ち、私は高校一年生となった
志望校に無事合格し楽しい高校生活を送っている
忘れているのが何か分からないまま


 私はいつの間にか死んでいた学校の教室で首を吊って
自殺なのか他殺なのかすら分からないだって体が透けていないからだ
だいたい幽霊は体が透けていて何も触れないはずだ
なのに私は物に触れるし首を吊るロープははさみで何回も切ってきた
何年が経っただろう私はずっと教室にいた
いつの間にか教室は資料室という扱いになっていた
食べ物を食べなくたって辛くない
私は空き教室で一人悲しく過ごしている
どうして死んだのか分からないまま


この二人が出会った時に物語は始まる
    

        空白少女と首吊り少女



Re: 空白少女と首吊り少女 ( No.1 )
日時: 2017/05/28 17:33
名前: から紅のひろにい (ID: DJZUTpqa)

出会い

 「ねぇ知ってる?空き教室の首吊り少女」
沢村理恵は私達の教室の隣の教室を指指した
私は少し怖い話が苦手だでも聞きたくなる
それが人間の心理だろう私の名前は大野水葉
入学してから一日ですぐ友達は出来た
高校に入学する前は友達が出来るかとても不安だったが
お母さんが「あんたは社交的だから大丈夫」と言ってくれた
その通りだった入学してもう二か月経とうとしている
男子女子とも仲良く出来ている今は昼休み
特に仲のいい理恵と幹奈と怖い話をしている
私は半場強引に参加させられた
理恵はスポーツができるショートカットの子でTHE体育会系だ
幹奈はいつでも明るく誰にでも優しい理想のセミロングの女子だ
噂によるとどうやら彼氏はいるらしい
私はというと保育園、幼稚園、小学校、中学校とも同じの髪形
ツインテールだこの髪型が一番しっくりくるのだ
とりあえず私はこれ以上聞きたくなかった
勢いよく席を立ちいつもの台詞で逃げる事にした
「ちょっとお手洗いに行ってくる!」
これで使うのは五回目だが意外にこれが通じるのだ
少し心が痛くなるが仕方が無い最初に怖い話をしてもらった時に
あまりにも怖すぎて夜、全く眠れなかったという事があった
それ以降ずっとこの手口を使ったその危機を回避している
「あらまお手洗いなら仕方が無いね」
理恵は溜め息をついたと同時にすぐに幹奈に話し始めた
「ごめんねすぐ戻って来る!」
と言い私は教室を出た

Re: 空白少女と首吊り少女 ( No.2 )
日時: 2017/05/28 17:55
名前: から紅のひろにい (ID: DJZUTpqa)

とりあえず教室は抜けてきたがどうしよう…することがない
他のクラスの子はまだそこまで親しくなれてないし
本当にすることがない…ふと私は理恵が言っていた教室に足を止めた
何故だろうか怖い話は苦手なのに立ち止まってしまった
そこは空き教室だったまあ強いて言うなら資料室なのだが
どうせする事が無いのならこの教室で時間を過ごそう
休み時間中に教室に戻ったらまたあの話の続きを聞かされるに決まってる
でも鍵がかかっているだろう私はそんなことを思いつつ戸に手をかけた
ガラッ開いている鍵を閉め忘れたのだろうか分からない
私は資料室の中に入った「…失礼します…」
何となく言ってしまった言った意味はない
恐る恐る私は歩いたが何かを踏みつまづいた
ドサッ埃が舞う痛いし汚い最悪だでも怖い話を聞くよりかマシだ
「いったった…」ギィギィ縄が揺れる音がした
この部屋には縄らしき物などないいや本当に物だけだろうか
私はゆっくりと上を見上げたそこには…
首を吊っている少女がいた私の頭上に丁度
「ひっ!」私は後退りをした人が首を吊っている
「早く誰かに言わなきゃ…」足が震えて動けない
「あーちょっと待って」「…え?」明らかに人の声がした
しかも近距離だでも人は私しかいない死んでいる人が喋れるわけない
次の瞬間だ首を吊っている少女の右手が動いた「いやあっ!」
幽霊だ…いやゾンビというものだろうか分からないけど怖い
スカートのポケットの探り少女は自分の首を吊っているロープを切った
ドサッと音をたて少女は床に落ちた
どうしたらいいの分からなかったただ呆然とその様子を私は見ているだけだった
いやそれしか出来なかったのだ怖くて足が震えてて何も出来なかったから

Re: 空白少女と首吊り少女 ( No.3 )
日時: 2017/05/28 18:07
名前: から紅のひろにい (ID: DJZUTpqa)

少女はゆっくりと立ち上がった「こっ来ないで…!」
私は棚から本を取り出し何冊も少女に投げた
「ちょっと痛いって!落ち着いて!」
こんな状況で落ち着けられるわけがないただひたすら怖かった
「本当に待って!あなたに危害を加えるつもりはないから!」
危害を加えるつもりはないその言葉だけで私は本を投げるのを止めた
いつの間にか数十冊も本が床に散らばっている
無我夢中になっていて全く気が付かなかった
「とりあえず自己紹介からしよっか!私の名前は…なんだっけ?」
「え?」自分の名前すら憶えていないのか…
「じゃあ…私から名乗るよ?」「うん!よろしく!」
少女は親指をたてウインクしたなんか本当に安心した
幽霊はもう少し怖い物かと思っていたがこんな明るい幽霊もいるのだな
まあこの少女の場合はゾンビの方が正しいかもしれないが
「私の名前は大野水葉、一年です」


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