ダーク・ファンタジー小説
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- 花鳥風月‐江戸‐
- 日時: 2017/06/28 18:50
- 名前: 鏡花 (ID: .MlM.eMp)
鏡花です。
『花鳥風月‐平安‐』も残酷ながらに完結しました。
次は、蘭達が生まれ変わってもう一度変えられない運命に立ち向かう物語です。
次こそは蘭達の運命が変わるのでしょうか?
- Re: 花鳥風月‐江戸‐ ( No.1 )
- 日時: 2017/06/28 19:17
- 名前: 鏡花 (ID: .MlM.eMp)
—今日も賑やかに一日が始まる。
花鳥風月‐江戸‐
「蘭ちゃん、忘れ物は無い?」
「うん、大丈夫みたいだよ、お義母さん。」
「じゃあいってらっしゃい。楽しんでくるのよ、修学旅行。」
「は〜い!いってきま〜す!!」
私は勢い良く家の玄関を出た。
私の名前は神宮司 蘭(ジングウジ ラン)、中学一年生。国立和星中学校に通ってます。和星中はけっこう学校行事とかにも力を入れていて、今日から三泊四日の修学旅行。だから私はいつもよりテンションが高い。
家を出てすぐの曲がり角を曲がると、そこにはいつも同じ人が立っている。あ、今日もいた。
「出雲〜!お待たせ〜!」
「遅い。」
彼の名は鴛酉宮 出雲(オシトリノミヤ イズモ)、物凄い苗字でしょ?察しの良い人でも分かんないかも知れないけど、この人は天皇一族の子なのです。で、そんな子と私は同い年で幼なじみなの。
「いいじゃない、少しくらい。」
「ダメだ。」
「ケチ。」
時間には厳しいんだけどね、まぁ顔とルックスは整ってると言ってもいいと思う。けっこうこいつの事好きな女子、沢山いるのよ?私にはよく分かんないけどね。
「どうしたんだ?そんなに修学旅行が楽しみすぎたのか?」
「うぅ、別にそういうわけじゃ…。」
図星。こういうところで妙に鋭い。
なんやかんやと話していると、いつの間にか学校に着いていた。校庭には二台の大きい豪華なバスが並んで停車している。
「こっちが二組だな。」
「あ、ホントだ。」
二組である私達は片方のバスに乗り込んだ。
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