ダーク・ファンタジー小説
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- デス・エンジェル
- 日時: 2017/07/22 22:15
- 名前: ひろにい@ピカチュウ (ID: DJZUTpqa)
ねぇ知ってる?
えー何が?
『デス・エンジェル』だよ
何それーめちゃくちゃ厨二病っぽいー
いやそれがガチなの『デス・エンジェル』のサイトに死んでほしい奴の名前を
書けば殺してくれるんだって
へーめっちゃくちゃ便利じゃん!あたしも頼もうかな
みんなが『デス・エンジェル』の噂をしている
最近になって噂された新しい都市伝説みたいなものだ
まぁその正体が私なのだが
この私も『デス・エンジェル』になるまでにはどこにでもいる女子高生だった
きっかけは一か月前だ
- Re: デス・エンジェル ( No.3 )
- 日時: 2017/07/22 23:24
- 名前: ひろにい@ピカチュウ (ID: DJZUTpqa)
そして夏休み二週間前という名の期末テスト一日目
一日目は生物基礎、英表、情報社会だった
とりあえず生物基礎と情報社会は死んだとしか言いようがない
生物基礎は一部同じ単語を書いてあるし情報社会は記号問題と語群から選ぶ問題しかしてない
多分、点数はボロボロだろう「ゆーりーどうだった?」
一日目の全部のテストが終わり鈴ちゃんが話しかけてきた
「死んだ…絶対終わった…」私は机に突っ伏せていた
明らかに絶望的だったそんな事を考えながらホームルームは終わった
放課後、課題を回収し私は自宅に帰る事にした
鈴ちゃんは自転車通学だ「あっゆりちゃん!帰ろ〜!」
鞄にジャラジャラとアニメの缶バッジを大量につけているその子が相沢穂香ちゃんだ
穂香ちゃんは私と同じ電車通学だちなみにイラスト美術部だ
私は放送部だ滑舌は悪いが直すために入ったのだ
- Re: デス・エンジェル ( No.4 )
- 日時: 2017/07/24 22:57
- 名前: ひろにい@ピカチュウ (ID: DJZUTpqa)
滑舌は直ったかと言われるとまだ直ってない気がするがマシにはなったと思う
元から少しした会話でもよく噛んでいた
最近はそんなに噛まないし簡単な早口言葉なら言えるようになっている
これも放送部に入ったおかげだホームルームが終わり放課後
「じゃあね!ゆりまた明日!」鈴ちゃんは自転車登校だ
だから私とは一緒に帰れない少し寂しい気もするがLINEがあるしまた明日も会える
「あっゆりちゃん!一緒に帰ろ〜!」
- Re: デス・エンジェル ( No.5 )
- 日時: 2017/08/15 21:49
- 名前: ひろにい@ピカチュウ (ID: DJZUTpqa)
眼鏡をかけたおさげ髪の子が私に声をかけてきた
そう彼女こそ相沢穂香ちゃんだ「はーい!ちょっと待ってね〜」
何故かそこからは記憶にない何があったかのすら覚えてない
意識が戻った時にはあたりは夜になっていた
私はうす暗い部屋にいた高い位置に細長い窓がありそこから外の様子が見える
しかも動けない後ろを頑張ってみていると体が縄で縛られていた
「…は?」待って意味分からない急過ぎる
「私、死ぬの?」明日にはまだテストがあるしテスト最終日には学校帰りに
中古ショップに行くという約束もしている。
ガチャ金属が複雑に重なる音がし重そうな扉が開いた
そこにいたのは少し太った眼鏡をかけ肌が荒れている中年の男性だった
「…あっ」私が何かを思い出した声を出すと男性はニヤリと微笑んだ
そうその男性は私のクラスの担任だ名前は京山達治、43歳だ
体系は好みだが噂でロリコンというのも聞いた
私は少し太った男性が好きだったあと世間で言うマッチョが
「やっと思い出してくれたんだねェ」
その言い方はこの人が私をさらったのだと言ってるかのようだった。
- Re: デス・エンジェル ( No.6 )
- 日時: 2017/08/15 22:05
- 名前: ひろにい@ピカチュウ (ID: DJZUTpqa)
「入学当初から君をずっと見ていた優しくて可愛くて僕の好みだった」
京山先生はじゅるりと涎を垂らしてポケットからナイフを取り出した
「でも君は他の男に取られてしまうだから殺してしまえばいいんだ」
「は?」言っていることの意味が分からない異常だ馬鹿な私でもそれくらい分かる。
私の人生ここで終わるの?音楽にも最近ハマって好きな歌手だってできたし高校の友達も出来たばっかりだ
なのに…「嫌だ…」死にたくない死にたくない
「ふふふそんなところも可愛いよ」気持ち悪い吐き気がする
「大丈夫だよすぐ終わるからねっ!」京山先生がナイフを振り下ろそうとした時だ
バリーンと次々と窓ガラスが割れた「おいおい一体なんだ?」
京山先生はナイフをしまったと同時に扉が蹴り破られた
「はぁー生徒を好きだから殺すってあんた教師いいえ人間失格ね」
巷でよく言うゴスロリ服のミニドレスを着た水色のツインテールの処女いや美少女がいた
右手には鎌が握られている
「死ずる者には死を死なざる者には生を」
美少女は鎌をフリスビーかのように投げたが京山先生には当たらない
そして壁に刺さった…何やってるんだよ
「はっはっ馬鹿だなぁそんなもの当たるわけないじゃないか」
美少女はふっと笑った「さぁ?それはどうかしら?」
「何!」「音声確認、ターゲットロックオン」
機械の音声が流れると同時に刺さっていた鎌が取れ京山先生の首をはねた
- Re: デス・エンジェル ( No.7 )
- 日時: 2017/08/15 22:16
- 名前: ひろにい@ピカチュウ (ID: DJZUTpqa)
首は床に転がり胴体はそのまま倒れたあっという間だった
美少女はポケットからトランシーバーを取り出した
「任務完了、今から人質を助けます。」
かっこいい映画でよく見るスパイみたいだ
「…かっこいい」私はつい声にだしてしまった
その声に反応したのか美少女は私の方を振り向いた
「かっこいいってあなた呑気ねえもうすぐで殺されるところだったのよ?」
「あははは…もしかして警察ですか?」警察にしては派手な格好な気がするが…
「警察?違うわよ私達は『デス・エンジェル』っていう組織よ。」
「『デス・エンジェル』?」初めて聞く組織名だ
「あらそんなに有名じゃなかったのね『デス・エンジェル』は殺人や極悪犯罪をしている者を殺すのよ最近はまだ簡単だけど一昔前は自分で鎌を使わなきゃいけなかったから大変だったわ。」
むちゃくちゃかっこいい…「そうだ!良かったらあなたも入る?!」
「へ?」凄く急だ頭が追い付かない「ちょっと人数が足りないのよね〜」
大変そうだけどでもかっこいいやってみたい
「入り…たいです。」「本当に?!やったぁ!」
美少女はぴょんぴょんと飛び跳ねた