ダーク・ファンタジー小説

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15歳
日時: 2017/08/15 00:15
名前: 露草 レイ (ID: RJ3BuKJV)

昔から将来の夢は『赤ちゃん』だった。
何言ってんだって、馬鹿じゃないのってみんな言うけど考えてみてほしい。
何もしなくていいんだ。泣いたらご飯が食べれる。お風呂に入れてくれる。
面倒くさい事は全部誰かがやってくれる。なんて素晴らしいことだろう。
中学最後の夏休みの1日を無駄にしながら考えてたことだった。
正直全てが嫌になっていた。周りは受検だの勉強だの進路だの同じ話をずっとしている。親もずっとこの話しかしない。僕の家は5人家族で、母は中卒でスナックのママをしていて、父は高卒だが当時はここら辺では有名なヤンキーで、今は専業主夫をしている。そして、兄の晴哉はるやは僕より2歳年上で頭が良く、偏差値の高い高校に入り、青春を謳歌している。弟のかえでは小学4年生のサッカー部で運動ができる。晴哉と楓と比べて出来損ないの僕、ゆうはベットの上で天井を見上げながら将来の夢について考えていた。