ダーク・ファンタジー小説

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毒リンゴを食べた眠り姫
日時: 2017/08/22 17:39
名前: 若田早苗 (ID: HOE8nich)

 ベッドの上には、美しい女性が一人、横たわっている。

 それは寝ているよりも、死んでいると形容したほうが良い。

 いや、彼女は実際、死んでいるのだ。

 ほっそりとした指は胸の前で組まれ、色の薄い小さな唇は固く結ばれている。

 長くてしなやかな黒髪は顔にまとわり付き、陶器のように白い肌をよりいっそう際立たせている。

 そして皺一つないシーツの上には、一部だけかじられた血のように赤いリンゴが一つ。

 そのリンゴを女性が食べ、リンゴに含まれていた毒によって彼女は死に至ったのだろう。

 彼女は毒リンゴを食べ、永遠に目覚めない眠り姫になった。


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