ダーク・ファンタジー小説

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さようならを言う前に、一矢報いてもいいですか
日時: 2017/08/28 00:10
名前: シュピーゲル (ID: twRCymy/)

新作の話です!
前回作った話も読んでいたという方々や、初めて読むという方是非楽しんでいってください。


登場人物紹介〜!!

ロア・ルーズ・コルノファ  15歳
職:アーチャー
主人公だが、世に言う主人公ならではの特別な力はない。が、弓道は得意。


ミクロナ・ベータ・ルージュ  15歳
職:魔術師
ロアの幼なじみ。100000人に1人の逸材といわれるほどの魔力の持ち主。ロアとはけんかばかりしている。
 




Re: さようならを言う前に、一矢報いてもいいですか ( No.1 )
日時: 2017/08/28 00:31
名前: シュピーゲル (ID: twRCymy/)

「っ、何だよ。ミクロナ。」
洋風な建物が立ち並ぶ、リモートロゼは日が沈みかけ夜を迎えようとしていた。そんな、薄暗い町に言い争う子供の声が響いていた。
「うるさいわね、ロア。成績トップのこの私が300人中5位しかとれない成長しないあんたに手を貸してあげようとしてんじゃないのよ。」

魔女独特の黒いマントを羽織った少女が、少年へと近づく。
すると、少年は矢を取り出して構える。

「…っえ。」
「…っ。うるせーんだよ。俺は俺なりのやり方でやるんだから、かまうな。」

キッと唇をかみしめ、矢を引き絞る。そして、矢はロアの手を離れる。
矢は……

Re: さようならを言う前に、一矢報いてもいいですか ( No.2 )
日時: 2017/08/28 00:43
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: ShMn62up)

四季という者です、こんばんは。

タイトルに惹かれて覗きました。面白そうな感じですね。これからどう展開していくのかが楽しみです。

また読ませていただきます。更新頑張って下さい。

Re: さようならを言う前に、一矢報いてもいいですか ( No.3 )
日時: 2017/09/22 17:29
名前: シュピーゲル (ID: twRCymy/)

コメント有り難うございます。マジで嬉しいです!
返信遅れてすみません!!
頑張ります。




放物線を描きながらミクロナの肩に突き刺さる。
「っ……。」
ロアは、知らん顔で、その場を立ち去る。



しかし、その目には、怒りと、苦しみに満ちていた。角を曲がろうとしたその時、ミクロナの声に足を止めた。
「バカ、ロアーっ。」
路地裏にはミクロナの甲高い叫びが響いた。唇をかみしめ、路地裏を後にした。

Re: さようならを言う前に、一矢報いてもいいですか ( No.4 )
日時: 2017/09/23 14:48
名前: シュピーゲル (ID: twRCymy/)

あれから、2ヶ月。俺はあれから1度もミクロナと顔を合わせていない。あの時、俺は気が立っていた。いいわけだと思うかもしれないが、ミクロナの言葉は伝説の弓使い【レイドアーチャー】を父親にもつ俺に酷かったんだ。


「手を貸してやるって言ってんじゃないのよ。か……。ふざけんなよ。」

Re: さようならを言う前に、一矢報いてもいいですか ( No.5 )
日時: 2017/09/23 22:20
名前: シュピーゲル (ID: twRCymy/)

何が何だか、わかんなくなるよな。ここで昔話をしてやろう。まあ、単なる言い伝えのようなやつ。                                             1000年前のこと、ここリモートロゼの町はとある1匹のドラゴンに悩まされていた。
そいつは、ルビーのような赤い瞳に頭の先から足の先までを覆う黒い鱗。口にはナイフのように鋭くとがった牙をはやしていた。名は、ゴーストドラゴン。人々は逃げ惑い、この町も、町と呼べるものじゃなかったという。しかし、そんな町に5人の若者がやってきた。そいつらの一人が俺のご先祖様ってわけ。その5人は、町に光をもたらした。ドラゴンを、倒したのだ。俺の家系は、みんな弓が上手かった。親父も、じいちゃんも。でも、俺は下手。いや、トップ5のカーマインと呼ばれる奴ら以外の奴よりは、上手いよ。親父は、下手な俺を見下した。


「出来損ないが……。」実の父親に見下された俺はたまらなくなって家を出た。行く当てもなくミクロナの家に行ったらミクロナは笑顔でむかえてくれた。なんでだろうな、俺はその優しさが気にくわなかった。そこで満足していれば何も問題はなかった。だから、俺は逃げ出した。
ミクロナの優しさも振り払った。

俺は毎晩のように森へ出かけた。何のためにって?



そりゃあ、強くなるために……。


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