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ダーク・ファンタジー小説
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- 千年の闇を喰らう者
- 日時: 2017/09/03 11:34
- 名前: 柚乃華 (ID: W/M2HNwF)
目次
第一部 *闇*
プロローグ >>1
人ならざる者 >>3
覚醒 >>5
純白は純黒に変わる >>7
交錯 >>9
*第一部はこれくらいです。第二部に変わるとき、目次を付けます。*
*怖色prismの作者、柚乃華です。掛け持ちですが頑張ります。今回は、和風をイメージしたファンタジーです。読んでくださると、幸いです!*
- Re: 千年の闇を喰らう者 ( No.1 )
- 日時: 2017/09/03 11:45
- 名前: 柚乃華 (ID: W/M2HNwF)
プロローグ
「霞姫」
青年────鬼頭颯は一人の少女に声をかけた。
暗闇に浮かび上がる霞姫の白い頬がよりいっそう、妖艶な彼女に仕立て上げる。
「颯────私、怖い。魔物が出そうで……」
颯は、霞姫の肩を抱き、囁く。
「大丈夫です。この刀があるから」
「だと良いけど─────」
底知れない不安が、霞姫の恐怖を掻き立てる。
紅い月が、二人を照らす。
ザッ!
獣が飛び出したような音がし、霞姫の悲鳴が響く。
しかし、誰もその悲鳴を聞かず。
やがてあたりは、もとの静けさに戻った。
- Re: 千年の闇を喰らう者 ( No.2 )
- 日時: 2017/09/03 11:54
- 名前: 柚乃華 (ID: W/M2HNwF)
現代編
長坂伊織は、スマホの電源を消した。
帰りの電車は、そう混み合っていなかった。
(今日の月、紅い……)
唐突に覗いた窓からは、異様なくらい紅い月が見えた。
(気味が悪い)
電車を降りながら、スマホに視線を落とす。
田舎道を一人歩く伊織。
ザッ!
伊織の悲鳴を聞く者は、誰もいない。
それは何百年前の昔と同じで……。
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