ダーク・ファンタジー小説

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監禁5ヶ月間
日時: 2017/09/25 18:25
名前: ぴぴい (ID: x84wZqnr)







「ではただいまから自由行動を開始する!くれぐれも、変なところに行かないように!」
『はぅぁー、やっと自由行動かよー。』
私は雪乃。高校3年生。
「ゆっきー、ちょっと行きたいトコがあるんだけど、ついてきてくれないかな?」
友達の、藍。
『へー、どこ?』
「そこの、路地裏の……、」
『路地裏ダメって言ってたよな?』
「いいじゃん、別に。ゆっきーも行きたいでしょ?掘り出し物とかあったらラッキーじゃん。」
『誘拐されたらお前のせいにするからなー』

そして私達は路地裏へ。
「わー、静かだね。」
『路地裏だからな。掘り出し物なんて別にないだろ。』

「ハーイオジョウチャン達、カワイイネ。」
後ろから男の声がする。
「ありがとうございますー!掘り出し物とかあったら教えてくれませんかー?」
(馬鹿)
「オー、ソレナラ、コノ栄養ノアルドリンクハドウダイ?」
男の持っているやかんから出てきたのは、どろっとした液体だった。
「わー!美味しそうですね!いただきます!!」
『おいやめとけよ……(小声)』
「平気平気、優しいお兄さんじゃん。」
世の中を全くわかっていない藍だった。
ゴクッゴクッ
そして藍は液体をすべて飲み干してしまった。

「イイ飲ミップリダネ、オジョウチャン。ソッチノオジョウチャンも飲ンデミナヨ。」
『私は大丈夫ですよ……。』
私がそう言うと、男は怒ったように、
「イイカラ飲ミナヨ!!!」
と言って、無理矢理飲まされた。

「オッケ!ジャア僕ト一緒ニ行コウカ!」
あれ、なんだか、頭がクラクラしてくる……。




こうなったのは全部藍のせいだ。





『ハッ!』
「雪乃……。起きた?」
ここはどこだろう。とても狭い部屋で、足は鎖で繋がれている。
『藍、おまえ……。』
「…………ごめんなさい…。あの男、私達に変なの飲ませたみたいで、さっきからずっとめまいがするの。しかも、あの男の話だと、私達を海外に売り飛ばすんだって。」

『は……?売り飛ばす……?』
混乱して、話が入ってこない。てことは、今私達は監禁されてるの?うそ…。
『私達、もう終わりなんだな…。』
「やめてよ…、余計悲しくなる…。」
その時
「やあお嬢さんたち。お目覚めかな?」
(日本語でしゃべってる!?)
「さっきは外国人を装ってたけど、今はれっきとした日本人だよ。さて、君たちの今の状況だけど、
君たちは約5ヶ月後に、台湾に売り飛ばされることになった。まあ、終わりってことさ。あ、あと、
言っておくけど、脱走なんかしたら、命なくなるからね。」

男の話が終わって、私達は更に絶望のどん底へ。
『もう…、いやだ……。』
「ご飯は、僕の遊びに付き合ってくれないとあげられないよ。」
「ねえ、お願い。ここから出してよ。私達、まだやりたいことたくさんあるのに!!」
男は、フーッと溜息をついた。
「大体ねえ、君たちが立入禁止のとこ入るからいけないんでしょーが。」

「じゃ、今日からよろしくね。せいぜい楽しませてくれよ。」

私達の監禁生活が始まった。











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