ダーク・ファンタジー小説
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- 最後の一人になるまで
- 日時: 2017/10/28 11:29
- 名前: ホークスファン (ID: ???)
こんにちはホークスファンです。多分物凄く暗い話になるので、見る時は注意が必要かもしれないです。
どこにでもあるような高校のどこにでもあるクラス。A高校3年4組。
卒業も間近に迫っていて、クラスの誰もがこのまま普通にA高校を卒業するのだろうと考えていた。そうあの日までは・・・・・・・・・・・・。
- Re: 最後の一人になるまで ( No.1 )
- 日時: 2017/10/28 15:30
- 名前: ホークスファン (ID: ???)
第一話 死のゲーム開幕
部屋中になり響くアラームの音を聞き、俺は目を覚ました。カーテンを開け外を見ると薄暗いが周りが見えないという程の暗さではなかった。冬だということを考えると、恐らく五時半ごろだろう。時計を見ると「5:30」 ビンゴ。なんてどうでもいいことで少しだけ嬉しさを感じている自分に「小学生か俺は。」とツッコミを入れたい。
廊下に出ると足の裏がまるで氷の上に乗っているかのような冷たさに襲われた。なんとかそれを我慢しながら、リビングにたどり着くと、既に食卓に朝食が用意されている。俺の両親はいつも仕事の都合もあり、この時間には既に家を出ている。いつも通りのメニューだが、体が冷えていたこともあり、暖かい味噌汁と米は、いつも以上に%9
- Re: 最後の一人になるまで ( No.2 )
- 日時: 2017/10/28 16:58
- 名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: EZ3wiCAd)
こんにちは。突然失礼します、四季です。
まだ始まってすぐなのにコメントしてしまいすみません。
デスゲームもの面白そうですね!
読ませていただこうと思うので、続きを楽しみにしています。
無理のない程度に執筆頑張って下さい!
- Re: 最後の一人になるまで ( No.3 )
- 日時: 2017/10/28 17:12
- 名前: ホークスファン (ID: ???)
美味しく感じた。そうこうしているうちに登校しなければいけない時間が近づいて来たので、俺は急いで自転車で家を出た。
周りはまだ薄暗く、全身に当たる風はとても冷たい。家から学校までそこまで遠い訳ではないのだが、なんとなく早く家を出てしまう。
すると後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。
「よう!高橋」
声をかけてきたのは同じクラスでも特に仲のいい井上明(イノウエ アキラ)だった。井上は、体育会系な感じなのになぜか、運動が大の苦手な俺と気が合う。それから俺たちはなにげない会話をしながら学校へと向かった。
学校に着き、教室へと入る。中にいたのは、生徒会会長で成績優秀な優等生坂村和人とクラスのマドンナ的な存在である有川夏樹がいた。
どちらもクラスの中心的な人物で周りからの信頼も厚く、地味で目立たない俺とは正反対なタイプである。
自分の席につき井上と喋る。(井上は隣の席である)これが毎日の朝の過ごし方である。
話しているといつの間にか朝のHRになっていたので話をやめた。しかしそれから20分たっても教師は来ず、坂村が教室の外へ担任を呼びにいこうと立ち上がった次の瞬間、突然謎の放送が始まった。
「A高校3年4組の皆さんこんにちは。私はゲームマスターのXです。突然ですが、今から皆さんには命をかけたゲームをしてもらいます。」
クラス全体がざわつく。すると校内でも有名な不良である猿渡が突然立ち上がり
「おいおっさん!なに意味わかんねーこと言ってんだ!調子乗んな殺すぞ!」
放送が流れたマイクに向かって猿渡が叫ぶ。
「いやですね。そんなに悪く言われるようなことはなにもしていないと思いますが、それと警告です。今すぐ座りなさい。さもないと消しますよ。」
謎の男の警告に猿渡は
「できるもんならやってみやがれ!」
「そうですか。分かりました。猿渡君消滅です。」
謎の男がそういい終えると
「おい!なんだこれ!体が消えていってる!おい!やめろ、誰か助けてくれーーー!!!」
- Re: 最後の一人になるまで ( No.4 )
- 日時: 2017/10/28 19:53
- 名前: ホークスファン (ID: ???)
四季さんコメントありがとうございます。
「キャーーー!!!」
「うわーーー!!!」
猿渡が消え去った次の瞬間、パニック状態となったクラスメートのほとんどが悲鳴をあげている。俺は目の前で起きたあり得ない現象に、思考が追い付かない状態でただ呆然と座っているだけだった。
「皆落ち着くんだ!出口がどこかにあるはずだ出口を探せば助かるはずだ!」
その時教室に坂村の声が響いた。さすがである。雰囲気を落ち着かせるだけではなく、希望すら与えるような、今の状況で言える恐らく最高の言葉だろう。しかし
「残念ですが、今この教室は本来の世界とは、別の空間にあるので出口なんてものは当然ですがありませんよ。
皆さん自分の席に座ってください。もし逆らえばどうなるかは、分かりますよね。」
その希望をXはあっさりと打ち砕き今この教室を支配しているのは自分だと言うことを一瞬で俺たちにはっきりと示した。
「皆さん席につきましたね。じゃあ今からゲームの説明をします。このゲームは私の指示通りに動く。ただそれだけのゲームです。指示に逆らった時は消滅=死が待ち受けています。それから生きてこの教室から出られる人数ですが、1人です。残り1人となるまで皆さんにはゲームをしていただきます。」
死の恐怖がより鮮明な形となって俺たちを襲った。泣き出してしまった奴もいる。家族の名前を叫んでいる奴もいる。助けを求めて叫んでいる奴もいる。教室はもはや地獄となった。
「それでは、第一ステージ『真実の教室』スタートです。」
- Re: 最後の一人になるまで ( No.5 )
- 日時: 2017/10/29 15:09
- 名前: ホークスファン (ID: ???)
第二話 人間の本音
「『真実の教室』では私が、皆さんに2回ずつ質問をしますから、嘘をつかずに答えてください。嘘をついたら死。ルールはそれだけです。それでは、早速いきましょう。ではまず放楠歩安君に質問です。あなたは本当に野球が好きですか?」
まず最初に質問に答えることとなったのは放楠だ。放楠はいつも野球の話ばかりしているから、この質問は大丈夫だろう。
「もちろん、好きですよ。」
クラスの誰もがこの回答を予想していただろうし、1つ目の質問を放楠がクリアしたなと思っていた。が
「嘘はいけませんね〜。あなた日本シリーズすらまともに見ていないでしょう。いつも結果をネットで見てそれをいかにも野球に詳しそうな感じで、皆に話していたではありませんか。残念ですが放楠君消滅です。」
「ふざけんな!お前何でそんなこと知ってんだ。あっ言っちまった。うわーーー!!!」
「放楠あいつ嘘だろ・・・・・・。」
クラス内には、また人が消えていったことに対するざわめきだけではなく、放楠が本当の姿を知ってしまったことに対してのざわめきという2つの種類のざわめきが起こっていた。
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