ダーク・ファンタジー小説
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- 平等な世界
- 日時: 2017/11/14 06:55
- 名前: ねこうな (ID: RJ0P0aGF)
- 参照: http://nekouna
観覧ありがとうございます。
小6が書いた作品です。変なところもあると思いますが多目に見てやってください。((
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ひとりの女の子がいました。
その女の子はいつも思っていました。
『皆が笑顔になれる、平等な世界に行きたいな』
女の子の友達はいじめにあっています。ほんのささいな事でそれは始まってしまいました。
「いつもブランドの服着て。そんなに自慢したいわけ?」
女の子の友達はとてもいい子でしたが、それがわからないような馬鹿が世の中にはいるものです。
女の子はそれが分かってなのか、その友達を助けようとはしませんでした。
女の子の通っている学校に、優しそうな女の人が募金しに来ました。
「ある国の恵まれない子供たちを救ってあげましょう」
優しそうな女の人は呼びかけましたが、募金した人は手で数えられる程度でした。
結局皆人任せなのです。女の子は溜め息をつきました。
ああ、醜い争いも、自分勝手もない世界に行けたらな。
この汚れた世界に、女の子はうんざりしていました。
その時です。
かみさまが天から降りてきました。
『何でも叶えてあげるから、さあいってごらん』
女の子は少し驚きましたが、言いました。
『平等な世界にしてほしい』
『本当にそれでいいの?』
かみさまは優しい表情ですが、真剣に聞きました。
『うん。』
かみさまは返事を聞いた後、人の形をした人形を出してパッ、と消してしまいました。
『さあ、これで[不平等]は消えるよ。』
すると、どうでしょう。犯罪者は消えてしまいました。嘘つきも消えてしまいました。いじめていた子も、女の子の友達も、優しそうな女の人も、女の子も消えてしまいました。
その様子を見届けたかみさまは、ひとつ呟きました。
『平等な世界なんて、人間がいる限りやってこないさ。
動物も、植物も、地球だって人間のわがままでいつかは消えてしまうだろう。』
紙や家を作るために木を切り、腹を満たすために動物を殺し、食べきれない肉は捨てる。ブランドのバッグを売るためにまた動物を殺してゆく。
こんなことを知りながら平気で生活している人間が消えるだけで、世界は平等なのだ。
かみさまは平等になった世界を優しい目でいつまでも見守りつづけました。