ダーク・ファンタジー小説

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呪に染まりし者は
日時: 2017/11/16 22:41
名前: 皐月 (ID: I/bOiKKq)

水間幸介
(みま こうすけ)
と名乗った男は憔悴(しょうすい)しきった様子であった。
  
19歳だと云うのに若さというものが感じられず、目は虚ろで、まるで死んだ魚の様な有り様である。そんな水間が持ち込んだ話は次のような話であった。









*駄文につき閲覧注意・荒し行為は御遠慮下さい。

Re: 呪に染まりし者は ( No.1 )
日時: 2017/11/21 17:13
名前: 皐月 (ID: I/bOiKKq)

壱の呪①

大学の夏休みに水間等写真同好会のメンバーが訪れていたのは自然豊かな上沢(かみざわ)村と言われる小さな集落であった。

当初サークルメンバーは豊かな自然を撮影したりキャンプをする等して興に入っていたのだが、メンバーの一人である新山隆則(にいやま たかのり)が付近に廃村があるという情報をネットで得た為、それを元に夜間に肝試しを兼ねて行ってみようという話になったそうなのである。

陽も暮れた時間に車に乗り込み件の廃村へと向かったのが事の始まりだったのだと言う。

Re: 呪に染まりし者は ( No.2 )
日時: 2017/11/24 21:58
名前: 皐月 (ID: I/bOiKKq)

壱の呪②

暗く更には細い山道を車を走らせながら、徐々に山奥へと向かっていく。

どのくらい車を走らせたのだろうか、不意に車のヘッドライトに照らされ朽ちた鳥居が前方に浮かび上がる。

「おっ、どうやら入口についたみたいだな。」

新山がネットの情報通りだと説明を始める。

「情報によると少し先に行けば道が開けてくるみたいだから車を停めて見て回ろうぜ、面白そうだし。」

確かに鳥居から少し車を走らせると道は広くなっており、ヘッドライトが照らす先にはいつ頃から人が居住しなくなったのかわからぬ程に朽ちた民家らしき残骸が数件佇んでいた。

「本当に車から降りるのか?何か気持ち悪くないかこの場所?」

車を停めると助手席に座っていた、高山悠介(たかやま ゆうすけ)が臆病風に吹かれたのだろうか、一人車から降りる事を拒んだのだという。

「何だよ悠介!折角時間をかけてこんな山奥まで来たっていうのに行かないのかよ、全く!臆病風に吹かれやがって!」

「まぁまぁ、良いじゃないか悠介には車の番をしてもらってると思えば、俺達だけで行こうぜ。」

高山の楽しみに水を指す言葉に新山、河原亰也(かわはら きょうや)は不快感を現したのだが、橘晴夏(たちばな はるか)、水間の仲裁により事なきを得え、高山だけを残して廃村へと向かったのだと言う。


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