ダーク・ファンタジー小説
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- マジカルニーナ!〜魔法少女物語〜
- 日時: 2017/11/20 16:51
- 名前: かめのて (ID: ePP2bIPh)
魔法少女一覧
【桃】ニーナ(仁菜河さくら)
詳細→順次追加予定
【赤】アン
詳細→順次追加予定
【青】ジュカ
詳細→順次追加予定
【黄】マリーア
詳細→順次追加予定
【紫】メリル
詳細→順次追加予定
【緑】シルファ
詳細→順次追加予定
【緑】リルファ
詳細→順次追加予定
【橙】ミーシャ
詳細→順次追加予定
【藍】セリナ
詳細→順次追加予定
【黄緑】メネノル
詳細→順次追加予定
【白】アミン
詳細→順次追加予定
以上11名
・・・・・
気まぐれ更新です。
鬱描写や若干の残酷表現、軽い百合を含みます。
- Re: マジカルニーナ!〜魔法少女物語〜 ( No.1 )
- 日時: 2017/11/23 15:20
- 名前: かめのて (ID: zKALihrN)
仁菜河さくらは平凡な少女だ。
普通のサラリーマンの父とデパートに勤める母の間に生まれ、小学5年生の妹を可愛がる、14歳の女の子。
友達も多く、男子からもそれなりにモテている、
優しくて、可愛くて、明るい子。
だけど、彼女にはひとつだけ、誰も知らない秘密があった。
『本日 18時 緊急会議 全員集合』
四時間目、給食のことを考えながら数学の授業を受けていると、突然さくらの脳内にそんな声が聞こえる。
無論、聞こえたのはさくらだけで、同じ教室の生徒達や数学教師は普通に授業をしている。
仁菜河さくらは魔法少女だ。
彼女が魔法少女になったのは四ヶ月ほど前。
突然目の前にクマのぬいぐるみが現れて、「魔法少女になって欲しい」と頼んできたのだ。
最初は疑ったが、必死で頼んでくる姿に胸を打たれて契約した。
さくらはとても優しい、悪く言えば流されやすい性格だった。
「…今日は、みんなに会えるんだ」
仲間の魔法少女達の顔が浮かんで、思わず微笑む。
この国には、さくらの他に10人の魔法少女がいる。
皆、自分と同じようにクマのぬいぐるみと契約した少女達だ。
魔法少女としての活動の時は、本名ではなく『魔法少女ネーム』を使う上、会うのは変身後だけなので、普段は何をしているのかも不明だが、さくらは彼女達のことを大切に思っている。
_6時が待ち遠しいな。
この時のさくらは、呑気にもそんな風に思っていたのだった。
- Re: マジカルニーナ!〜魔法少女物語〜 ( No.2 )
- 日時: 2018/01/20 09:35
- 名前: かめのて (ID: zKALihrN)
帰宅後、17時半まで、さくらは小学五年生の妹、仁菜川ももの宿題を手伝い、仕事から帰宅した母に「7時まで寝るから」と言い残して自室へ引っ込んだ。
部屋のドアを閉め、ベッドの上に立つと目を閉じた。
『魔法』を信じ、強く念じる。
そして、目を開く。
目の前に広がるのは、いつもの部屋であって、いつもの部屋じゃない。
すべての物がモノクロに見える。
勉強机も、壁も、カーペットも、タンスも、今乗っているベッドも。
さくらの姿も変わっている。
ピンクを基調とした、ふわふわのロリータ服。
服だけじゃなく、髪や瞳も桃色になっている。
手には魔法少女アニメに出てきそうな、可愛らしいステッキ。
変身完了。
さくら、もとい、魔法少女ニーナは窓を開ける。
ここはいつもの世界と重なりあった異世界なので、一般人にはニーナの姿は見えないし声も聞こえないだろうけど、彼女は元気に言った。
「行ってきまーす!!」
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