ダーク・ファンタジー小説
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- 世界はここに・・・
- 日時: 2017/11/22 17:39
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
とある国、だいたい名前は苗字・名前の順ではなく名前・苗字の方が多い。
人間と共にここにはエルフや獣人などがいる。
国の名はフリーデン、大きく広い土地を持つ。
そしてとある館。
その中にはある少女と青年がいた。
「ヘイズ、急ごう!」
「早くしろよヘイズ。」
一人の少女は黒いエアリーショートの髪を揺らす。
彼女は高埜 日色(たかの ひいろ)、ここでは彼女の家系しかこう言った名前を
持つ者はいない。
もう一人の青年はイヅキ・ヴァイス、剣闘士であり腕が立つ。
二人が待つ青年も茶色の髪を揺らし部屋から出てきた。
ヘイズ・オールド。
◆
フリーデンの中にある町、グリアスには星の預言者ダリア・アイリスという
魔術師がいた。
その館にはダリア以外にも一人の男がいた。
ミクロ・ヴァルディア、彼の右腕はなかった。
なぜなら大罪に身を染めたからである。
ダリアは窓から空を見た。
「・・・まずいですよ皆様・・・!」
彼女の脳裏には未来が見えていた。
この空が嘘のように変化する最悪の未来。
- Re: 世界はここに・・・ ( No.1 )
- 日時: 2017/11/22 18:24
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
グリアスに足を踏み入れた三人は星の預言者ダリアのいる館へやって来た。
「お邪魔します。」
ドアを開くと黄緑の髪をした少女ダリアがいた。
「私から行こうと思ったのですが・・・申し訳ございません。さ、どうぞ
立ち話もなんですからね。」
部屋に入り椅子に座る。
「ん?ダリア、ミクロはいないのか?」
イヅキはダリアにミクロはいないのか聞いた。
「えぇ、その別の部屋にいるんですよ。あ、本題に入りましょう。
私にはこの先、最悪の未来が見えたのです。
空は紫に人々は倒れていき地上の美しい風景は消えていく。
でもその中で生きている者がいるのです。」
「・・・まさか」
ダリアはコクリと頷きゆっくりと口を開いた。
「そうミクロです。でも彼は悪くないのです悪いのは戦いを起こした者、彼は
被害者なのです。
その者は彼の大罪の悪魔に力を与え災厄を起こした。」
部屋の外、扉越しにミクロは話を聞いていた。
自分だけが生き残る悪夢。
「でもアイツの大罪って?俺たちは知らないんだが・・・」
「そ、それは・・・その・・・ッ!」
扉が開き、ミクロはゆっくりと歩み寄ってくる。
何かを覚悟しているようだった。
- Re: 世界はここに・・・ ( No.2 )
- 日時: 2017/11/22 18:56
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「ミクロ、部屋で待つよう言ったはずですよ?私は—「ダリア」?」
「俺が悪いんだ。これは仕方ないからな・・・そうだなこれを見れば理解してくれるか?」
上に着ていたコートを脱ぎ黒いシャツを脱ぎ後ろを向いた。
背中には黒い魔方陣が大きく刻まれ左腕には赤い文字でprideと書かれていた。
「それって・・・!」
「傲慢の罪って奴か。」
「あ、ごめんちょっと待ってよく分かんないんだけど私・・・」
「意味だけ言うがおごり高ぶって人を侮り、見下すことだ。
推測だが人の弱みに付け込んで無茶な命令をして自分は手を汚さず悪いことでも
したんじゃないのか?」
服を着てそのままダリアの隣に座った。
「全くその通りだな。」
「希望はあります。
ミカエルの謙譲、謙り譲ること。自分を低めることにより相手を高めること。
ラファエルの慈悲、相手を慈しみ悲しむこと。
ウリエルの節制、欲望を抑えて度を越さないように控えめにすること。
ガブリエルの救恤、貧乏人や被災者に見舞いの金品等を与えて救うこと。
力を借りれば未来は変えれるはずです。」
「あぁ、それだけわかれば十分だありがとな。じゃ俺たちは行くとするぜ。」
二人と別れ街を出た。
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