ダーク・ファンタジー小説
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- WORLDブルー
- 日時: 2017/11/23 11:40
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
序章1
この町にいる病弱な女性は子どもを連れとある家へ
やって来た。
そこには彼女の友がいた。
「私はこんなにも弱いから・・・どうか彼を唯斗をお願いします。」
「そう分かったわ、体に気を付けてね。貴方の子は大事に育てるからね。」
その数日後、病弱な女性は息を引き取った。
そして授かった女性の名は彩羽、男性の名は黎、実の子の名は
千陽(ちひろ)という。
彩羽と黎は千陽と唯斗を大事に育てた。
数年後、二人は大きく育った。
唯斗は黎から武術を教えられた。
千陽は魔術などを扱うようになった。
- Re: WORLDブルー ( No.1 )
- 日時: 2017/11/23 12:16
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
序章2
またある町は恐ろしかった。
人間同士が殺し合い希望などなかった。
少年レイヤも身を守るために強さだけを求めていた。
信じている者といえば優しい姉のみだった。
「レイヤ、貴方は逃げなさい。私がいては足手まといになってしまうから!」
「でも姐さん!」
姉は黒服の男に刀で殺されてしまった。
自身も右目を失うケガを負った。
その数年後も変わることはなかった。
- Re: WORLDブルー ( No.2 )
- 日時: 2017/11/23 13:23
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第一話 広い空へ旅立つ
「じゃあ行ってくるぜ。」
「二人とも気を付けてねー!」
母の彩羽は元気で手を振る。
千陽と唯斗は旅に出ることにした。
そうはいっても最初はこの町を歩くだけ。
そのころ町の方では何やら騒がしかった。
「何を苦戦しているんだ!?ガキ一人にぃ!!」
黒い服の部隊長らしき男が怒鳴る。
黒服たちが囲む中に襲い掛かってくる相手を次々に殴り倒していく青年がいた。
丁度そのタイミングで千陽と唯斗が駆けつけた。
「なんだ?何が起きてんだ?」
「怪しい奴らがここに乗り込んできたのさ。」
近くで見ていたおばさんがそう言った。
「ま、大丈夫さライキが戦ってるからね。あの子は武道家だしこの辺で敵う者といえば
黎さんぐらいじゃないかな。」
群がっていた黒服集団は倒れていて残っていたのは部隊長らしき男だった。
その男は剣をライキに向けて振り下ろした。
それを横か後ろに避けると思っていたが素早く剣を握っていた右手の手首を掴み、
自分の方に引き寄せ膝蹴りで倒した。
町の人たちが拍手する。
もちろん千陽たちも。
「なぁお前らって黎さんの子だよな?」
「あ、あぁそうだけど・・・ってさっきのすごっかたな!あの人数を一人で倒すなんて。」
「すごくないさ、俺はライキよろしく。」
「唯斗だよろしく。」
「私は千陽です。よろしくお願いしますね。」
- Re: WORLDブルー ( No.3 )
- 日時: 2017/11/23 17:40
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第二話 城から手紙
「さっきの黒服の奴らいただろ?ここどころかこの世を作り直すためって
言ってたんだぜ。」
「作り直す、大きな戦争でも起こす気なのかな?」
「まぁ、止めようとする奴らで固まり始めてるって噂もあるからな。
それよりもお前らこんな物騒なのに旅に行くつもりか?危険じゃねえのか?」
確かに今日の時点でこれだ。
危険がないとは言えない。
「危険だろうけどせっかくだし仲間を集めて俺たちは立ち向かうぜ?
一人前になって帰ってくるって約束しちまったしどんな奴がいるのか少し気になる。
なんならお前も来るか?もっと強くなれるかも知んねえぞ?」
「考えておく。」
その時だった。
ある手紙が三人のもとに届いた。
それは城からの手紙だった。
「城から?」
「仕方ないか。じゃ、早く行くぞ。」
城までの距離はそう遠くはない。
徒歩で数十分程度でたどり着いた。
大きなエントランスホールのような場所に案内された。
すでに何人もの人たちが集まっていた。
腰に剣を佩けている人などさまざまだ。
こういう人混みだと唯斗はとりあえず見え、千陽はギリギリ、身長の高いライキは
十分なほど見えているっぽい。
「千陽?」
声をかけられて振り向いた。
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