ダーク・ファンタジー小説

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可愛さ余って憎さ百倍
日時: 2017/12/25 09:31
名前: 谷仲鼎 (ID: voaJF3ad)
参照: http://kanaeyanaka.20171224.01





ー2017年冬ー
私がいつ間違いを起こしたのだろうか。
誰も教えてくれぬまま気が付けば私は一人になっていた。


今まで必死になって造り上げてきた地位と名誉、大切にしてきた全ての物を捨て故郷に帰って来た。
思い返してみるとその故郷もかつて私が捨てたものの一つである事に気づき、自分の薄情さに嫌気が指したのだった。この島は18歳の少女には何もかもが物足りなかったのだろう。今になってようやくコンビ二やチェーン店のスーパーが進出してきたりして本島との格差は徐々にではあるが改善されてきたように思える。まぁ約20年間世界中を飛び回ってきた私にとってはこの島の何もかもが小さすぎる。



生まれてから18年、この島で育てられた私はこの島が全てだった。学校で配られた日本列島の地図を見てもピンと来なかった。両親が私を連れて本島に行く事はなかったし、周りの友達が行っているのも見た事がなかった。今になって思えばそれは島民が私の意識を本島に向けないようにするための策略だったのかも知れない。考えすぎだと思われるかもしれないが、決してそうではない。しかし島民たちの策略は私が中学校2年生の頃に水の泡となるのだった。(結局は帰ってきたわけだからある意味では成功したと言えるのか)


中2の夏休み、島の魅力を伝えたいと本島からテレビ番組のロケがきた。私の知る限りでは今までそのような訪問は一度もなかった(知らされていなかったのかも知れない)。学校からの帰り道に当時同じバレー部で仲良くしていた木高夏美がこう知らされたのだった。
『今朝ね、あたしの家にテレビが来たんだよ。お父さんがインタビューされたの。』
少し興奮気味に話していたが私の家にはテレビは愚か、ラジオさえ無かった。友達の家に遊びに行った際に見慣れない物があるな、とは思ったものの当時の遊びは専ら鬼ごっこに限っていたのでじっくり見たことはなかった。当時の私は自分が貧しい家に生まれたということを薄々感じてはいたが島の人たちはみんな質素な暮らしをしていたから気にならなかったのだろう。



木高夏美と別れ一人で家に帰っていると、帰り道にある父親の仕事場から聞きなれない声が聞こえてきた。
『すごいですね〜。こんな風にしてできているんですね。」
と感情がこもっていないように聞こえる若い女の声が聞こえた。普段私は父親の仕事場に滅多に立ち入らなかったが、気がつくといつの間にか足を踏み入れていた。すぐさまその声の主が気づき、声をかけてきた・
『こんにちは〜。黒田さんの娘さんですか?」
今まで私は黒田忠邦の娘であることは周知であったため、初めての問いかけにひどく困惑した。助けを求めるように父親の方を見ると、今まで見たことのない表情をしていた。父親が答えないことを悟り、なんとか無言で頷くと、女が、
『とっても可愛いお嬢さんですね!東京にもこんな可愛い子はなかなかいませんよ。』
先ほどの父親の作品への感想よりも本音のように聞こえた。それからしばらくしてその女と機器を持った人たちは工房を後にした。
『理恵、あれはな、お世辞って言うんだ。あんなのを真に受けるんじゃないよ。』
私の顔を見ずにそう言った。
『うん』
とだけ短く返事をして家に帰った。


工房を出てしばらくすると先ほどの集団がいた。どうやら次に取材するところを決めかねているようだった。先ほどの女と目があった。こちらに笑みを向けて歩いてくる女に対して嫌な気はしなかった。
『さっきの子だよね?お名前はなんて言うの?』
これもまた初めてに近い質問に若干戸惑ったが、小さく頷いて
『黒田理恵です。』
とだけ答えた。
『リエちゃんね。私はねモデルなんだけど、知ってる?』
後から知ったがかなり有名なモデルだったらしい。もちろん何も知らなかった。モデルと言う職業の存在はぼんやりとは理解していたが、モデルの仕事は取材もするものなのかと彼女を見て思った。首を振って答えると、
『そっか、、最近はよくテレビのお仕事とかやってるんだけどな〜。あんまりテレビ見ないのかな?ほら毎週月曜日にやってるクイズ番組とか、今シーズンのドラマとかにもでているんだけど。』
聞きなれない言葉がいくつかあったが、
『テレビ見たことないんです。」
というと先ほどまで同じ笑みを浮かべていた彼女もさすがに驚きの表情を見せた。
『そうなんだ。私の名前はね風間瑠璃。よろしくね。』
そういって握手を交わしたところで彼女の表情はガラリと変わった。
『佐々木さん、この子と島をブラブラするっていう企画で尺を稼げばいいんじゃないですか?私今日中に東京に帰らないと明日の飛行機に間に合わないんで。ほらこの子結構テレビ映えするビジュアルだし。』
先ほどの物腰の柔らかそうな印象は一気に崩れた。と同時に先ほど父親に言われたことを思い出し、
『すみません、早く帰らないとお母さんに怒られるので帰ります!』
勢いに任せてこう言ってから家に走って帰った。


Re: 可愛さ余って憎さ百倍 ( No.1 )
日時: 2017/12/25 09:50
名前: 谷仲鼎 (ID: voaJF3ad)
参照: http://kanayanaka.20171225.02




その夜、昼間のことがあったからか、父親はかなり不機嫌だった。
『取材されたからってそんなに不機嫌になることないじゃない。あなたが受けるって言ったんでしょ?』
母親は今日父親が取材を受けることを事前に知らされていたようだった。
『別に不機嫌なわけじゃないよ。』
明らかに不機嫌だった。日頃から眉間にしわを刻んでいるが、今日のはより一層深かった。
『おい、理恵。もう寝ろ。』
まだ9時を回ったところだったが特にすることもないし、何より父親の様子がいつもより違っていたのでおとなしく寝ることにした。しかし、布団に入ったものの今日のいつもとは違う出来事を思い出しなかなか寝つけなかった。今まで両親の言いつけを守ってきた私だったが、この日初めて両親の言いつけを破ったのだった。茶の間の二人の会話を盗み聞きした。
『今日、取材してきた輩にあいつを見られた。』
父親がそう切り出した。
『そんなことで不機嫌になっているの?ったくもう。』
母親はまんざらでもないという様子で笑い飛ばした。
『放送されるかもしれないんだぞ?』
その一言で母親が一気に焦っていることはすぐにわかった。
『ねえ、どうしてあなたが止めてくれなかったの?!』
『理恵が急に工房に入ってきたんだよ。止めようがなかった。』
ここまでうちの茶の間が緊迫したところ私は見たことがなかった。
『明日俺が電話して放送をやめてくれるように頼んでみるよ。』
そう言って少し落ち着いたようだった。それにしてもなぜそこまで嫌がるのだろうともう一度眠りにつくときに思うのだった。

Re: 可愛さ余って憎さ百倍 ( No.2 )
日時: 2017/12/26 09:51
名前: 谷仲鼎 (ID: voaJF3ad)
参照: http://kanaeyanaka.20171226.03






その次の日から両親は何事もなかったようなそぶりを見せた。明らかにおかしいと思ったが両親にそのことを聞くことは到底できなかった。しかしこのもやもやとした気持ちを自己処理できるほど私はまだ大人ではなかった。そこで私は一番心を許している柴村夏菜子に先日の事を話した。彼女は私が物心がついた頃からいつも一緒にいた。木高夏美は中学生になってからこの島に来たので仲は良かったが何でも許せる仲ではなかった。私が木高夏美にあまり相談しない理由は彼女の口の軽さにあった。都会から来た人間は口が軽いものなのか、と当時は自己解決していたが実際に都会に出てみると木高夏美以上に口が軽い人間なんて山ほどいた。1クラスしかない2年生の教室に入り、窓際で授業の予習をする柴村夏菜子に声をかけた。
『カナ、おはよう。』
『リエ、おはよう。今日はいつもよりちょっと早いね。』
確かに今日は柴村夏菜子に相談するために10分ほど早く出た。夏菜子は昔から周りをよく見ている子だった。加えて優秀だった。学年でいつも1位だった。まぁ私たちの学年は他の学年と比べてもかなり少なく10人程度だったが。柴村夏菜子はそんな環境でもいつも向上心を持って勉強をしていた。当時の私でも一度は耳にしたことがある有名大学に行く事を夢見ていた。結局は両親の猛反対で夢は絶たれたのだった。そんな柴村夏菜子に先日の話をした。
『もしかしたら理恵があっちの世界のことを知って、この島を出たいって言い出すのが怖いんじゃない?ほら理恵は一人っ子だし、居なくなっちゃったら寂しいじゃない。』
考えたこともないような返答だった。
『私の推理、あながち間違っていないと思うんだよね〜。理恵ん家ってまだあっちの世界のことを何にも知らない生活してるみたいだもん。』
こう言われた時当時の私は自分の家族を馬鹿にされたような気がしていい気がしなかった。でも彼女が言っていることは本当だった。ただ貧乏な生活、と言われたらそこまでだが、今になって考えてみるとテレビやラジオ雑誌など最新の娯楽だけがなかった。でも欲しいおもちゃは誕生日やクリスマスに買ってもらえた。2週間に一度、本島から船で商品を届けられる直営の店で卵の形をしたゲーム機を買ってもらった。周りの友達がこぞって持っていたそれを誕生日に買ってもらった。真新しい水色のそれを私はすぐに夏菜子の家に持って行ったのだった。夏菜子だけが持っていなかったのを知っていたからだった。私が持って来たそれを見て少し悲しそうな顔をしたがすぐさま笑顔になり、
『リエ、よかったね!私にも見せて』
と言っていた。その当時から夏菜子は私にさえも気を使う可哀想な子だった。
そんな昔のことを思い出していると、予習をしながら私の相手をしていた夏菜子が
『それかテレビに映ってリエが芸能人になるのが怖いんじゃない?愛されてる証拠だよ、きっと。』
そう言って強引に話を畳んだ。ばかにしないでよ、と言って夏菜子を揺さぶりたかったが、これ以上夏菜子の勉強の邪魔をするのは気が引けた上に芸能人というものが何をする人なのかいまいちわからなかったので引き下がることにしたのだった。しかしこの夏菜子の予言は当たることになる。

Re: 可愛さ余って憎さ百倍 ( No.3 )
日時: 2017/12/26 21:16
名前: 谷仲鼎 (ID: voaJF3ad)
参照: http://kanaeyanaka.20171226.04






夏菜子に相談してから3日が経った。夏休みが始まってもうすぐ1週間が経とうとしているある日の午後、部活の練習が終わりいつものように木高夏美と帰っているとスーツを着た見知らぬ男が向こうから歩いて来た。島にはスーツなど役所の職員がごくたまに着ているのをみる程度だったので見知らぬ顔をしていることもあってそれが私たちを警戒させた。距離が縮まってくるにしたがって、30代くらいの長身の男であることが分かった。男は私たちを見ると同時に少し驚いた顔をした。そして少し早歩きになって私たちに近づいてきた。
『えっ!なんかこっちに来てるよ、、、変質者じゃない?!」
夏美が怯えた声で物騒なことを言った。この島で襲ったってすぐに捕まるのは目に見えている。なんせ島民のほとんどが顔見知りだ。たとえ知らなくてもその人は誰かと大体血が繋がっている。外部の人も2日に一便しかない船に乗って毎回2〜3人しか来ないので船員が大体覚えているはずだ。そんなもっともらしい推理をしていると男が私たちとの距離約3メートルのところで立ち止まった。
『黒田理恵さんですよね?』
そう言っていかにも困った表情を浮かべている私の写真を差し出した。
『私は東京から来ました。野口と言います。先日こちらにロケに来た風間瑠璃の所属している事務所のものです。今日は黒田さんに私共から提案があってまいりました。』
そう言って差し出した長方形の紙を渡して来たので何も考えずにただそれを受け取った。それから私は全く状況が理解できず隣にいる夏美に助けを求めた。
『え、おじさんもしかして理恵をスカウトしに来たの?!』
いきなりのおじさん呼びに男は少し困惑していたが私はこの島の中で一番都会のことを知っている夏美がそばにいたことに安心していた。
『簡単に言えばそうかな。だから君のご両親も交えて話をしたいんだけど、いいかな?』
そう言われて、ふと取材が来た時の夜のことを思い出した。
『あの、、、多分私の親、、、話してくれないと思います。』
もう二度とあんな両親は見たくないと思った私はそう答えた。
『確かに理恵の親ちょっと変わってるよね。理恵の家、テレビとかラジオとかそういうのがないんでしょ?この前私のお母さんと慎くんと茜ちゃんのお母さんが話してるの聞いたんだ。理恵ちゃんちの両親は理恵ちゃんを必死に島に縛り付けたいんじゃないかって。』
本人がいる前で御構い無しに喋る夏美を見てかなりおののいたが、自分の家がそんな風に思われていたのかと驚いた。先日の夏菜子に引き続き、夏美や同級生の親たちもそんな風に思っているとは、と初めて自分の両親を奇妙に思った。
そんな夏菜子の話を聞いた野口は
『私は黒田理恵さんにお話しに来たんです。もちろん親御さんの了承なしに先へ進むことはできませんが決めるのはあなたです。そのような情報は少し耳にして来たのでまずは理恵さんに芸能界とはどんなものなのかということを知っていただこうと思って、私たちの事務所に所属しているモデルや役者たちがどのようなことをしているのかという紹介VTRを持って来たので見てもらえますか?』
そう言って手際よく持っていたカバンからパソコンを取り出し、画面をこちらに向けて来た。
『え〜見たい見たい!!』
完全に乗り気になっている夏美をよそに私は少し遠慮がちに画面を覗いた。
『ほんとはこのVTRはオーディションに受かったことか契約が決まった子にしか見せちゃいけないんだけど、、、今回は特別にお友達も見ていいよ』
そう言って軽快な音楽とともに”芸能事務所WBE"の大きな文字が画面上に現れた。
するとこの前会った風間瑠璃が出てきた。この前とは打って変わって目の周りを黒く囲み、真っ赤な口をしていたが妙に不自然な話し方ですぐに分かった。画面の中の風間瑠璃が
『WBEには日本に限らず世界で活躍するモデル、役者が数多く所属しています。あなたが私たちの一員となり芸能界で活躍する日を心待ちにしています。』
それからの数十分の映像は私が今まで生きて来た中で一番の衝撃といっても過言ではないほどの衝撃を受けたのだった。

Re: 可愛さ余って憎さ百倍 ( No.4 )
日時: 2017/12/26 21:18
名前: 谷仲鼎 (ID: voaJF3ad)
参照: http://kanaeyanaka.20171226.05






夏菜子に相談してから3日が経った。夏休みが始まってもうすぐ1週間が経とうとしているある日の午後、部活の練習が終わりいつものように木高夏美と帰っているとスーツを着た見知らぬ男が向こうから歩いて来た。島にはスーツなど役所の職員がごくたまに着ているのをみる程度だったので見知らぬ顔をしていることもあってそれが私たちを警戒させた。距離が縮まってくるにしたがって、30代くらいの長身の男であることが分かった。男は私たちを見ると同時に少し驚いた顔をした。そして少し早歩きになって私たちに近づいてきた。
『えっ!なんかこっちに来てるよ、、、変質者じゃない?!」
夏美が怯えた声で物騒なことを言った。この島で襲ったってすぐに捕まるのは目に見えている。なんせ島民のほとんどが顔見知りだ。たとえ知らなくてもその人は誰かと大体血が繋がっている。外部の人も2日に一便しかない船に乗って毎回2〜3人しか来ないので船員が大体覚えているはずだ。そんなもっともらしい推理をしていると男が私たちとの距離約3メートルのところで立ち止まった。
『黒田理恵さんですよね?』
そう言っていかにも困った表情を浮かべている私の写真を差し出した。
『私は東京から来ました。野口と言います。先日こちらにロケに来た風間瑠璃の所属している事務所のものです。今日は黒田さんに私共から提案があってまいりました。』
そう言って差し出した長方形の紙を渡して来たので何も考えずにただそれを受け取った。それから私は全く状況が理解できず隣にいる夏美に助けを求めた。
『え、おじさんもしかして理恵をスカウトしに来たの?!』
いきなりのおじさん呼びに男は少し困惑していたが私はこの島の中で一番都会のことを知っている夏美がそばにいたことに安心していた。
『簡単に言えばそうかな。だから君のご両親も交えて話をしたいんだけど、いいかな?』
そう言われて、ふと取材が来た時の夜のことを思い出した。
『あの、、、多分私の親、、、話してくれないと思います。』
もう二度とあんな両親は見たくないと思った私はそう答えた。
『確かに理恵の親ちょっと変わってるよね。理恵の家、テレビとかラジオとかそういうのがないんでしょ?この前私のお母さんと慎くんと茜ちゃんのお母さんが話してるの聞いたんだ。理恵ちゃんちの両親は理恵ちゃんを必死に島に縛り付けたいんじゃないかって。』
本人がいる前で御構い無しに喋る夏美を見てかなりおののいたが、自分の家がそんな風に思われていたのかと驚いた。先日の夏菜子に引き続き、夏美や同級生の親たちもそんな風に思っているとは、と初めて自分の両親を奇妙に思った。
そんな夏菜子の話を聞いた野口は
『私は黒田理恵さんにお話しに来たんです。もちろん親御さんの了承なしに先へ進むことはできませんが決めるのはあなたです。そのような情報は少し耳にして来たのでまずは理恵さんに芸能界とはどんなものなのかということを知っていただこうと思って、私たちの事務所に所属しているモデルや役者たちがどのようなことをしているのかという紹介VTRを持って来たので見てもらえますか?』
そう言って手際よく持っていたカバンからパソコンを取り出し、画面をこちらに向けて来た。
『え〜見たい見たい!』
完全に乗り気になっている夏美をよそに私は少し遠慮がちに画面を覗いた。
『ほんとはこのVTRはオーディションに受かったことか契約が決まった子にしか見せちゃいけないんだけど、、、今回は特別にお友達も見ていいよ』
そう言って軽快な音楽とともに”芸能事務所WBE"の大きな文字が画面上に現れた。
するとこの前会った風間瑠璃が出てきた。この前とは打って変わって目の周りを黒く囲み、真っ赤な口をしていたが妙に不自然な話し方ですぐに分かった。画面の中の風間瑠璃が
『WBEには日本に限らず世界で活躍するモデル、役者が数多く所属しています。あなたが私たちの一員となり芸能界で活躍する日を心待ちにしています。』
それからの数十分の映像は私が今まで生きて来た中で一番の衝撃といっても過言ではないほどの衝撃を受けたのだった。


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